夏休み、親子で楽しめる多様な4企画展

2024年8月1日号

白鳥正夫

連日30度を超す暑さですが、学校は夏休み。今回は親子で楽しめる多様な企画展の特集です。奈良国立博物館では、わくわくびじゅつギャラリー「フシギ!日本の神さまのびじゅつ」が9月1日まで催されています。京都の福田美術館が「福田どうぶつえん」に、嵯峨嵐山文華館が「かちょうえん」に変身し、それぞれ10月1日まで開催。大阪・南港のATCギャラリーでは、NHK・Eテレ番組の展覧会「ギョギョッとサカナ★スター展 ~お魚たちが教えてくれる海のこと~」が9月23日まで開かれています。いずれも展示に工夫が凝らされていて、子どもはもちろん大人も一緒に、会場を訪れてみてはいかがでしょうか。

奈良国立博物館のわくわくびじゅつギャラリー「フシギ!日本の神さまのびじゅつ」
《八幡三神像》など一級美術品で探る神さま

奈良国立博物館の「わくわくびじゅつギャラリー」は、子どもから大人まで作品鑑賞を楽しんでいただけるように、との趣旨で、「いのりの世界のどうぶつえん」、「はっけん!ほとけさまのかたち」に続いて3回目で、「日本の神様の美術」をテーマに取り上げています。

日本では「八百万の神(やおよろずのかみ)」と例えられるように、はるか昔から、山や海、川、木や岩など、あらゆる自然に神さまが宿ると信じられてきました。人びとは、人の力ではどうすることもできないことを、神さまへ祈りをささげたり、神さまへのささげものを用意したり、神さまの姿を表したり、また、神さまとほとけさまを結びつけたりもしました。このような営みから、さまざまな祈りの美術が生み出だされたのです。

この展覧会では、「日本の神さまってどんな存在なんだろう?」、「山がご神体ってどういうこと?」といった、日本の神さまの美術にまつわる、いろいろな“フシギ”を紹介しながら、人びとが日本の神さまをどのように見つめていたのか、その秘密に迫っています。展覧会場では、子どもから大人の方まで楽しめるよう、体験型の要素を盛り込むなど、いろんな工夫を凝らしています。さまざまな“フシギ”にふれながら、日本の神さまの美術の魅力が鑑賞できます。

展示は、「お住まいのフシギ」や「おすがたのフシギ」、「ほとけさまとのカンケイのフシギ」、「仲良しの動物がいるのフシギ」、「神さまへのプレゼントのフシギ」、「神さまへささげるエンタメのフシギ」といった6章の「フシギ」で構成されています。

まず、「お住まいのフシギ」の章では《獅子・狛犬》(鎌倉時代・13~14世紀、奈良・薬師寺蔵)が展示されています。神さまのお住まいに悪いものが近づかないように一対で見守っています。神社の入口で見かけるのですが、口を大きく開けているのが獅子で、角があって口を閉じているのが狛犬です。


《獅子・狛犬》
(鎌倉時代・13~14世紀、奈良・薬師寺蔵)


 

「おすがたのフシギ」の章には、男性の神さまを表した重要文化財の《天神像》(鎌倉時代・正元元年 1259年、奈良・與喜天満神社蔵)が展示されています。神さまは、人びと見守る優しい性格に表された一方で、悪いことをしたら罰を与えるという恐ろしい性格に表された像があります。怒った顔には、魔よけの意味も込められていたようです。


重要文化財《天神像》
(鎌倉時代・正元元年 1259年、奈良・與喜天満神社蔵)


国宝の《八幡三神像のうち仲津姫命(なかつひめのみこと)》(平安時代・9世紀、奈良・薬師寺蔵)は女神です。髪が長く、華やかな服を着ています。中国の高貴な女性の姿をモデルにしています。


国宝《八幡三神像のうち仲津姫命》
(平安時代・9世紀、奈良・薬師寺蔵)


