陽春に多彩、京都の4展覧会

2022年4月1日号

白鳥正夫

新型コロナ禍、やっと全国的にまん延防止等重点措置が解除されました。時はお花見の春、京都の美術館も一斉に衣替えです。京都国立近代美術館では、京・大坂の美術を通覧する初めての大規模な展覧会「サロン!雅と俗−京の大家と知られざる大坂画壇」が5月8日まで開催中です。また相国寺承天閣美術館で「王朝文化への憧れ−雅の系譜」を7月18日まで、 京都府立堂本印象美術館で「包むを彩る ふろしきデザインの美」を6月12日まで、さらに京都市京セラ美術館新館 東山キューブでも開館1周年記念展「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」が、それぞれ多彩に展開中です。展覧会のメニューをまとめて紹介します。陽春に誘われて、京都の出かけてみてはいかがでしょう。


京都国立近代美術館の「サロン!雅と俗−京の大家と知られざる大坂画壇」
 
江戸から近代、京・大坂画壇の240件集結

江戸時代から昭和時代にかけて、京都と大坂(明治以降の表記は大阪)で活躍した画家の代表作約240件もの作品が会期中に展示されます。与謝蕪村の《夜色楼台図》といった国宝や、重要文化財など京坂の文化人たちが描いた秀作が一堂に集結しているのをはじめ、円山応挙の《花鳥図》など日本ではほとんど披露されなかった大英博物館所蔵の名品約20件が里帰り出品されています。


国宝 与謝蕪村《夜色楼台図》
(江戸時代、個人蔵、〜4月3日)


京都と大坂の二つの都市の間では、文化人たちの活発な交流によって文化サロンとも言えるネットワークが生まれ、近代でも同様に交流のあった様子がうかがえます。そうした文化サロンの存在にも着目し、当時の文化交流の様相にも光をあてているのも、見どころです。

江戸時代、京都では文人画家の池大雅や与謝蕪村、実物写生に基づく絵画で人気を博した円山応挙、蕪村と応挙に学んで叙情的な画風を確立した呉春ら、個性あふれる画家が輩出しました。一方大坂では、町人としての本業を持ちながら、自娯の精神による絵画を描いた木村蒹葭堂、岡田米山人らの文人が数多くいました。彼らは身分や職業に関わりなく、交流の輪を広げました。

また大坂には、円山・四条派の流れを汲む画家も多く、大坂の写生派の画家として活躍した西山芳園は、淀川の三十石舟を利用して松村景文に学ぶなど、京都と大坂は密接な関係の中で発展を遂げており、文化サロンとも言うべき濃密な文化人のネットワークが形成されました。さらに京都や大坂には他の地域から多くの文化人が集まり、浦上玉堂、田能村竹田、谷文晁らもこの文化サロンの一員でした。こうした文化人のネットワークは近代に至っても見られ、大阪で活躍した菅楯彦や北野恒富らの交流や、京都の如雲社を中心とした交流も有名です。

展覧会は、三章で構成されています。まず第一章が「京の大家と弟子たち―継承か断絶か?」。江戸時代の京では、与謝蕪村や池大雅、長沢芦雪ら数多くの画家が活躍しました。特に円山応挙の流れは上村松園へと受け継がれるほど長く続きました。大坂にも円山・四条派の門下がいましたが、彼らは独自の絵画世界を展開しました。

与謝蕪村の作品では、《夜色楼台図》(江戸時代、〜4月3日)をはじめ、《墨竹図》(江戸時代、通期)や、『夜半楽』(安永6年 1777年、関西大学図書館、通期)、円山応挙との共作《ちいもはゝも》(江戸時代、海の見える杜美術館蔵、 4月5日 〜4月17日)などが出品されています。


円山応挙・与謝蕪村《ちいもはゝも》
(江戸時代、海の見える杜美術館蔵、 4月5日 〜4月17日)


