万博の年、「日本の美」を競う展覧会

2025年8月1日号

白鳥正夫

大阪・関西万博は、いよいよ終盤となりましたが、関西の美術館では記念の年にふさわしい「日本の美」を競うような展覧会が展開されています。日本文化と美意識を継承する「きもののヒミツ 友禅のうまれるところ」が京都国立近代美術館で9月15日まで、夏季特別展「伝説の漆匠 佐野長寛 奇想と風雅の世界」が滋賀のMIHO MUSEUMで8月24日までそれぞれ開催されている。一方、京都の福田美術館と嵯峨嵐山文華館では、大阪・関西万博開催にちなんだ特別展「万博・日本画繚乱 —北斎、大観、そして翠石—」を二館で共催しています。

京都国立近代美術の「きもののヒミツ 友禅のうまれるところ」
平面の美と立体の美に、新たな視点から迫る

華やかで豊かな意匠を凝らした、きものの“ヒミツ”をテーマにした企画展です。きものは平面に広げても美しく、人が身にまとえば立体になって衣裳として実用されます。多種多様な流行を反映していて、日本らしい美を鑑賞できるのも見どころです。きもののデザインと、ものづくりの思考の両面から「きもののヒミツ」に迫っています。

今回の展覧会では、明治時代から昭和時代初期にかけての友禅染裂まで合わせて約100点にも及ぶ展示をはじめ、近世の流行を支えた雛形本などの資料、さらに円山応挙から始まる京都画壇の展開と染織図案との関わり、図案を染織作品へと応用する過程、染織図案の流行が他の工芸品とも共有するものであったことも紹介しています。

今年で創業470年を迎える京都の企業・株式会社千總ホールディングスの特別協力により実現。長年にわたる京都のものづくりの蓄積と歩みを映し出す同社のアーカイヴの一端をまとまって見ることが出来る貴重な機会でもあります。

きものは衣服として、人々の身体を彩ってきました。そして表面を意匠で装飾されるきものは、一定の幅の反物を直線縫いで仕立てるため非常に強い平面性をもつ一方で、施された多彩な意匠は、衣服として身にまとうことで立体性が生まれます。この平面と立体を行き来するところに、デザインされたものをはじめから立体裁断で制作していく洋服とは大きく異なる面白さがあります。

小袖と呼ばれたきものは桃山時代から江戸時代にかけて形式が整い、それを装飾するものとして、様々な意匠・模様構成が展開されました。幕末になるとパターン構成の形式化が進みますが、明治時代以降の京都においては日本画家の構想力や空間構成を活かした新たな染織図案が生み出され、斬新なデザインが次々と出現しました。こうしたきものの制作現場では、当時も現在も、平面に描いた下絵から染色図案になる過程で、着用して立体となることを想定した応用や調整の手が加えられてきました。ここに「きもののヒミツ」がひそんでいるのです。

展示は4章構成です。江戸時代の小袖や雛形本に始まり、明治期の図案と染織の関係、日本画家との協働、現代へと続く創作の歩みを辿っています。会期中、前期と後期で展示替えがあります。プレスリリースを参考に、章ごとの内容と主な展示品を取り上げます。特記のない作品は、すべて株式会社千總ホールディングスの所蔵です。

第1章は「平面と立体のあいだで きものと雛形本」。桃山時代から江戸時代、小袖が現代のきもののように着用されるようになります。また江戸時代初期には、きもののかたちをそのまま活かした意匠と模様構成が多く見られるようになりました。

その後、江戸時代中期には友禅染の技法が完成して絵画的な意匠や模様が発達します。こうした状況を背景に、小袖の形に意匠や模様および加工技術や配色を記した見本帳「雛形本」が流通し、流行が生まれるようになりました。

ここでは、《小袖 白綸子地立木薔薇文様》(19世紀初期)をはじめ、《帷子 納戸麻地春景水辺文様》(19世紀初期)、西川祐信の『正徳ひな形』(1713年)などが展示されています。


《小袖 白綸子地立木薔薇文様》
(19世紀初期、株式会社千總ホールディングス蔵)



第2章は「京都画壇の日本画と下図、染織図案」です。近世から受け継がれた伝統を基盤に、明治時代以降、京都において画家の染色下絵が友禅デザインに新風をもたらした様子が紹介されています。

円山応挙の重要文化財《写生図巻(甲巻)》(1771-72年)に注目です。岸竹堂の《大津唐崎図》と《梅図》(いずれも1875年)は、国の重要文化財に新たに登録されることが決定し、今回の展示が指定決定後初めての公開となっています。


重要文化財 円山応挙《写生図巻(甲巻)》部分
(1771-72年、株式会社千總ホールディングス蔵)




重要文化財 岸竹堂《大津唐崎図》
(1875年、株式会社千總ホールディングス蔵)


