笠 山(かさやま)
北長門(きたながと)海岸国定公園の中核をなす、標高112mの日本一小さな休火山。山頂の展望台からは、日本海の大海原に浮かぶ島々が広々と見渡せる。目線を落とすと、笠山から最西端にある虎ケ崎(とらがさき)灯台まで続くやぶ椿の群生林、約2万5千本あるというその深緑色の葉の森がつやつやと夕陽に映えてまぶしい。初冬から早春は、咲き乱れる椿の花を愛でるような柔らかい夕陽を見ることができる。

菊ヶ浜(きくがはま)
史跡萩城跡(はぎじょうせき)のある指月(しずき)公園のすぐ東、1,600mも白砂青松が続き、夏は海水浴場としても賑わう海岸。沖に見える笠山、六島(ろくとう)、見島(みしま)などの背景に輝く夕陽を見た時、「維新の志士たちもこの夕陽を見たんだろう……」と感慨深くなった。歴史を映す菊ケ浜の夕陽は、進取革新の気風を静かに育んできたのかもしれない。





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