今子浦
山陰海岸国立公園の中心に位置する香住海岸は、日本海特有の荒波に侵食されてできた数々の奇岩、洞門が荒々しく雄大な姿を見せています。天然記念物「鎧の袖」はその代表で、歴史を刻んだ美しい雄姿は一見の価値があります。香住漁港東港からはガイドが案内する遊覧船が出ていて、海から眺めることができます。
もう一つの雄大な光景は、水平線の彼方に沈む夕陽が描く絵画です。変化に富んだ海岸線や空の雲、海等の構図・色彩は自然という筆でなければ表現できえない微妙で繊細で壮大な風景画です。それも一期一会の、二度と巡り合えない感動のシーンです。特に、夏は夕陽と入れ替わり夕闇が漂ってくると、空と海との境目にイカ釣り漁船の集魚燈、漁火がちらちらと輝きだし、幻想的な世界を広げます。
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