内外で活躍、現役作家の注目展

2021年4月8日号

白鳥正夫

新型コロナ禍が続いているとはいえ、美術・博物館は春の美術シーズンを迎え、一斉に衣替え。中でも内外で活躍の内外現役作家の個展が目白押しです。大阪の国立国際美術館でスペイン現代美術界の巨匠の特別展「ミケル・バルセロ展」が5月30日まで、京都国立近代美術館ではスイスを拠点に国際的に活躍する現代アーティストの「ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island ─あなたの眼はわたしの島─」が6月13日まで開かれています。さらに神戸沿線の兵庫県立美術館で「コシノヒロコ展 ─HIROKO KOSHINO EX・VISION TO THE FUTURE 未来へ─」が6月20日まで、西宮市大谷記念美術館でも日本を代表する写真家の「石内都展 見える見えない、写真のゆくえ」が7月25日まで、さらに芦屋市立美術博物館では「植松奎二 みえないものへ、触れる方法――直観」が5月9日まで、それぞれ開催中です。いずれも現代美術の現在地を拓く刺激的な企画で、本来なら個別に取り上げたい注目の個展ばかりですが、月1回のサイトのため一挙掲載します。


国立国際美術館の特別展「ミケル・バルセロ展」

日本初の大規模個展、多彩な作品約100点

パブロ・ピカソやサルバドール・ダリ、ジョアン・ミロを輩出したスペイン出身のミケル・バルセロは、偉大な芸術家同様に、豊かな創造性と多様なジャンルで活躍する現代美術家です。スペイン近現代美術の伝統的な潮流にも関心を寄せつつ、鋭敏な感性をもって国際的な現代美術の文脈も視野に捉え、多彩な相貌を見せるバルセロ芸術の全容が、初期から現在に至る約100点の作品によって概観できる、日本で初めての大規模回顧展です。

ミケル・バルセロは1957年、スペインのマジョルカ島ファラニチ生まれ。パルマ・デ・マジョルカの美術学校でドローイングと立体表現を学びます。76年、前衛芸術家集団のハプニング活動に参加。同年の初個展では、絵画と食べ物や有機物を組み合わせる試みとして、様々な物体を入れた箱の作品を発表します。「ドクメンタ7」(ドイツ・カッセル、1982年)で国際的にデビューして以降、スペインをはじめ世界各地のギャラリーや美術館で作品を展示しています。

2009年には第53回ヴェネチア・ビエンナーレにスペイン代表として参加。これまで、スペイン・マジョルカ島にあるパルマ大聖堂のサン・ぺール礼拝堂の装飾(2007年)や、スイスの国連本部の天井画(2008年)などを手がけているほか、ジョゼフ・アヴィニョン演劇際(フランス)での公演「パソ・ドブレ」(2006年)などの舞台芸術にも携わっています。

バルセロは生地マジョルカ島の豊かな風土、異文化が交差する大都市パリ、太陽が燦々と照らすアフリカの乾いた大地、峻厳たるヒマラヤの高原など世界各地にアトリエを構え制作するなかで独自の芸術を確立させてきました。

今回の展覧会には、自然風景を描いた大型の絵画をはじめ、海と大地や闘牛、肖像といったテーマのキャンバス作品、自在なかたちを作り出す陶の作品、高度な技術と独創的な技法によるブリーチ(漂白)絵画、そして世界各地の風土をとらえたスケッチや水彩画など幅広い多彩な作品が出品されています。

主な作品画像として《とどめの一突き》(1990年、作家蔵)や、《下は熱い》(2019年、作家蔵)、《猿》(1993年、作家蔵)を掲載しますが、会場には、絵画にはじまり、彫刻、陶芸など多彩な作品が、展開しています。


ミケル・バルセロ
《とどめの一突き》
(1990年、作家蔵)
(C) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 
Photo by Andre Morin




ミケル・バルセロ《下は熱い》
(2019年、作家蔵)
(C) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 
Photo by Agusti Torres

 


ミケル・バルセロ《猿》
(1993年、作家蔵)
(C) ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021

 


