神戸と和歌山のユニーク5展覧会

2023年10月1日号

白鳥正夫

猛暑も和らぎ秋の到来とともに、美術館も一斉衣替え。今回は神戸のミュージアムロードに立地する3館と、和歌山県立近代美術館で併催の2展と合わせて5つの展覧会を取り上げます。兵庫県立美術館で館初めての特別展「Perfume COSTUME MUSEUM」が11月26日まで開かれています。また横尾忠則現代美術館では「Yokoo in Wonderland ―横尾忠則の不思議の国」と、BBプラザ美術館が2023年度企画展Ⅰ「堀尾貞治 あたりまえのこと 千点絵画 Sadaharu Horio, A Matter of Course: One Thousand Pictures」(10月17日~)をともに12月24日まで開催。まさに美術の秋にふさわしい多様な展開です。一方、和歌山県立近代美術館では「トランスボーダー 和歌山とアメリカをめぐる移民と美術」を11月30日まで、特別展「原勝四郎展  南海の光を描く」(10月7日~)を12月3日まで併催しています。なお「原勝四郎展」は田辺市立美術館でも共同開催されます。5つの展覧会は、タイトルを見てもお分かりのように、いずれもユニークな内容です。美術の秋にじっくり鑑賞してみてはいかがですか。

兵庫県立美術館の特別展「Perfume COSTUME MUSEUM」
約170着の衣装や型紙やデザインの過程も

世界を舞台に第一線で活躍を続けるPerfumeのステージを彩った独創的な衣装の中から厳選した約170着の衣装を展示する初めての大規模衣装展です。先駆的なファッション雑誌として知られる『装苑』が編集した『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』(文化出版局、2020年)を起点に、メジャーデビューした2005年以降の衣装を時系列でたどり、3人のメンバーがこの展覧会のために特別に選んだ衣装コーナーも設けています。さらに、初公開となる型紙やデザインの発想源を示す制作過程の資料を紹介。これまで大切に保管されてきたコスチュームから、Perfumeの魅力をひもとく展覧会です。


展示会場で記者会見するPerfumeの3人


兵庫県立美術館は、これまで「コシノヒロコ展―HIROKO KOSHINO EX・VISION TO THE FUTURE 未来へ」や、「ミナ ペルホネン / 皆川明 つづくmina perhonen」などファッション系の展覧会を手掛けてきたが、今回はクリエイターではなく、Perfumeというユニットに集結した衣装展示となっている点が特徴的です。

記者内覧会では、林洋子館長が「まるでコンサート会場にいるかのように、身体に迫ってくるような刺激的な展示になっている」と挨拶。展示会場で会見にPerfumeの3人が登場し、「美術品のように扱い展示してもらえて、感慨深い」(のっち)、「飾られた衣装を見ると、様々な記憶が回想されてくる」(あ〜ちゃん)、「衣装を長期間保管してくださっていることに、愛を感じた」(かしゆか)と、コメントしていた。

展示は4章構成。1章が「近未来型の挑戦者」(2005年~2011年)で、メジャーデビューから初期の衣装が並んでいます。デビュー曲「リニアモーターガール」の頃、3人は高校生でした。Perfumeのイメージを決定づけたのは、当時の衣装を数多く手掛けたスタイリストの内澤研です。衣装は既製服が使用されていたため、憧れの対象であるPerfumeのファンにとって、身近に感じられました。

2章は「止まらない変化」(2012年~2015年)で、単独でワールドツアーや国際的な招待で評価を高めます。Toshio Takeda、三田真一が衣装デザインを手がけはじめた時代です。3人を象徴する三角形や幾何学模様のデザインが、独自の未来的なイメージを作り上げていきます。


『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』より
「SXSW/COSMIC EXPLORER 北米ツアー」
2015/16年 ©文化出版局



3章は「『未来』を超えて」(2016年以降)で、3人は力強くも繊細なダンスパフォーマンスを披露します。2016年頃より立体的な曲線やドレープが構造に組み込まれるようになり、グラフィカルなデザインやミニ丈という衣装の定型が覆されます。


