芦雪や若冲の江戸絵画と正倉院展

2023年11月1日号

白鳥正夫

浮世絵をはじめ奇想の江戸の絵画が、海外で高い評価を受け、日本でも近年数多くの企画展が展開中です。関西では、特別展 生誕270年「長沢芦雪 ―奇想の旅、天才絵師の全貌―」が大阪中之島美術館で12月3日まで開かれています。京都では相国寺承天閣美術館で企画展「若冲と応挙」が新年1月28日まで、福田美術館と嵯峨嵐山文華館が合同で「ゼロからわかる江戸絵画 ―あ!若冲、お!北斎、わぁ!芦雪―」が新年1月8日まで、それぞれ開催中です。一方、奈良国立博物館で特別展「第75回 正倉院展」が11月13日までの短期開催ですので、併せて取り上げます。

大阪中之島美術館の特別展 生誕270年「長沢芦雪 ―奇想の旅、天才絵師の全貌―」
大画面の襖絵が23年ぶりに揃って出品

世伊藤若冲、曽我蕭白とともに「奇想の画家」の一人として国内外から注目を集める長沢芦雪の画業を紹介する、大阪で初めての回顧展です。2019年に蘆雪が単独でヨーロッパで紹介される展覧会がスイスの美術館で開かれ注目を集ました。本展では、代表作の《龍・虎図襖》や、初公開作品も含め、初期から晩年までの選りすぐりの優品約100件を一堂に集め、奇想の天才絵師、長沢芦雪の魅力に迫っています。

長沢芦雪(1754-99)は、江戸時代中期に京都で活躍した画家で、写生画の祖、円山応挙(1733-95)の高弟です。卓越した描写力に加えて、奇抜な着想と大胆な構図で頭角を現します。絵を描くことが好きで、常に新しい表現や技法を追求し、独自の世界を展開し人気を博しました。46歳の生涯を終えた大阪はゆかりの地です。
 
見どころは、重要文化財の《龍・虎図襖》など、芦雪が得意とした 障壁画(襖絵)8作品が会期中に展示されます。無量寺のほか、西光寺(島根)、 高山寺(和歌山)、薬師寺(奈良)、大乗寺(兵庫)の襖絵が揃って出品されるのは23年ぶりとのことです。
 
大画面作品で知られる芦雪のミクロの細密画も見ることができます。師・応挙とは21歳の年齢差があった芦雪は、応挙の影響を受けつつ、独自の展開を遂げ、障壁画を制作するようになります。一方で、3センチ四方に500人の羅漢が描かれた《方寸五百羅漢図》(江戸時代・寛政10年 1798年、個人蔵、前期)や、新発見作品《蕗図》(江戸時代・18世紀、個人蔵、前期)は、驚くほど細密画の世界です。
 
展示は4章構成です。前期(~11月5日)と後期(11月7日~)で展示替えがあります。各章の概要と主な代表作の一部を画像と合わせ取り上げます。
 
第1章は「円山応挙に学ぶ」。芦雪は丹波国篠山藩の藩士で、後に淀藩に出仕した武士の子として生まれています。 絵師になるため姓を「長沢」に変え、当時画壇をリードしていた円山応挙に入門します。20代後半からは「芦雪」と署名する作品が多くなり、徐々に屏風など大画面の制作の依頼も受けるようになりました。10代半ばから「于緝(うしゅう)」という号で描いた最初期の作品や、応挙画風を踏襲した女性像、動物画など自らの画風を模索する時期の作品を展示しています。
 
《西王母図》(江戸時代・天明2年 1782年、個人蔵、前期)や、《牡丹孔雀図》(江戸時代・18世紀、下御霊神社蔵、後期)、《梅花双狗図》(江戸時代・18世紀、個人蔵、後期)などです。


長沢芦雪《西王母図》
(江戸時代・天明2年 1782年、
個人蔵、前期)



第2章は「紀南での揮毫(きごう)」です。天明6年(1786年)10月頃から翌年2月にかけて、芦雪は師の代理で紀南地方に赴き、本州最南端の町・串本町にある無量寺をはじめとする寺院の襖絵を描きます。 温暖な気候も手伝ってか、それまでとは異なる大胆な筆遣いによって多くの作品を描きました。

ここでは《龍図襖》と《虎図襖》(いずれも江戸時代・天明6年 1786年、和歌山・無量寺 串本応挙芦雪館蔵、前期)をはじめ、和歌山県指定文化財の《寒山拾得図》(江戸時代・天明7年 1787年、和歌山・高山寺蔵、前期)、紀南へ赴く直前に描いた松江市指定文化財の《龍図襖(昇龍図)》(江戸時代・18世紀、島根 西光寺蔵、後期)などが出品されます。