陶芸作品が並ぶ展示風景

 

京都国立近代美術館の「ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island ─あなたの眼はわたしの島─」

身体、女性、自然、エコロジーをテーマにした約40点

スイスを拠点に国際的に活躍する現代アーティスト、ピピロッティ・リストは、ヴィデオ・インスタレーションの先駆者として知られています。約30年にわたるリストの活動の全体像を紹介する大規模個展です。身体や女性としてのアイデンティティをテーマとする初期作品から、現代美術の国際展ヴェネツィア・ビエンナーレに出品された代表作や、自然と人間との共生を主題とした近作まで、身体、女性、自然、エコロジーをテーマにした約40点が展示されています。

ピピロッティ・リストは1962年、スイスのザンクト・ガレン州グラブス生まれ。1980 年代にウィーンの応用芸術学校、バーゼルのデザイン学校を卒業したピピロッ ティ・リストは、知人の音楽バンドの舞台デザインや映像制作を担当していました。学生の頃から8ミリフイルムで、ジェンダーや性、人体をテーマに作品を撮影。1997年、ヴェネツィア・ビエンナーレで初めて作品が公開され、若手作家優秀賞の「プレミオ2000」を受賞しました。

今回の展覧会では、ヴェネツィア・ビエンナーレで発表された代表作《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に(Ever Is Over All)》(1997年)が出品されています。街を歩く女性が、ハンマーで車の窓ガラスを次々に、楽しげに叩き割ってゆく様子がスローモーションで投影され、もう一方の壁には、赤い花の多彩なクローズアップ映像が互いに重なりつつ映しだされる新しい映像インスタレーションの手法として注目を集めるとともに、フェミニズムの記念碑的作品としても評価されています。


ピピロッティ・リス
《永遠は終わった、永遠はあらゆる場所に(Ever Is Over All)》
(1997年)   
(C) Pipilotti Rist, All images courtesy the artist,
Hauser & Wirth and Luhring Augustine



《マーシー・ガーデン・ルトゥー・ルトゥー/慈しみの庭へ帰る》(2014年)では、人間の身体と自然界を取りまく多彩なイメージが混ざりあう、夢の連なりのような映像を展開しています。


ピピピロッティ・リス
《マーシー・ガーデン・ルトゥー・ルトゥー/
慈しみの庭へ帰る》(2014年)   
(C) Pipilotti Rist, All images courtesy the artist,
Hauser & Wirth and Luhring Augustine



《4階から穏やかさへ向かって》(2016年、オーストラリア現代美術館での展示風景)は、葉の裏についた小さな気泡、多様な生物、あるいは葉の虫食い穴から漏れてくる光などを、クローズアップで捉えた作品です。


ピピロッティ・リス
《4階から穏やかさへ向かって》
(2016年、オーストラリア現代美術館での展示風景 Photo: Anna Kucera)
(C) Pipilotti Rist, All images courtesy the artist,
Hauser & Wirth and Luhring Augustine



展示室内では靴を脱いでご鑑賞することになっていて、美術館の展示室内でありながらもリビングルームのようにリラックスしつつ作品を体験でき、五感を刺激する心地よい音楽と、鮮やかに彩られた世界をユーモアたっぷりに切り取った映像による体験型の展覧会です。

 

兵庫県立美術館の「コシノヒロコ展 ─HIROKO KOSHINO EX・VISION TO THE FUTURE 未来へ─」

オノマトペで表現した14のテーマで構成

海外でも活躍する日本のファッションデザイナーのコシノヒロコの集大成となる展覧会で、60年以上にわたる活動で作り上げたコレクショから代表作約250点と、自身が手掛けてきた絵画作品200点を一挙公開しています。会期中には、トークショーやファッションショーなどの関連イベントも開催し、コシノヒロコの全貌に迫ります。

コシノヒロコ(本名:小篠弘子)は1937年、大阪の岸和田に生まれ、兵庫の芦屋在住です。父は紳士服の仕立て職人、母も洋装店を営んでいました。ファッションデザイナーの妹コシノジュンコ(小篠順子)、コシノミチコ(小篠美智子)とともに「コシノ三姉妹」として知られています。

