大阪中之島特集、注目の2展覧会

2022年3月1日号

白鳥正夫

待望久しい大阪中之島美術館が2月2日にオープンしました。1983年に大阪市政100周年の記念事業として構想されてから約40年を経て開館にこぎつけたのでした。オープン記念の「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものかたり― 」(〜3月21日)では、6000点を超える収蔵作品の中から、大阪出身の佐伯祐三やイタリアのモディリアーニなど代表的な約400点が展示されています。隣接の国立国際美術館では、特別展「感覚の領域 今,『 経験する 』ということ」(〜5月22日)が開かれています。こちらは現代美術の分野で独自の視点と手法によって、実験的な創作活動を展開している7名の美術家を紹介しています。大阪中之島特集として、注目の2つの展覧会を併せて取り上げます。


大阪中之島美術館の「Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99のものかたり― 」
 
名画の数々、幅広く400点超す展示

まず開館記念展の見どころです。第一に、コレクションの出発点である希代のコレクター・山本發次郎の旧蔵品が一堂に出品されています。1983 年に一括寄贈されたコレクションから、高僧の墨蹟、佐伯祐三、原勝四郎の絵画、インドネシアの染織などが含まれています。


大阪中之島美術館の外観写真



屋外にヤノベケンジの
《シップス・キャット(ミューズ)》


第二に、モディリアーニからバスキアまで、所蔵品を代表する作品が集結しています。フォーヴィスム(野獣派)、シュルレアリスム(超現実主義)、未来派、抽象表現主義、ミニマリスムなど、20世紀美術の名作を鑑賞できます。

第三が、クラシック・ポスター、家具コレクションも楽しめます。サントリーから寄託されているポスターコレクションの中から選りすぐりを展示。19世紀末のロートレック、ミュシャをはじめとするクラシック・ポスターも注目です。また大阪市が1992年より収集してきたフィンランドのアアルトによるオリジナル家具や倉俣史朗の《ミス・ブランチ》など希少な家具コレクションも展示されています。

この展覧会の特徴は、タイトルに謳っているように「99のものがたり」に仕立てています。それぞれの作品は、収蔵に至るまでやその後の展示活動の中で、多くの人々との出会いを重ね、さまざまな物語を紡いでいます。コレクションに親しみを持っていただけるよう、作品にまつわる99のものがたりも併せて紹介。鑑賞者からも募集し、「100個のものがたり」で展覧会は完成するといった趣旨です。

展示構成は3章からなっています。第1章は「Hello! Super Collectors」。美術館構想の契機となった「山本發次郎コレクション」をはじめ、初期に寄贈を受けた「田中徳松コレクション」「高畠アートコレクション」が並んでいます。

1990年に美術館準備室が設置されると、収集方針に従った本格的な作品収集が始まりました。展示の後半では、大阪と関わりのある近代・現代美術から、小出楢重、北野恒富、前田藤四郎、吉原治良らによる作品を展示。絵画、彫刻、写真、版画など多様なジャンルの作品が揃っています。

主な作品では、佐伯祐三の《郵便配達夫》(1928年)をはじめ、マリー・ローランサンの《プリンセス達》(1928年)、アンドレ・ロランの《驚き》(1938年)、赤松麟作の《或る音楽会の客》(1920年)、中村貞以の《夏趣二題》(1939年)、池田り遙邨の《雪の大阪》(1928年)、石崎光瑤の《白孔雀》(1922年)ほか、荻須高徳、上村松園、鍋井克之、小磯良平、北野恒富、島成園、竹内栖鳳らの作品が出品されています。


佐伯祐三《郵便配達夫》
(1928年)


この章には、現代美術で、福岡道雄の《ピンクバルーン》(1967-68年、1994年再成型)や、吉原治良の《作品》(1963-65年)、今井俊満の《磔刑》(1954年)も目を引きます。


福岡道雄《ピンクバルーン》
(1967-68年、1994年再成型



吉原治良《作品》
(1963-65年)の展示風景


第2章は、Hello! Super Stars」。美術館が誇る近代・現代美術の代表的な作品のオンパレード。アメデオ・モディリアーニの《髪をほどいた横たわる裸婦》(1917年)や、ルネ・マグリットの《レディ・メイドの花束》(1957年)、アルベルト・ジャコメッティの《鼻》(1947年)をはじめ、マックス・エルンスト、サルバドール・ダリ、ルネ・マグリットら、シュルレアリスム(超現実主義)の作品がそろい踏みです。


アメデオ・モディリアーニ
《髪をほどいた横たわる裸婦》
(1917年)


さらにニューヨーク・アートシーンからマーク・ロスコ、フランク・ステラ、ジャン=ミシェル・バスキアなど、目玉作品が並んでいます。いずれも現在では評価額が高騰し、入手が困難な作品で、ようやくホームでのお披露目です。現在第一線で活躍中の草間彌生、森村泰昌、やなぎみわ、杉本博司ら国内作家の作品も競っています。