長沢芦雪《龍図襖》
(江戸時代・天明6年 1786年、
和歌山・無量寺 串本応挙芦雪館蔵、前期)



長沢芦雪《虎図襖》
(江戸時代・天明6年 1786年、
和歌山・無量寺 串本応挙芦雪館蔵、前期)


第3章は「より新しく、より自由に」で、紀南滞在後の芦雪は、大火で消失した御所の襖絵制作への参加などで活躍するとともに、奈良や広島へ赴き、現地で制作を行っています。応挙の画風を継承しようとする弟子たちの中で、芦雪だけが師匠の画風の再解釈、変容によって、独自の画風の確立に努力を惜しみませんでした。本章では、大胆な構図、斬新なクローズアップ、どこかユーモラスで愛嬌のある動物や人物の描写など、人々を魅了し楽しませた芦雪40代、唯 一 無二の作品が展示されています。
 
《牛図》(江戸時代・18世紀、鐵齋堂蔵、後期)や、重要文化財の《群猿図》(江戸時代・寛政7年 1795年、兵庫・大乗寺蔵、後期)ほか、《降雪狗児図》(江戸時代・18世紀、公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館蔵、後期)、《富士越鶴図》(江戸時代・寛政6年 1794年、個人蔵、後期)、奈良市指定文化財の《岩浪群鳥図襖》(江戸時代・18世紀 奈良・薬師寺蔵、前期)など見ごたえがあります。


長沢芦雪《牛図》
(江戸時代・18世紀、
鐵齋堂蔵、後期)



長沢芦雪《群猿図》部分
(江戸時代・寛政7年 1795年、
兵庫・大乗寺蔵、後期)


最後の第4章は「同時代の天才画家たち」です。芦雪が生きた18世紀の京都は、応挙以外にも数多くの個性的な画家たちを輩出しました。後年「奇想の画家」として脚光を浴びた伊藤若冲(1716-1800)と曽我蕭白(1730-81)は芦雪よりも一世代前に生まれた画家です。芦雪は彼らの作品とシンクロするような作品や、禅宗で好まれた画題を多く描いています。

この章では応挙に若冲と蕭白の作品も展示し、18世紀京都画壇における画家たちの魅力を探っていますが、若冲の《象と鯨図屏風》(江戸時代・寛政9年 1797年、MIHO MUSEUM蔵、後期)が目を引きます。


伊藤若冲《象と鯨図屏風》
(江戸時代・寛政9年 1797年、
MIHO MUSEUM蔵、後期)


 

相国寺承天閣美術館の企画展「若冲と応挙」
《七難七福図巻》や《鹿苑寺大書院障壁画》を公開


江戸時代の京都では、多くの絵師が各々の画技をふるいましたが、なかでも伊藤若冲と円山応挙は、長沢芦雪や曽我蕭白とともに、世界が注視する天才絵師です。本展覧会では、相国寺と若冲の関係を軸に、相国寺と相国寺塔頭所蔵する若冲と応挙の作品を展示しています。会期中のⅠ期(~11月12日)は、円山応挙の傑作で、重要文化財の《七難七福図巻》全三巻と画稿、下絵を、Ⅱ期(~2024年1月28日)では、伊藤若冲の傑作で、同じく重要文化財の《鹿苑寺大書院障壁画》五十面を一挙公開します。


円山応挙《七難七福図巻 福寿巻(部分)》
(江戸時代・明和5年 1768年、
相国寺蔵、Ⅰ期)


相国寺の第113世住持(住職)だった梅荘顕常(ばいそうけんじょう)は、京の絵師たちや文化人らを支援していました。自身も「学僧」という学問に優れた僧で、水墨画などの芸術にも長けていました。その梅荘顕常がいち早く才能を見出したのが、伊藤若冲でした。現在の錦市場にあった青物問屋「桝屋」の当主として家業に励む傍ら、絵を描くことに夢中だった若冲を、さまざまな面で援助をし、その活動を支えました。「若冲」という画号も梅荘顕常の命名であると言われています。
 
若冲もまた梅荘顕常を師と仰ぐほど慕い、和尚から禅の教えを学ぶとともに、大寺院が所蔵する中国絵画を模写する機会にも恵まれながらその腕を磨きました。
 
見どころは、Ⅰ期展示の応挙《七難七福図巻》(江戸時代・明和5年 1768年、相国寺蔵)は、応挙の才能をはやくから見抜いて庇護していた滋賀の円満院の祐常法親王(1723-73)が指示し、制作された傑作です。『仁王経』という経典に説かれた災いと福を描き出したものです。応挙が3年の歳月をかけて、36歳の時に完成させました。今回は下絵から、それを受けた応挙の画稿、そして大作絵巻までを展示し、完成までの経過をたどることができます。
 