第3章は「図案から染織品へ 描かれた図案と染められた図案」。平面である図案から、衣服として立体になるきものの生地に変換される過程を紹介しています。また明治期以降の図案の流行や、流行の図案が染織品以外の工芸界で共有されていた様子も見ることが出来ます。

神坂雪佳の《草花図》(明治時代末期-大正時代初期・20世紀初頭)や、同じく:神坂雪佳の原画≪友禅染裂 琳派百花》(1935年)などが出品されています。


神坂雪佳《草花図》
(20世紀初頭、
株式会社千總ホールディングス蔵)




神坂雪佳原画≪友禅染裂 琳派百花》
(1935年、株式会社千總ホールディングス蔵)


最後の第4章は「立体と平面のあいだで」。京都の「友禅」の人間国宝5名の作品を通じて、あらためて、きものが持つ平面性と立体性との関係について考察しています。森口華弘の《友禅訪問着「彩華」》第32回日本伝統工芸展(1985年、京都国立近代美術館蔵)ほか、三代田畑喜八の《一越縮緬地鳳凰桐文振袖》(1954年(、京都国立近代美術館蔵)などが展示されています。


森口華弘《友禅訪問着「彩華」》
(1985年、京都国立近代美術館蔵)




MIHO MUSEUMの夏季特別展「伝説の漆匠 佐野長寛 奇想と風雅の世界」
100年ぶりの回顧展に約160点の作品と資料

佐野長寛とは、初めて聞いた名であり、作品も初めて見ました。まさに“知られざる”江戸時代後期の漆匠でした。それもそのはず大正14年(1925年)以来、ちょうど100年ぶりに開かれたと知って納得しました。内外の有名作家の作品をしばしば鑑賞しますが、こうした未知の優れた作品に巡りあえるのも展覧会の醍醐味です。

佐野長寛(ちょうかん)は、寛政6年(1794年)に京都の塗師・長濱屋治兵衛の次男として生まれました。幼くして父から漆工を、また高雅な作品を作るため詩歌も学び、近くに儒者・数寄者がいると聞けば訪ねて教えを請い、京都市中の漆工も訪ねる熱心さで、特に七代中村宗哲から大きな影響を受けたとされています。


西村宗三郎筆《佐野長寛像》
(安政3年・1856年、個人蔵)
画像提供:京都国立博物館




21歳で家名を継ぎますが、翌年から諸国歴遊の旅に出て、紀州、吉野、奈良などの畿内を始め諸国漆器産地を歴訪して技術を学びました。文政5年(1822年)に帰京して開業すると、すぐにその作品は評判となり、高麗の名工張寛の再来といわれるほどでしたが、本人はそれには及ばないと、弓偏を取って「長寛」と名乗り、自らを漆匠と称しました。無欲で弊衣蓬髪を恥じず、常に斬新な意匠の創意を試みたと言われています。

作品は高い技術と独創的なデザインで、多種多様な漆器の制作をしています。この度の調査で、祇園祭の「浄妙山」の黒漆塗りの直しを手がけていたことを示す花押も、判明しています。

大正14年(1925)2月24日、有志による長寛70回忌の法要が京都・浄宗寺で営まれ、4月3日には妙法院での追善の供養とともに、恩賜京都博物館(現京都国立博物館)で、作品の記念展示が行われました。2025年はその記念展示より100年目という節目の年にあたり、今回あらためて漆匠長寛の功績を顕彰し彼の作品にスポットを当てる趣旨で企画されました。

今回の展覧会には、奇抜な発想と風雅に富んだ約160点と資料などが集められました。展示は、「佐野長寛遺作展」「交友関係」「あふれる創意奇想と風雅の世界」「茶の湯との関係」「和歌と俳句」の5つの章で構成されています。

作品には、「写(うつし)」と呼ばれる、根来や城ヶ端などの産地の意匠を写しながら、新たな視点で制作したものや、焼き物と見まがう漆の「楽焼黒茶碗」などが並び、目を引きます。

主な展示品に、西村宗三郎筆《佐野長寛像》(安政3年・1856年、個人蔵)や、いずれも佐野長寛作の《扇面散漆絵蒔絵煮物椀》(MIHO MUSEUM蔵)、《菊桐文漆絵蒔絵重箱》(野口安左衛門旧蔵 個人蔵)、《絵高麗写網目桜花散漆絵蒔絵蓋物》(京都市美術館蔵)、《恵美須漆絵蒔絵盃・青海波文蒔絵盃台》(白鹿記念酒造博物館蔵)などが出品されています。


佐野長寛《扇面散漆絵蒔絵煮物椀》
(MIHO MUSEUM蔵)撮影:山崎兼慈




佐野長寛《菊桐文漆絵蒔絵重箱》
(野口安左衛門旧蔵 個人蔵) 撮影:山崎兼慈



佐野長寛《絵高麗写網目桜花散漆絵蒔絵蓋物》
(京都市美術館蔵) 撮影:山崎兼慈


佐野長寛《恵美須漆絵蒔絵盃・青海波文蒔絵盃台》
(白鹿記念酒造博物館蔵) 撮影:山崎兼慈

 