『Perfume COSTUME BOOK 2005-2020』より
「TOKYO GIRL」2017年 ©文化出版局



最後の4章「ステージに立つの」には、ライブ映像を背景に、ステージ衣装が並んでいます。「わたしたちのお気に入り」コーナーは、「自分たちで思い出の衣装を選びたい」というメンバーの強い思いで実現しました。

舞台で歌い踊るPerfumeを彩る衣装は、美術的にも興味が持てます。


4章「ステージに立つの」の展示


横尾忠則現代美術館の「Yokoo in Wonderland ―横尾忠則の不思議の国」
横尾の異世界へ、『夢枕―夢絵日記』全43点展示

毎回、ユニークなタイトルや奇抜な展示内容で注目される同館の企画展。今回は横尾作品のなかの「不思議」に焦点をあて、現実の延長にあるもうひとつの世界をルイス・キャロル作の『不思議の国のアリス』や『鏡の国のアリス』になぞらえて紹介する展覧会です。会場を「不思議の国」「鏡の国」「夢の国」で構成。横尾が希求し、創り出した「不思議の国」を、1970年代から1990年代を中心とした絵画、版画、ポスター、テクナメーションなど、約150点もの作品で探ります。

第1章は「不思議の国」。『不思議の国のアリス』のアリスの冒険がウサギ穴から始まるように、少女が穴から飛びおりているように見える作品《脈絡》(1987年、兵庫県立美術館蔵)から始まります。その先には若き日の横尾が関心を寄せた地底の王国アガルタがあり、少年時代の横尾が夢中になった探検小説の洞窟があり、愛読したジュール・ヴェルヌの海中世界が広がります。


横尾忠則《脈絡》
(1987年、兵庫県立美術館蔵)


さらに、宇宙では異星人と出会ったり、死の向こうにある世界を覗き見たりと、異界での冒険は続きます。《地球の果てまでつれてって》(1994年)など展示しています。展示室には、ジョン・テニエルによる『不思議の国のアリス』の挿絵が随所に展示されており、ガイド役になっています。

第2章では「鏡の国」と題して鏡やミラーイメージを用いた、横尾の1980年代後半の作品が異世界へと誘います。鏡の破片のコラージュや鏡文字を多用し、実像と虚像が入り乱れる狂気の世界が展開します。

この章では、《Art is not Produced by Suffering》(1985年、横尾忠則現代美術館蔵)などが展示されています。


横尾忠則《Art is not Produced by Suffering》
(1985年、横尾忠則現代美術館蔵)



最終章の「夢の国」では、横尾自身の夢をもとに描いた《夢枕》全43点を一堂に展示しています。メインとなるのは、1998年に出版された『夢枕―夢絵日記』。43点が一堂に並ぶ。これは同館では初の機会です。その1点に《夢枕 二十六》 (1998年、作家蔵[横尾忠則現代美術館寄託])もあります。


横尾忠則《夢枕 二十六》
(1998年、作家蔵[横尾忠則現代美術館寄託])



BBプラザ美術の2023年度企画展Ⅰ「堀尾貞治 あたりまえのこと 千点絵画 Sadaharu Horio, A Matter of Course: One Thousand Pictures」
凄まじい集中力と瞬発力、約250点を展示

「あたりまえのことをしていけば あたりまえでなくなり やがて力となる」は、美術家・堀尾貞治の言葉です。その言葉をタイトルにした企画展です。同館では2014年に「堀尾貞治あたりまえのこと〈今〉」展を開催していて、今回は10年ぶりに、千点絵画をテーマにしています。千点絵画とは「千号サイズ(約666.6×497.0センチ)の絵を描きたい」という、堀尾の言葉に呼応したギャラリーが千点のパネルを用意して制作したもので、今回は約250点を展示しています。