Ⅱ期では若冲の水墨の大作、《鹿苑寺大書院障壁画》全五十面(江戸時代・宝暦9年 1759年、鹿苑寺蔵)に注目です。若冲は44歳にして、鹿苑寺の大書院の障壁画全五十面の制作を一手に担いました。一の間から四の間、そして狭屋の間に至るまでの障壁画を若冲が制作しました。制作年は宝暦9年(1759年)、若冲のもう一つの大作、《動植綵絵》の制作も行っていた時期です。

展示は三章で構成されています。章のタイトルと主な出品作品です。第一章の「相国寺と若冲」には、《釈迦三尊像》(江戸時代・明和2年 1765年、相国寺蔵、通期)や、《動植綵絵(コロタイプ複製)》(相国寺蔵)などが並んでいます。


伊藤若冲《釈迦三尊像三幅のうち釈迦如来像》
(江戸時代・明和2年 1765年、
相国寺蔵、通期)


第二章は「若冲の画技」で、Ⅱ期展示の《鹿苑寺大書院障壁画五十面》のほか、Ⅰ期に《中鶏左右梅図》(江戸時代・天明9年 1789年、鹿苑寺蔵)が出ます。


伊藤若冲
《鹿苑寺大書院障壁画五十面のうち四面 竹図襖絵》
(江戸時代・宝暦9年 1759年、鹿苑寺蔵、Ⅱ期)




伊藤若冲
《鹿苑寺大書院障壁画五十面のうち八面 松鶴図襖絵》
(江戸時代・宝暦9年 1759年、鹿苑寺蔵、Ⅱ期)



第三章は「応挙の画技」で、Ⅰ期の《七難七福図巻》のほか、Ⅱ期に重要文化財の《牡丹孔雀図》(江戸時代・明和8年 1771年、相国寺蔵)と《大瀑布図》(江戸時代・安永元年 1772年、相国寺蔵)、《山水図屛風》(江戸時代・安永7年 1778年、相国寺蔵)などが出品されます。

福田美術館と嵯峨嵐山文華館の「ゼロからわかる江戸絵画 ―あ!若冲、お!北斎、わぁ!芦雪―」
52年ぶりに再発見された《大黒天図》など出品


「長沢芦雪」展や「若冲と応挙」展に続いて、広範な「江戸絵画」展を取り上げます。葛飾北斎や歌川広重の浮世絵、伊藤若冲の鶏、円山応挙や長沢芦雪の仔犬など誰もが一度は目にしたことがあると思われますが、江戸時代には他にも素晴らしい画家が大勢ひしめき合い、腕を振るっていました。この展覧会では、江戸絵画の優品計118点を、江戸絵画の基礎知識や鑑賞ポイントとともに紹介しようという趣旨です。

第1会場の福田美術館のギャラリー1では、17世紀から18世紀にかけて京都で活躍した画家たちの作品を展示しています。展示は、前期(~12月4日)と後期(12月6日~)で展示替えがあります。
 
京都において、現在に続く日本画の礎を築いた円山応挙、近年爆発的な人気を得た伊藤若冲、また、本展覧会の目玉となる52年ぶりに再発見された《大黒天図》(江戸時代・天明6-7年 1786-87年、福田美術館蔵、通期)を描いた長沢芦雪、さらに幅広い層の人々を対象としてフリースタイルで絵画を描いた絵師たちの魅力を探っています。


長沢芦雪《大黒天図》
(江戸時代・天明6-7年 1786-87年、
福田美術館蔵、通期)



 主な展示品に、応挙の《竹に狗子図》(江戸時代・安永8年 1779年、福田美術館蔵、前期)、若冲の《柳に雄鶏風》(江戸時代・18世紀、福田美術館蔵、後期)、呉春の《三羅漢図》(江戸時代・天明3年 1783年、福田美術館蔵、後期)など多数の作品が出品されます。


円山応挙《竹に狗子図》
(江戸時代・安永8年 1779年、
福田美術館蔵、前期)




伊藤若冲《柳に雄鶏風》
(江戸時代・18世紀、
福田美術館蔵、後期)




江戸時代、室町時代から続く「狩野派」と呼ばれる集団が、幕府御用達の画家として主流となっていました。彼らは江戸城や京都・二条城をはじめ大型建築の障壁画を手がけました。伊藤若冲や円山応挙も、絵を習い始めたばかりの頃は狩野派に師事しています。