福田美術館・嵯峨嵐山文華館の特別展「万博・日本画繚乱 —北斎、大観、そして翠石—」
「幻の巨匠」大橋翠石作品計36点が一堂に

万博は、世界各国の最先端の科学や技術の粋を集めて開催される世界最大の国際博覧会です。美術もまた、国を代表する先進的な技術だと考えられていた近代には、日本は国際的に認められるために国主導で積極的に出品し、先の時代の作家たち――葛飾北斎などの作品や、現役の日本画家たちの意欲作をも、万博という特別な場に出品したのです。

送り込んだ作品は多くの場合、貴重な外貨獲得のために万博を開催した国でそのまま販売されてしまったため、現存しているものはほとんどありません。しかし、万博出品作に注がれた画家たちの熱情と画技は、他の作品にも宿っています。

今回の展覧会では、万博という特別な機会に国際的な場で披露された画家たちの作品による名品の数々で、関西で万博が開催される記念の年を彩ろうという趣旨です。

福田美術館の展示は全3章、嵯峨嵐山文華館の展示は全2章に分けて構成されています。プレスリリースを引用し、その内容を取り上げます。なお、前期(~8月25日)と、後期 (8月27日~)で、展示替えがあります。

福田美術館の第1章は「万博と美術」です。万博の歴史は、1851年のロンドン万国博覧会から始まります。当時は出品物が審査の対象となっていました。優れたものに意義を認め、顕彰することが、進歩に繋がると考えられていたからです。

明治時代の日本は、文明開化からそれほどの時間が過ぎておらず、産業技術では欧米に対抗して賞を獲得することは難しい状況にありました。そこで日本政府は絵画であれば個人の才能によって賞を獲得することが可能であると考え、多くの日本画家の作品を万博の場に送りました。

この章では、万博に出品した画家たちの作品で、当時の日本のチャレンジを振り返っています。横山大観の《富士図》(1945年頃、福田美術館蔵、 後期)や、葛飾北斎の《大天狗図》(1839年、福田美術館蔵、通期)など、名品がそろっています。


横山大観《富士図》
(左隻、1945年頃、福田美術館蔵、後期)




葛飾北斎の《大天狗図》
(1839年、福田美術館蔵、通期)

第2章は「万博連覇の幻の巨匠 大橋翠石の芸術」。日本画家・大橋翠石(1865-1945)は、日本美術史上、生前と現在の評価の差が最も激しい作家と言っても過言ではありません。翠石は1900年のパリ万国博覧会で迫真の虎の絵を出品し、日本人画家として唯一の金メダル(金牌)に輝き、さらに4年後のセントルイス万国博覧会でも連続して金メダルを受賞しました。

ところが現在、翠石の名はあまり知られていません。美術愛好家はもちろん、専門家でもほとんど作品を見ることがなく「幻の巨匠」とも呼ばれています。それは彼の虚弱な体質や内向的な性格から、京都や東京ではなく岐阜や神戸に隠棲して、多くの弟子をとらずどの画壇にも属さなかったため、没後は研究者の注目を集めにくかったことが原因の一つと考えられます。

そのため日本全国の美術館で翠石の作品を所蔵しているところはほとんど無く、複数の作品をまとめて目にする機会はなかなかありませんでした。福田美術館では、大橋翠石の芸術にも注目し、全国でも最多である 21点を所蔵しています。翠石の遺族やコレクターからも借用した名品を集め、西日本初となる計36点の翠石作品が両館に会しています。

大橋翠石の作品では、《瑞祥(鹿)》(20世紀)や、《月下猛虎図》(19世紀)、《金魚之図》( 1925〜1945年、いずれも福田美術館蔵、通期)などが展示されています。


大橋翠石《瑞祥(鹿)》
(20世紀、福田美術館蔵、通期)



第3章は「翠石がライバル?竹内栖鳳の芸術」です。日本画家として、既に才能を認められ、京都画壇の第一人者と目されていた壮年期の竹内栖鳳もまた、パリ万博の出展作品に選ばれ、現地まで足を運んでいました。しかしながら、1900年パリ万博に出品された日本画は、97名の134点に及びましたが、金メダルに輝いたのは大橋翠石の《猛虎之図》のみでした。

第一会場である福田美術館の最後の展示室では、ここ京都から万博に挑んだ画家の 代表格の竹内栖鳳《猛虎》(1930年蔵、福田美術館蔵、後期)や、上村松園の《和楽之図》(19~20世紀、福田美術館蔵、前期)などが出品されています。


竹内栖鳳《猛虎》
(1930年、福田美術館蔵、後期)




上村松園の《和楽之図》
(19~20世紀、福田美術館蔵、前期)

 



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

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第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ-ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

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