「神さまへのプレゼントのフシギ」の章では、重要文化財の《金銅琵琶(伝平政子奉納)》(鎌倉時代・13~14世紀、和歌山・丹生都比売神社蔵)が目を引きます。神さまに音楽を楽しんでもらいたいと考えられたのか、古い時代の人びとにはなじみの楽器です。


重要文化財《金銅琵琶(伝平政子奉納)》
(鎌倉時代・13~14世紀、和歌山・丹羽生郡比売神社蔵)



神さまにまつわる、さまざまな“フシギ”を探る展覧会ですが、関連する展示品は一級の美術品です。神さまのお家が独特のデザインであったり、そのお姿も神秘的であったりして特別な存在のようですが、人びとにとって、神さまは、仏さま同様、身近で親しみを感じる存在であることが分かります。

なお高校生以下および18歳未満の方は入場無料です。

 

福田美術館の「福田どうぶつえん」
会期中、選りすぐりの「動物画」計78点を展示

「福田どうぶつえん」とは、琳派をはじめ円山応挙や伊藤若冲らの江戸絵画から、近代の竹内栖鳳や上村松園ら京都画壇まで、京都にゆかりのある作家の日本画を主軸とした福⽥美術館のコレクションの中でも選りすぐりの「動物画」計78点を展示し、「動物園」と銘打った企画展です。

近世以前、動物は特別な力を備えた崇拝の対象であったり、長寿や子孫繁栄などのおめでたいものの象徴として好んで描かれました。江戸時代以降、応挙や若冲らは、動物をつぶさに観察して写生し、よりリアルな表現で描く画家が現れます。この展覧会では近世の画家から、木島櫻谷、速水御舟、加山又造まで、明治から昭和、平成時代を生きた日本画家たちが描いた動物の姿を、そこに込められた意味や生態の解説と共に紹介しています。画家それぞれの表現の違いはもちろん鋭い観察眼、細やかな毛描き、洗練された色彩も見どころです。

展示は3章で構成されています。章の内容と主な作品の一部を作品画像とともに取り上げます。いずれも福⽥美術館所蔵です。会期中、展示替え(前期:~8月26日、後期:8月28日~)があります。

第1章は、「猛獣とはたらく動物」で、大迫力の猛獣と牛馬など人々の生活に密接に関わった動物たちが描かれた作品が出品されています。トラの絵を得意とした岐阜県出身の近代画家・大橋翠石は、パリ万博、セントルイス万博で金牌を獲得するなど国際的にも評価を得ています。大橋兄弟の写実に迫る作品の生命力に注目です。大橋翠石の《乳虎渡谿図》(20世紀、前期)などが目に留まります。


大橋翠石《乳虎渡谿図》(20世紀、前期)


実際のトラを目にすることができなかった江戸時代に、中国から伝わった絵や毛皮だけで想像力を膨らませて描かれた猛虎図なども見比べることもできます。

猛獣コーナーの次は「はたらくどうぶつ」の作品が並びます。畑を耕したり、人や物を運ぶことができるウシやウマは、人々の生活に欠かせない存在でした。シカやイノシシなど日本の野山に棲む身近な動物たちの生態や、画家によって描き分けられた表現も見どころです。

第2章は「ツルツル、ニョロニョロ、ふわふわっ!」で、水辺の生き物や、爬虫類などユニークな仲間たちの動物画です。「ツルツル」とした質感、「ニョロニョロ」と動きのある表現、「ふわふわ」とした毛など、画家たちの細やかな描写も注目ポイントです。

前半は、哺乳類のコウモリ、甲殻類のカニ、爬虫類のヘビなどの動物画を、後半は、嵐山モンキーパークでもお馴染みのニホンザル、ウサギやリスなどの小動物を描いた作品を展示。ここでは森狙仙の《親子猿図》(18-19世紀、前期)など、見飽きません。


森狙仙《親子猿図》(18-19世紀、前期)