大阪府立岸和田高等学校在学中に美術部に入部、絵画を学びます。上京後、文化服装学院に通いつつ、スタイル画の大家、原雅夫に師事。卒業後、「銀座小松ストアー(現・ギンザコマツ)」に勤務し、銀座で三宅一生、高田賢三らと交流します。1978年、ローマのオートクチュール・コレクション「アルタ・モーダ」に日本人として初めて参加。82年にはパリ・プレタポルテコレクションに参加、以後も中国・上海や韓国・ソウルなどでコレクションを発表します。

2013年に芦屋市の安藤忠雄設計の旧自邸をギャラリーとして改装し、KHギャラリー芦屋をオープン。18年、神戸ファッション美術館の任期5年間の名誉館長に就任しています。今回は安藤設計の美術館での展覧会が実現し、コシノは「5年かけ準備し、すべてを出しました。見る人に夢と希望、そして元気を」と話していました。

コシノは「ファッション」や「デザイン」という言葉が定着する以前から洋服づくりにかかわり、着るものの持つ力を実感してきたデザイナーで、人間を、年齢や性別、国籍や民族、社会的地位を超えるものとしてとらえ、個としてのアイデンティティーを重視する独自性を追求し続けてきました。

今回の展覧会では、オノマトペ(擬音語、擬態語)で表現した14のテーマで構成。巨大な“ヒロコちゃん風船人形”が出迎える「フワフワ」から始まり、多様な文化や芸術から着想を得た代表作20点を大階段に並べる「ペチャクチャ」、女性アーティストとしての足跡をオノマトぺで解説する「人生オノマトペ84」、色彩と墨の絵画を展示する「ルンルン」と「ビュー」と続きます。


コシノヒロコ《WORK#1615》(2016年)



歴代コレクションに使用されたカラフルなタイツのインスタレーション「ニョキニョキ」、コシノが2010年からデザインを担当する体操日本代表のユニフォームを紹介する「クルリンパッ」、折り紙をモチーフにしたペーパードレスと光のインスタレーション「きらきら」、絵画からインスピレーションを得た作 品を展示する「チカチカ」「ヒラヒラ」「ピョン」、透明なアクリルケースに洋服作品を閉じ込めて見せる「ビヨ〜ン ギュッ」、歴代の106点が集合する「ワクワク ドキドキ」、子どもたちとのコラボレーションで作り上げた絵の展示「スクスク クスクス」で締めくくられています。


コシノヒロコ
《2002年秋冬コレクション》
(2002年)




コシノヒロコ
《WORK#1078》
(2013年)


西宮市大谷記念美術館家の「石内都展 見える見えない、写真のゆくえ」

初期から新作、代表や初公開含め約170点

 写真家として国内外で高く評価され、2005年にヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家として選ばれ、14年には写真の世界で偉大な業績を残した者に授与されるハッセルブラッド国際写真賞を受賞している石内都の関西では初の大規模な個展です。初期から新作まで代表作、初公開を含め約170点が展示されています。

石内都は1947年、群馬県桐生市で生まれ、神奈川県横須賀市で育っています。多摩美術大学で染織を学んだ後、写真を始めました。写真に関する専門的な教育を受けず、独学で技術を習得し、従来の写真形式に縛られることなく、粒子が浮かび上がるモノクロームの写真で独自の表現手法を身につけます。

1977年、幼少期から青春時代までを過ごした横須賀の街を撮った<絶唱、横須賀ストーリー> を初個展で発表。79年に<APARTMENT>で木村伊兵衛賞を受賞し一躍世間の注目を集めます。 以後、石内は赤線跡の建物、身体にのこる傷跡、母親の下着や口紅といった遺品などを撮ることで、目には見えない「時間」を写真に写し込む試みを続けてきました。