この章では、岸駒の《水呑虎図》(江戸時代、4月19日〜)や、呉春の《蕪村像》(江戸時代、大阪歴史博物館蔵、通期)、上村松園《楚蓮香之図》(1924年頃 京都国立近代美術館蔵、通期)も展示されています。

第二章は「京坂のサロン文化−越境するネットワーク」で、木村蒹葭堂や売茶翁を中心に、京坂では身分を問わない文化的なネットワークが形成されました。その伝統は明治時代以降へと引き継がれました。

ここでは、伊藤若冲・賛:売茶翁の《売茶翁像》(賛:宝暦7年 1757年、通期)や、池大雅の《箕山瀑布図》(延享元年 1744年、通期)、菅楯彦の《浪速文人図》(江戸時代、大阪府立中央図書館、通期)など見ごたえがあります。


伊藤若冲・賛:売茶翁《売茶翁像》
(賛:宝暦7年 1757年、個人蔵、通期)


第三章は「町人たちのアートワールド−大坂画壇の可能性」です。これまでその全容が紹介されることのなかった大坂画壇を、江戸時代から昭和時代までの代表作を一堂に集めています。

北野恒富の《蓮池(朝》(1927年、耕三寺博物館蔵、〜4月17日)や、岡田米山人の重要美術品《秋山蕭寺図》(1807年、〜4月17日)、西山芳園の《虫行列之図》(文久2年 1862年、大英博物館蔵、通期)などが並んでいます。


北野恒富《蓮池(朝》
左隻(1927年、耕三寺博物館蔵、〜4月17日)



北野恒富《蓮池(朝》
右隻(1927年、耕三寺博物館蔵、〜4月17日)


相国寺承天閣美術館の「王朝文化への憧れ−雅の系譜」
相国寺と塔頭に伝わる屏風絵や和歌など75件

「サロン展」より時代は遡り、貴族文化の華やかなりし平安時の王朝文化がテーマです。『伊勢物語』と『源氏物語』は憧れの世界が描かれた代表的な王朝文学です。在原業平の恋物語や、光源氏の人生絵巻が鮮やかに綴られています。そこでは、多くの和歌が詠まれ、後世の歌詠みの規範ともなりました。

また、相国寺は和歌史に燦然とその名を残す藤原定家の墓所として、ゆかりの寺宝を有しています。さらに桂離宮や古今伝授で有名な八条宮智仁親王の菩提所として塔頭の慈照院には宮家ゆかりの寺宝が多く伝来しています。

見どころとしては、後世の江戸時代に描かれた伊勢・源氏の屏風絵とともに、江戸時代の公家の和歌や絵画も紹介しています。江戸時代前期の文化復興の中心的存在であった後水尾院と相国寺はゆかりが深く、様々な什物が伝来。特に塔頭寺院にも公家文化が深く浸透し、八条宮家ゆかりの慈照院や藤原定家ゆかりの各塔頭に残る公家文化とのかかわりを示す什物を公開しています。

会期中に重要文化財6件、初公開多数を含む75件を、T期(〜5月15日)と、U期( 5月22日 〜7月18日)で展示替えとなります。?章構成ごとに、章の概要と主な展示作品を紹介します。

第一章は「伊勢物語の面影」。『伊勢物語』は平安時代に成立した歌物語。在原業平の和歌や逸話をもとに構成され、後世に大きな影響を与えました。重要文化財の俵屋宗達筆 《蔦の細道図屏風》(江戸時代 17世紀、相国寺蔵、U期)や、《伊勢物語・布引の滝図屏風》(室町時代 16世紀、相国寺蔵、T期)、《遊女勝山図》(江戸時代 17世紀、相国寺蔵、通期)などが展示されます。


重要文化財 俵屋宗達《蔦の細道図屏風》
左隻(江戸時代 17世紀、相国寺蔵、U期)