第3章は「Hello! Super Visions」。約200点のグラフィック作品と家具作品などをまとめて展示。1859 年製造のミヒャエル・トーネットの椅子からアール・ヌーヴォー、ウィーン・ゼセッション、未来派、デ・ステイル、バウハウス、ロシア構成主義、アール・デコ、北欧デザイン、スイス・デザイン、イタリア・デザイン、オリンピック・ポスター、ポストモダンのデザインまで19世紀後半から1980年代までのデザイン史をたどっています。。

ここでは、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》(1891年)や、サントリーポスターコレクション(大阪中之島美術館寄託)、倉俣史朗の《ミス・ブランチ》(デザイン1988年)など見逃せなません。


アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック
《ムーラン・ルージュ、ラ・グー  リュ》
(1891年)


このほか製造1989年コロマン・モーザーの《アームチェア》(デザイン1903年、製造1903-04年頃)や、北欧デザインのアルヴァ・アアルトの家具、ピエール・ボナール、アルフォンス・ミュシャ、ヨーゼフ・ホフマン、亀倉雄策、田中一光、早川良雄らの作品もあり豊富な内容です。

さて日の目を見た新美術館は地上5階建て。延べ約2万平方メートルの建物は4、5階が展示室となっています。無料で入れる1階と2階には、レストランやショップなどが設けられている。建設資材の高騰などで、最終的に市が約300億円を投じて建設して、運営は民間が行います。          

一度は白紙に戻った大阪中の島美術館では、利用料金の徴収を行う公共施設について、施設の所有権を公共主体が有したまま、施設の運営権を民間事業者に設定するコンセッション方式を取り入れました。自治体とは異なり、マンネリを排した活力のある運営も期待されます。一方で、本来は市民のための公共施設で、美術に親しみ享受し、市民らの文化活動に寄与する美術館を営利を目的とする民間が運営することの課題も残しています。

 

国立国際美術館の特別展「感覚の領域 今、『 経験する 』ということ」
現代美術界で活躍する7作家の新作

現代に生きる人々は、昨今のコロナ禍のように、地球規模での困難な問題に直面しています。人々を取り巻く環境や生活習慣は変化し、日常生活でも多くの行動が制限される中で、新しい経験のあり方が問われるようになってきたともいえます。そのような状況の中で、現代美術は、人々に多様な経験の機会を提供する媒体として注目を集めています。

こうした今日の美術と人間の感覚を取り巻く状況を踏まえながら、美術家たちの進行形の状態にある先鋭的な試みに焦点を当てています。それらは、今まさに生起しつつある、リアルな世界の反映でもあるからです。こうした趣旨は、会場の作品によって実感するしかありませんが、内覧会での鑑賞やプレスリリースを参考に、見どころや作家の取り組みなどについて記しておきます。

今回の展覧会では、飯川雄大、伊庭靖子、今村源、大岩オスカール、中原浩大、名和晃平、藤原康博という、現代美術界で活躍する、7名の美術家の作品が並んでいます。彼らは世代も表現形態も異なり、それぞれに独自の手法や素材、表現の世界、実験的な創作活動を探求しています。

この展覧会も見どころから。第一は、現代美術を感覚で楽しめます。タイトルが示すように、展示の大半が難解な理論や複雑なコンセプトによることなく、感覚的な刺激や直感的な印象によって楽しむことのできる作品です。身体を動かすことによって、感じたり、体験したりする作品も含まれています。日常では経験できない特別な時間を過ごせます。

第二に、現代美術の多様性に着目しています。出品作家は、それぞれが独自の手法や素材を用いて、自身の表現の世界を探求しています。ここでは、まさに現代美術の多様性の一端を垣間見ることができます。また美術は常に時代の様相を反映しながら展開していくものです。21世紀に入り、ますます混沌としてきた現代社会の状況と、その中で日々暮らしている私たちの生き方が、作品に投影されています。私たち自身を見つめ直す機会になるかもしれません。

第三は、新作が多数出品されています。出品の7作家は、いずれも現代美術界で長らく活躍し、確かな地歩を築いてきた人たちです。出品される作品の多くは、彼らが現代を見つめながら考え、創作した新作です。これまでの創作の軌跡を引き継ぎながら発展させた作品や、新しい展開を試みる作品などです。

展示空間は、さながら「感覚の実験室」に見立てることができます。鑑賞者は、作品が完成された表現であると同時に、これから、まさに何物かになろうしている、可変的な存在であることを理解できます。美術家たちのユニークな作品によって、私たち鑑賞者へメッセージを発信しています。

飯川雄大(1981‐)は、人の認識の不確かさや、社会の中で見逃されがちな事象に注目し、鑑賞者の気づきや能動的な反応を促すような映像やインスタレーションを制作しています。《デコレータークラブ―0人もしくは1人以上の観客に向けて》(2022年)などが展示されています。


[参考図版]飯川雄大
「デコレータークラブ 配置・調整・周遊」(2018年)
(あまらぶアートラボ A-lab での展示風景)
©Takehiro Iikawa, Photo: Hyogo Mugyuda,
Courtesy of A-lab