堀尾貞治は(1939-2018)は神戸市兵庫区に生まれました。美術教師との出会いや民芸運動に尽力した叔父の影響により、15歳の時に一生美術をやりつづけると決心しますが、家庭の事情により美術学校へは進めず、中学卒業後は三菱重工神戸造船所へ入社。1998年に定年を迎えるまで、仕事と創作活動を両立させ、これまで多い時には年間100回以上という超人的なペースで、個展やグループ展、パフォーマンスなどを行ってきました。


堀尾貞治の制作風景
(2016年、一般財団法人堀尾貞治記念会蔵)


具体美術協会には1965年に初出品し、翌年から1972年の解散時まで在籍。1985年(昭和60年)頃より、目に見えない「空気」という存在を「あたりまえのこと」と表現し、行動的な制作から生み出す「空気」を可視化するための様々な試みを続けてきました。例えば、木片やパレットなど、身の周りのあらゆるものに、毎日1色ずつ塗り重ねていく<色塗り>は、アトリエの物質自体を行為の集積造形として現前化させるものであり、日々の制作活動を始める前の儀式ともいえました。

今回の展示では、堀尾が2016年に奈良県大和郡山市にある喜多ギャラリーで全6回にわたり取り組んだ千点の絵画を描くプロジェクト《千Go千点物語》の約4分の1を鑑賞できますが、凄まじい集中力と瞬発力をもって描かれました。主な展示品では、制作風景(2016年)ほか、《 無題 》(いずれも2016年、一般財団法人堀尾貞治記念会蔵)などが出品されています。


堀尾貞治《 無題 》
(2016年、一般財団法人堀尾貞治記念会蔵)


支持体として使われた使用済みの展示会用木工パネル(廃棄パネル)は、広告等の様々な出力シートが貼られ、寸法もサブロク版(90×180センチ)を半分にカットした90センチ角の正方形約600点を中心に、大きいもの、小さいもの、四角形、三角形、台形とひとつとして同じものがありません。

対象の持ち味を瞬時に見極めて描くことは、堀尾が1997年から2018年に亡くなる前日まで毎朝継続していた王貞治の「一本足打法」をもじった「一分打法」による創作鍛錬の賜物であり、集大成と言える試みです。


堀尾貞治《 無題 》
(2016年、一般財団法人堀尾貞治記念会蔵)


ペンキやアクリル絵具、墨で描くだけでなく、鈍器で叩く、火で炙るなど、様々な技法を駆使して生み出された作品を通して、自己との対話と制作現場における不断の挑戦により、極限まで研ぎ澄ませた堀尾の創作精神をぜひ体感してみてください。

 

和歌山県立近代美術館の「トランスボーダー 和歌山とアメリカをめぐる移民と美術」
新たに和歌山ゆかりの作家の芸術活動に視点

和歌山県は、海外への移民が全国第6位の「移民県」として知られています。明治時代より新天地での仕事を求めて太平洋を渡った県民の子孫は、現在も米各地で暮らしています。そうした世界の和歌山県人が故郷に集う第2回和歌山県人会世界大会が今月開催されるのにあわせて、和歌山県立近代美術館ではこれまで培ってきた戦前の渡米美術家研究をさらに広げ、和歌山県の移民の歴史と重ねて紹介します。

本展の中心となるのは、アメリカ西海岸で美術を志した人々の活動です。とりわけカリフォルニアでは、移民という立場で海を渡った人たちが多く暮らし、かつ活発な芸術活動を展開しました。なかでも現在の和歌山県有田川町出身の画家、上山鳥城男(1889‐1954)を、和歌山ゆかりの作家として新たに紹介し、彼の周囲の多様な芸術の営みを、初公開の作品や資料とともに展示しています。

また西海岸は、日米開戦に伴って日系人が強制収容された歴史をも背負っています。しかし鉄条網に囲まれた収容生活の中にあっても、人々はさまざまに創造的な活動を行い、拠り所としていました。この展覧会では、全米日系人博物館や諸機関と連携しながら、移民と美術についての歴史を双方向から見直し、発信することを目指しています。