今回の展覧会では、初期作の<連夜の街>(ヴィンテージプリント)をはじめ、代表的なシリーズの原爆による被爆者の遺品を写した<ひろしま>、フリーダ・カーロの遺品を被写体とした<Frida by Ishiuchi><Frida Love and Pain>を展示。それに加え、これまで発表機会の少なかった薔薇やサボテンを撮ったシリーズ、国内では初公開の<Moving Away>、そして新作<The Drowned>などを展示し、石内の写真の新たな一面をご紹介しています。


石内都
《ひろしま #131 donor:Masaki, S.》
(2020年)




石内都
《絹の夢 #27 解し絣銘仙 桐生》
(2011年)



石内都
《Frida by Ishiuchi #36》
(2012年)

 

芦屋市立美術博物館の「植松奎二 みえないものへ、触れる方法――直観」

「宇宙に触れる」など4パートで新しい試み

ドイツのデュッセルドルフと大阪を拠点に活動する植松奎二は、自身の身体を用いた空間の存在把握や、人と物体との関係性など、世界を知覚させる作品を数多く手がけ、国内外の美術館やギャラリー、パブリック・スペースなどで発表し続けています。木、石、布、金属などの素材を駆使して彫刻や、インスタレーション、さらに写真、映像、パフォーマンスなど多岐にわたる活動により、一貫して重力、引力といった見えない力の法則から世界の構造・存在・関係をよりあらわにする新たな試みが広い美術館スペースに展開しています。

植松奎二は1947年生まれで兵庫県神戸市出身です。神戸大学教育学部美術科を卒業した69年に、ギャラリー16(京都)で初個展。73年に第8回ジャパンアートフェスティバルで優秀賞、翌年には神戸市文化奨励賞を受賞するなど早くから頭角を現しています。75年にドイツに渡り、以後は両国を中心に創作。この間、1988年にベニスビエンナーレの日本代表に選ばれています。

みえないものを見えるようにしたいと思いながら創作してきた――という植松。美術館では、「知覚を超えてある、みえないもの、隠れている事象へと思考を巡らすことは、自らの力によって道を切り開く方法を見つけることになると考えた」としています。今回の企画趣旨は、鑑賞者が植松の作品と直観で対話し思考を深め、この世界を新たに認識する方法を探っていくことになります。

会場に用意された綴じ込みのパンフレットに「まず、作品だけを見てください」とあるように、展示しつでは作品の説明はありません。そして「作品の背景を知りたくなった時、開いてください」とあります。展示室は「宇宙に触れる」「思考に触れる」「未知なるみえない重力の庭に触れる」「エネルギーに触れる」の4つのパートから構成されています。

例えば、14メートルの吹き抜けのあるエントランスホールに設置された《摩擦のあいだ―宇宙からの贈り物》(2021年)は、落下せずに中空に止まった石と、ブロンズの球体の間に隕石が挟まっています。「小さな宇宙をみてみたい」という思いから生まれた作品です。


植松奎二
《摩擦のあいだ―宇宙からの贈り物》
(2021年)



今回の展示プロジェクトは昨年1月から考え始めたそうです。植松は、来るべき世界のために「みえないものへ触れる旅」を一緒にたびしましょう、と呼びかけています。


「エネルギーに触れる」の展示風景




しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

新刊
「シルクロードを界遺産に」と、提唱したのは故平山郁夫さんだ。シルクロードの作品を数多く遺し、ユネスコ親善大使として文化財保存活動に邁進した。

社長業を投げ捨て僧侶になった小島康誉さんは、新疆ウイグル自治区の遺跡の修復や調査支援を30年も続けている。

シベリアに抑留された体験を持つ加藤九祚さんは90歳を超えて、仏教遺跡の発掘ロマンを持続する。

玄奘の意志に導かれアフガン往還半世紀になる前田耕作さんは、悲劇のバーミヤンの再生に情熱を燃やす。
シルクロードの現代日本人列伝
―彼らはなぜ、文化財保護に懸けるのか?

世界文化遺産登録記念出版
発売日:2014年10月25日
定価:1,620円(税込)
発行:三五館
「反戦」と「老い」と「性」を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ

第一章 戦争を許さず人間愛の映画魂
第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

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三五館(03−3226−0035) http://www.sangokan.com/
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