最後の第3章「もふもふ可愛いわんにゃんたち」では、イヌやネコたちが大集合。毛並みやそれぞれ異なる愛らしい表情も興味深く見れます。イヌやネコは愛玩動物として身近な動物です。多くの画家たちも、様々な品種のイヌやネコを丁寧に観察し、描いています。もふもふの仔犬、凛とした大型犬、毛づくろいをするネコなど、その愛らしい姿に画家の創作意欲も掻き立てられたことでしょう。毛並みや表情など身近な動物だからこそ親近感が湧きます。円山応挙の《竹に獅子図》(1779年 前期)など見ごたえがあります。点景としてイヌが登場している後期の展示作品、渡辺崋山《于公高門図》は重要文化財です。


円山応挙の《竹に獅子図》左幅(1779年 前期)



円山応挙の《竹に獅子図》右幅(1779年 前期)


 

嵯峨嵐山文華館の「かちょうえん」
美術館と花鳥園の融合を目指す42点

こちら福田美術館の姉妹館でもある嵯峨嵐山文華館の方は、そのタイトルが「かちょうえん」。花鳥園といえば、まるで自然の中のような屋内で、放たれた鳥と自由に触れ合うことができる場所として知られています。共に日本の美意識を大切にする美術館と花鳥園の融合を目指した展覧会です。会期中に42点の「花鳥画」が展示されます。

幅広い世代の方々たちに親しまれている花鳥園ですが、実は「花鳥風月」など、日本の伝統的な価値観を意識して作られていたことをご存知でしょうか。「花鳥風月」とは美しい自然の風景や、それを重んじる風流なことを意味する言葉です。その「美」に対する思いを現代的に展開し、開園したのが「花鳥園」でした。一方、画家たちは古くから美しいものを絵画として表現しようと試み、花や鳥を主な題材とする「花鳥画」を描いてきました。

この展覧会では、江戸時代から明治時代にかけて活躍した日本画家たちが描く、花鳥画の名品が集結しています。水辺に棲む鳥や、小さくて愛くるしい鳥、かっこいい猛禽類などたくさんの鳥たちを美しい植物と共に描かれた絵画作品を見ながら鳥の鳴き声や、生態、花の意味などを楽しく学ぶことが出来る企画です。

展示は2章構成。章の内容と主な作品の画像を取り上げます。個人蔵1点の他は、すべて福⽥美術館所蔵です。会期中、展示替え(前期:~8月26日、後期:8月28日~)があります。

第1章は「水辺を好む鳥たち」。日本には数多くの川が流れ、会場館の前にも大堰川が流れており、春には桜、秋には紅葉と季節ごとに様々な景色を見せる渡月橋を背景に多くの鳥たちを観察することができます。水辺に生息する鳥たちの中から、川辺に棲むマガモ、コサギをはじめ、嵐山の風物詩となっているウ、夏にしか見ることのできないカモのヒナ、山間地の小川で見られるキセキレイなど、多種多様な鳥たちの絵を展示しています。

ここでは岸連山の《花鳥図屏風》(19世紀、後期)や、池上秀畝の《黒光司》(20世紀)、円山応挙の 《雪中南天鴨図》(1793年、前期)、西郷弧月の《五位鷺図》(19~20世紀、前期)などが出品されます。作品解説のキャプションの中に、描かれた鳥の生態を知るパネルを用意。パネル内のQRコードを読み取ると、その鳥の鳴き声も聞くことができます。


《花鳥図屏風》(19世紀、後期)



《黒光司》(20世紀)


第2章は「小禽、猛禽、瑞鳥まで!?」で、四季折々に咲く花の絵と共に、キンケイやオウムといった外来種から、ハト、スズメ、シジュウカラなど市街地でも目にすることができる留鳥、タカやワシなどの鋭い目つきが印象的な猛禽類などの作品が展示されています。

2階の120畳あるギャラリーでは、絵画などでしか見ることができない想像上の鳥・鳳凰も展示されています。明治から昭和にかけて活躍した四条派・望月玉渓の作品である《鳳凰図屏風》(1928年)では、吉兆の知らせと言われる鳳凰の尾に、ハートの形をした日本の伝統模様である猪目が左隻と右隻に色違いで描かれています。


望月玉渓《鳳凰図屏風》左隻(1928年)



望月玉渓《鳳凰図屏風》右隻(1928年)