第二章は「源氏物語への憧れ」。『源氏物語』は平安中期の長編小説。全五十四帖に、主人公光源氏の人生を軸に華麗なる王朝物語が繰り広げられています。ここでは狩野常信筆《源氏物語図屏風》(江戸時代 17世紀、相国寺蔵、通期)や、重要文化財の《源氏夕顔蒔絵手箱》(室町時代 14世紀、相国寺蔵、T期)、初公開の《近江八景図絵巻》(江戸時代、鹿苑寺蔵、通期)などに注目です。


狩野常信《源氏物語図屏風》
左隻(江戸時代 17世紀、相国寺蔵、通期)


第三章が「和歌の伝統」で、天皇の命で勅撰和歌集が編まれ、日本文化の核となる詩歌形態で、時代ごとに様々な人物が和歌を詠じてきました。岩佐又兵衛筆《三十六歌仙画帖》(桃山時代 17世紀、相国寺蔵、通期)や、重要文化財の《佐竹本三十六歌仙絵 源公忠》(鎌倉時代 13世紀、相国寺蔵、T期)、 後陽成天皇筆による《達磨図》(桃山時代 16世紀、慈照院蔵、T期)も出品されています。


岩佐又兵衛筆《三十六歌仙画帖》
(桃山時代 17世紀、相国寺蔵、通期)


第四章は「相国寺と禁裏」。京の禁裏近くに室町時代より在り続けた相国寺には、公家の子弟も多く入寺し、公家文化の一端を担ってきました。 《後水尾天皇宸翰和歌詠 此のころの時雨に》(江戸時代 1654年、鹿苑寺蔵、U期)や.《後水尾天皇像》(江戸時代 1699年、相国寺蔵、通期)のほか、《八条宮家初代智仁親王画像》(江戸時代 17世紀、慈照院蔵、通期)は初公開です。


重要美術品《後水尾天皇宸翰和歌詠 此のころの時雨に》
(江戸時代 1654年、鹿苑寺蔵、U期)

京都府立堂本印象美術館の「包むを彩る ふろしきデザインの美」
平面の絵から立体的な造形へ、ふろしきの魅力

時代は下り、大正から昭和にかけて京都を中心に活躍した日本画家の堂本印象(1891〜1975)。その堂本自らが外観から内観まですべてをデザインし設立された堂本印象美術館では、伝統的な日本画から抽象画に至るまで華麗な変遷を辿った印象の多様な所蔵作品約2300点によるコレクション展のほか、関連作家の展覧会やテーマ企画展を順次開催しています。今回は京都室町のふろしき・袱紗問屋が所蔵するふろしき原画を取り上げています。

ふろしき・袱紗問屋は製造元として顧客の要望をきっかけに、堂本印象が描いた春夏秋冬の原画をはじめ画家の意匠による多彩なふろしきを製作してきました。包むための布であるふろしきですが、包むものや包み方によって、平面時の図様から思いがけない変化が楽しめるのもその魅力の一つです。

今回の展覧会では、ふろしきを中心に袱紗、卓布など25人の作家による原画 41点を展示。個性豊かな意匠の世界と合わせて、一部その原画から製作した現物を用いたふろしき包みも展示。平面の絵から立体的な造形へ、その表情の変化が楽しめます。

主な出品作では、堂本印象の春夏秋冬の原画4柄《春 遠山桜》《夏 朝顔》《秋 紅葉》《冬 松に雪》(1952年)、東山魁夷の《カーネーション》(1958年頃)、山口蓬春の《草花》(1954年)、池田遙邨の《双鶴》(1965年頃、いずれも宮井株式会社蔵)など著名な日本画家による作品が並んでいます。


堂本印象《夏 朝顔》
(1952年、宮井株式会社蔵)



東山魁夷の《カーネーション》
(1958年頃、宮井株式会社蔵)



山口蓬春の《草花》
(1954年、宮井株式会社蔵)