伊庭靖子(1967‐)は、視覚では見逃しやすい素材と光の関係性によって生じる質感を捉え、絵画や映像に落とし込んでいます。《Untitled 2022-01》(2022年)などの新作を出品しています。


伊庭靖子《Untitled 2022-01》
(2022年)
©Yasuko Iba, Photo: Shigefumi Kato,
Courtesy of Gallery Nomart


今村源(1957‐)は、これまでボール紙、発砲スチロール、石膏、針金など軽い素材を用いて浮遊感のある彫刻作品を制作してきましたいます。会場入口の空間の《きせい・キノコ―2022》(2022年)が注目です。


今村源《きせい・キノコ―2022》
(2022年)の展示


大岩オスカール(1965‐)は、日常と社会問題を独自のユーモアと想像力で新たな地平へ切り開くような絵画作品を制作してきました。《Big Wave (2020)》(2020 年)や、まさにコロナ禍にあって、空想の旅を作品化した《旅に出よう》の連作が出品されています。


大岩オスカール《Big Wave (2020)》
(2020 年、作家蔵)
©Oscar Oiwa Studio,
Courtesy of Gallery Nomart


中原浩大(1961‐)は、さまざまな素材を用いることで物質性を揺るがすような彫刻先品を制作しています。今回は《Text Book》(2022年)に150色で描いた円の展示です。鑑賞者が手袋をはめてページを繰ることができます。


中原浩大(左)が《Text Book》(2022年)
について解説


名和晃平(1975‐)は、感覚に接続するインターフェイスとして彫刻の「表皮」に着目し、セル(細胞・粒)という概念を機軸としています。2022年制作の作品が展示室1室を使って、ずらり並んでいます。


名和晃平《Dot Array - Black #063》
(2022年)
©Kohei Nawa, Photo: Shigefumi Kato,
Courtesy of Gallery Nomart


藤原康博(1968‐)は、山や樹木など自然風景を捉えながら、どこか非現実的な様相を表現してきました。《ジグラット〜差異の集積〜》や《鍵をかける〜保管庫〜》(ともに2022 年)などがてんじされています。


藤原康博《ジグラット〜差異の集積〜》
(2022年)
©Yasuhiro Fujiwara, Photo: Shigefumi Kato,
Courtesy of MORI YU GALLERY


7作家の経験の質はさまざまです。全身の感覚を伴う身体的なもの(飯川雄大、今村源)から、瞼の内側に生起する生理的な反応へと訴えかけるもの(伊庭靖子、中原浩大、名和晃平)。あるいは、記憶や想像力を動員する思考的なもの(大岩オスカール、藤原康博)まで、それぞれが経験の多様性を示唆しています。いずれも長年にわたって確かな地歩を築いてきた作家たちが現代を見つめながら創作した新作を中心に出品されています。

その意味において、美術=視覚芸術(ビジュアルアート)」という捉え方は、すでに過去のものになりつつあるのかもしれません。人間の感覚における「視覚」の優位性は依然として保たれているとはいえ、現代美術は、今や身体を含めた全感覚的な存在になったと考えられるからです。

美術とは、視覚の可能性の限界を押し広げようとする人類の挑戦であった時代を経て、今や、私たちのあらゆる感覚器官を稼働させることによって遭遇する、新しい世界のイメージを開拓する行為であると考えることができます。それがタイトルに謳う「感覚の領域」の拡大と言い表してよいかもしれません。

×

真っ黒な外壁が印象的な大阪中之島美術館は、堂島川と土佐堀川に挟まれた中之島4丁目に立地。道を挟んだ南隣に竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージしてデザインされた国立国際美術館があります。さらに中之島エリア内に大阪市立東洋陶磁美術館、中之島香雪美術館、大阪市立科学館もあり、東京の上野公園に匹敵する文化、芸術ゾーンとなっています。

今後の美術館の在り様を考える上で、2007年に大阪市立近代美術館建設準備室が国立国際美術館とサントリーミュージアム[天保山](2010年閉館)の共同企画で開催した「大阪コレクションズ」が想起されます。国立・公立・私立といった形態の枠を超え連携し、各館が所蔵する名品を貸し借りする特別展が、それぞれの館で開かれることは、美術館運営の新しい動向として注目されました。

世界のメジャーな美術館の名品展が目白押しにやってくるが、大阪にある作品でも3館が連携すれば、20世紀美術の流れが俯瞰できるのだ。期間中、三館で15万人を超える入場者があったことからもうかがえます。

いずれにせよ新美術館は、大阪の中心部に立地し、国立国際美術館とともに大阪の中核的な文化拠点としての役割を担っています。あいにく新型コロナウイルスの感染拡大の中で開幕となりましたが、2025年の大阪万博に向け、両館を軸に中之島エリア内の文化施設と連携した企画展など新たな発信が望まれます。


大阪中之島美術館(左)と
南隣の国立国際美術館(右)を結ぶ陸橋


 



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

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発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

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