福田美術館および嵯峨嵐山文華館では、8月に限り保護者同伴の小学生(13歳未満)の入館料が無料です。

さらに初めての試みとして、会期中毎週火曜日は「喋っていいDAY!」とし、お子様連れの方が気兼ねなく美術鑑賞できるように、小声でなくてもお喋りしても構わない日となっています。

 

ATCギャラリーの「ギョギョッとサカナ★スター展 ~お魚たちが教えてくれる海のこと~」
さかなクンが作成した剥製約70点を公開

NHK番組がテレビを飛び出して展覧会場に。番組では、さかなクンがお魚の世界を深掘りし、ギョギョッと驚く魅力満載のお魚を「サカナ★スター」として、その秘密を探っています。これまで番組で取り上げてきたサカナ★スターたちを、映像やイラストだけでなく、さかなクンが作成した剥製などとともに、オリジナルイラスト原画などで不思議なお魚の世界を紹介し、深海の調査研究、海底のごみ問題など、海の今を伝えています。

番組「ギョギョッとサカナ★スター」(Eテレ/毎週金曜19時25分~)では、魚を「サカナ★スター」と名付け、さかなクンらが全国各地へ赴き、船で漁をしたり、刺身を食べたり、CTで骨格を観察するなどして、その魅力や生態について解き明かしています。

展覧会は2章構成です。第1章の「サカナ★スター~お魚たちの驚きの生態~」では、番組で披露されたさかなクンによる大漁旗のイラスト20点や、さかなクンが制作または所有する魚のはく製約70点を公開。そのほか、光が届かない深海にすむ魚について、有人潜水調査船「しんかい6500」による貴重な映像を交えて解説し、「イシガキフグ」「ウツボ」のCTスキャンによる骨格画像も展示しています。


オオカミウオちゃん(大漁旗イラスト)
©2024 SAKANA-KUN & ANAN-i




ウマヅラハギちゃん(さかなクン製作のはく製)
©2024 SAKANA-KUN & ANAN-i



第2章は海洋問題に焦点を当てた「海のこれから~海の豊かさを守ろう~」。魚やウニが海藻を食べ尽くしてしまう「磯焼け」によって海の生態系が変化し、沿岸漁業に大きな打撃を与えている現状や、増え続けている海のプラスチックごみ問題について、分かりやすく解説しています。


海に流れるプラギョミ 
©JAMSTEC



開催に先立って開かれた内覧会には、さかなクンと香音さん、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の野牧秀隆・上席研究員が登場。さかなクンは、きれいにリニューアルされた約50年前のジンベエザメのはく製を見どころとして挙げた上で、「どこを見ても“ギョギョッと”な展覧会です。ぜひ1人1人のオンリーなギョギョッとを見つけてほしい」とPR。これまで「しんかい6500」に24回乗船、深海の調査に携わってきた野牧研究員は、「海洋プラスチック問題は、僕たちが便利な暮らしをしようとすると避けて通れない。深海や砂浜が汚れている様子を知って、自分たちが魚たちのためにどこまで我慢できるのか考えてほしい」」と話していました。


内覧会で説明するさかなクン(左)と
海洋研究開発機構(JAMSTEC)の野牧秀隆・上席研究員



会場では、スマホで楽しめるデジタルツアーガイド(無料)もあります。スマホを持っていない方には、貸し出し用スマホ(台数限定)も用意されています。

 



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

新刊
「シルクロードを界遺産に」と、提唱したのは故平山郁夫さんだ。シルクロードの作品を数多く遺し、ユネスコ親善大使として文化財保存活動に邁進した。

社長業を投げ捨て僧侶になった小島康誉さんは、新疆ウイグル自治区の遺跡の修復や調査支援を30年も続けている。

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発売日:2014年10月25日
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発行:三五館
「反戦」と「老い」と「性」を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ

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第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ-ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

◆本の購入に関するお問い合わせ先
三五館(03-3226-0035) http://www.sangokan.com/
東方出版(06-6257-3921)http://www.tohoshuppan.co.jp/
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