なお新館展示室では、コレクション展「印象の春と夏」を併催し、人気作《兎春野に遊ぶ》などコレクションより春夏の情景を描いた作品20点を展示しています。さらに美術館庭園でも「第5回堂本印象美術館野外彫刻展」として、京都彫刻家協会所属の21名の作家が出品しています。

 

京都市京セラ美術館の開館1周年記念展「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」
秘蔵のインスタント写真約800枚や無人朗読劇

時代はさらに下り令和の現在、大阪生まれで日本を代表する現代美術家の一人、森村泰昌(1951年〜)の個展です。現代美術におけるセルフポートレートの先駆者の森村が、秘蔵インスタント写真800枚以上を含む作品から35年超のキャリアを総括する企画展です。


森村泰昌《ワタシの迷宮劇場 M150》(1993年)
© Yasumasa Morimura

1970年代に京都市立芸術大学で学んだ森村は、美術史における名画の登場人物や歴史上の人物、女優に扮するセルフポートレートを制作することで、ジェンダーや人種を含んだ個人のアイデンティティの多重性を視覚化し、個人史と歴史の交錯点を表現してきました。近年では、ジャパン・ソサエティ(2018年)、プーシキン美術館(2017年)、国立国際美術館(2016年)、アンディ・ウォーホル美術館(2013年)、アーティゾン美術館(2021年)での個展開催のほか、「横浜トリエンナーレ2014」でアーティスティックディレクターを務めるなど、国内外で活躍を続けています。

出品作品は、これまでほとんど発表されることのなかった、1985年から撮りためている秘蔵のインスタント写真約800枚に加え、1994年に森村が自作の小説を自ら朗読したCD《顔》の音源をもとに、展示室に特設の音響空間をしつらえ、無人朗読劇として再制作しています。

何者かになり変わることで自己を解体し、一個人における複数の顔を露呈する森村の表現は、スマートフォンの進化やSNSの普及によって身近になった「自撮り」と共通しながらも、決定的に異なる面を持っています。そこには、自己への透徹した眼差しと、一人の人間が複数の存在として生きていくことへの圧倒的な肯定を見ることができます。

森村が今回の個展に掲げたキーワードは「迷宮」。会場入口は迷宮門ほか、だぶらかし門や烈火門、鏡影門、空装門と名づけられた5ヵ所あり、展示室は湾曲した揺らぐカーテンの布で仕切られ、そこに作品が掲げられています。動線が示されていない空間を街歩きをする感覚で、展覧会場をさまよいながら鑑賞する仕掛けです。


揺らぐカーテンの布に掲げられた作品の展示風景

展示室をさまよっていると、カーテンのスリットから「衣装の隠れ家」を覗けます。森村作品の成立に深くかかわった衣装や書籍を垣間見ることができます。書物は、作者の記憶を象徴するものだとのことです。


カーテンのスリットから覗ける「衣装の隠れ家」

無人朗読劇の「声の劇場」は、森村の短編小説を作者自身が朗読する約25分のサウンドインスタレーションで、鑑賞者が4畳半の畳を取り囲み、作者の朗読を聴き、音や光、お香の香りに包まれます。真っ暗闇の中で、ひとそれぞれに、その空間に身を置くことになります。

今回の展覧会は、京都国立近代美術館における1998年の「『空装美術館』絵画になった私」以来の大規模な個展であり、森村は創作の原点や秘密をさりげなく盛り込んでいるといいます。35年余り継続されてきた私的世界の全貌を公開する初の試みとなります。コロナ禍において、あらためて自身の制作の原点に立ち返ることで、これからを模索する、森村の現在を提示しているといえます。

 



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

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第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
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人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
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発売日:2013年5月29日
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発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

◆本の購入に関するお問い合わせ先
三五館(03−3226−0035) http://www.sangokan.com/
東方出版(06−6257−3921)http://www.tohoshuppan.co.jp/
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