主な出品作は、上山鳥城男の《黒衣の肖像(上山夫人)》(1928年、個人蔵)はじめ、竹久夢二の《花衣》(1931‐32年、全米日系博物館蔵)、ヘンリー杉本の《最後の決断》(1943年、和歌山市立博物館蔵)などです。


上山鳥城男《黒衣の肖像(上山夫人)》
(1928年、個人蔵)




竹久夢二《花衣》
(1931‐32年、全米日系人博物館蔵)




ヘンリー杉本《最後の決断》
(1943年、和歌山市立博物館蔵)




和歌山県立近代美術館の特別展「原勝四郎展 南海の光を描く」
半世紀ぶりの大回顧展、田辺市美でも共同開催

原勝四郎(1886‐1964)は、現在の和歌山県田辺市に生まれた洋画家です。絵画を学ぶため、東京、そしてヨーロッパへ渡航しますが、不本意な滞欧でしたが、帰国後は郷里に戻り、生地に隣接した現在の白浜町で家族と暮らしながら、絵を描き続けました。

原が描いたのは、明るく美しい田辺や白浜の風景と、そこに暮らす妻と子と自分の姿、そしてバラの花を主とする静物です。のびやかで力強い筆致と鮮やかな色彩による画面は心地良く、その生き生きとした作品の持つ力は、没後半世紀を経た今でも色あせず、見る者を魅了します。

原を画家として開花させ、その活動を支えたのは紀南の風土と人びとでした。明るい光に満たされたこの地の風景と向き合うなかで、原は自らの表現を作り上げ、その作品を愛した人びとが、画家を見守り支えました。

今回の展覧会は、多くの人々から愛され続ける画家の生涯をたどる、半世紀ぶりの大規模な回顧展として、和歌山県内の2つの美術館が共同で開催します。

和歌山県立近代美術館では、各時代の主要な作品を通して、その画業を通観できるよう展示を構成しています。田辺市立美術館では、同じく絵を描いた兄や弟、また地元で交流のあった芸術家たちについても触れ、その生きた時代の地域における芸術活動についても取り上げています。

両館での展示を通して、地方にありながら日本の近代美術に大切な足跡を残した画家の生涯と時代とを、検証しています。

主な出品作に、《海岸風景》(1938年、大阪中之島美術館蔵)や、自画像の《画工像》(1932年、和歌山県立近代美術館蔵)、《バラ》(1933年頃、田辺市立美術館蔵)などがあります。


原勝四郎《海岸風景》
(1938年、大阪中之島美術館蔵)




原勝四郎《画工像》
(1932年、和歌山県立近代美術館蔵)




原勝四郎《バラ》
(1933年頃、田辺市立美術館蔵)



 



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

新刊
「シルクロードを界遺産に」と、提唱したのは故平山郁夫さんだ。シルクロードの作品を数多く遺し、ユネスコ親善大使として文化財保存活動に邁進した。

社長業を投げ捨て僧侶になった小島康誉さんは、新疆ウイグル自治区の遺跡の修復や調査支援を30年も続けている。

シベリアに抑留された体験を持つ加藤九祚さんは90歳を超えて、仏教遺跡の発掘ロマンを持続する。

玄奘の意志に導かれアフガン往還半世紀になる前田耕作さんは、悲劇のバーミヤンの再生に情熱を燃やす。
シルクロードの現代日本人列伝
―彼らはなぜ、文化財保護に懸けるのか?

世界文化遺産登録記念出版
発売日:2014年10月25日
定価:1,620円(税込)
発行:三五館
「反戦」と「老い」と「性」を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ

第一章 戦争を許さず人間愛の映画魂
第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ-ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

◆本の購入に関するお問い合わせ先
三五館(03-3226-0035) http://www.sangokan.com/
東方出版(06-6257-3921)http://www.tohoshuppan.co.jp/
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