しかし、京都と江戸においてどこかに弟子入りすることなく、尊敬する画家の作品を手本に学び、その表現方法を継承しようとする作家たちが現れます。それが「琳派」と呼ばれる画家で、俵屋宗達に学んだ尾形光琳・光琳に学んだ中村芳中などが知られています。2階のギャラリー2では、狩野派や琳派による美しい屏風絵などが並び壮観です。中村芳中の《花鳥人物扇面貼交屏風》(江戸時代・18-19世紀  、福田美術館蔵、後期)が出品されます。

また、パノラマギャラリーでは、日本絵画の流れを意識しつつ、現代絵画の可能性に挑戦する現代作家、品川亮による個展「Re:Action」を併催しています。
 
第2会場の嵯峨嵐山文華館では、自らを“画狂”と称した葛飾北斎による《大天狗図》(江戸時代・天保10年 1839年、福田美術館蔵、前期)や《墨堤三美人図》(江戸時代・19世紀、福田美術館蔵、前期)をはじめとする貴重な肉筆浮世絵を展示しています。 また2階の畳ギャラリーでは、歌川広重の「東海道五十三次」の版画55点を前期と後期に分けて一挙公開します。《東海道五十三次_三条大橋(京師)》(江戸時代・天保4年 1833年頃、福田美術館蔵)は、後期展示です。
庶民の生活や流行、役者などを題材にした「浮世絵」は版画技術の発達によって、現在の雑誌や広告物のような新たなメディアとして大都市の江戸で人気を博したのでした。


《東海道五十三次_三条大橋(京師)》
(江戸時代・天保4年 1833年頃、
福田美術館蔵、後期)


奈良国立博物館の特別展「第75回 正倉院展」
袈裟や琵琶、初出陳6件を含む計59件が出陳


「国の宝」として保存され、受け継がれている由緒ある文化財が正倉院御物です。正倉院は、奈良時代に建立された東大寺の倉庫で、聖武天皇の遺愛品を中心に約9000件の宝物があり、現在は宮内庁正倉院事務所が管理しています。毎年秋恒例の正倉院展は、第75回を数えます。今年も、調度品、楽器、服飾品、仏具、文書といった多彩なジャンルから初出陳6件を含む計59件が出され、天平文化を象徴する宝物を今に伝えます。

本年の見どころとして、『国家珍宝帳』の筆頭に記載される、刺し子縫いの袈裟《九条刺納樹皮色袈裟》は、聖武天皇の仏教への篤い信仰を象徴する品として、正倉院宝物を代表する屈指の名宝です。


《九条刺納樹皮色袈裟》


《楓蘇芳染螺鈿槽琵琶(かえですおうぞめらでんのそうのびわ)》は、螺鈿飾りの四絃琵琶)で、槽に施されたきらびやかな螺鈿の装飾が目を惹きます。撥(ばち)受けには中国・盛唐期の画風にもとづく山水画が描かれ、奈良時代の異国趣味を濃厚に示しています。


《楓蘇芳染螺鈿槽琵琶》


東大寺など大寺院を飾った多彩な仏具類も見逃せません。《碧地金銀絵箱》は、花鳥文様の脚付き箱で、明るい青の色彩が鮮やかな品です。《刻彫梧桐金銀絵花形合子》は、花葉の生き生きとした彫刻に目を見張る品もあり、正倉院の仏具の多様な装飾表現に注目です。


《碧地金銀絵箱》



また、東大寺初代別当をつとめた良弁(689-773)の1250年御遠にあたる本年、
良弁自ら署名した文書を含む《正倉院古文書正集 第七巻》が出陳されることも注目されます。道教思想にもとづく仙薬の容器ともいわれる《青斑石鼈合子》のふたは、スッポン形です。

さらに正倉院では、長い歴史の中で残片となったものも大切に守り継がれてきました。正倉院事務所による最新の研究成果では、「漆六角厨子残欠」(厨子の部材)のそれぞれのパーツの特定が試みられ、長六角形の平面をもつ奈良時代の厨子の当初の姿が浮かび上がってきました。こうした厨子や正倉院の塵芥文書(じんかいもんじょ)の復元研究の成果を通し、宝物が織り成す歴史のロマンを感じることができます。



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

新刊
「シルクロードを界遺産に」と、提唱したのは故平山郁夫さんだ。シルクロードの作品を数多く遺し、ユネスコ親善大使として文化財保存活動に邁進した。

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―彼らはなぜ、文化財保護に懸けるのか?

世界文化遺産登録記念出版
発売日:2014年10月25日
定価:1,620円(税込)
発行:三五館
「反戦」と「老い」と「性」を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ

第一章 戦争を許さず人間愛の映画魂
第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ-ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

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