コロナ禍、時節柄の3企画展

2021年2月12日号

白鳥正夫

新型コロナ禍、京阪神では2度目の緊急事態宣言が延長となり、重苦しい日々が続いています。前回軒並み休館措置となった美術館は、今回制限の対象となっていません。私たちの日常は大きく変化しましたが、季節の移ろいは変わりません。この時季、京都の相国寺承天閣美術館では梅に焦点をあてた「相国寺・金閣・銀閣 宝物展」が4月18日まで、奈良国立博物館では、恒例の特別陳列「お水取り」が3月21日まで催されています。大阪市立東洋陶磁美術館で7月25日までロングラン開催中の特別展「黒田泰蔵」も合わせて取り上げます。いずれも検温やマスク着用などの感染防止策が講じられているものの、日時指定の事前予約制になっていないので、じっくり美術鑑賞を楽しめます。


相国寺承天閣美術館の「相国寺・金閣・銀閣 宝物展」
梅と禅文化、若冲らの寺宝の二部構成

神相国寺(しょうこくじ)は、京都五山第二位に列せられる名刹で、正式名称は萬年山相國承天禅寺。1392年に室町幕府三代将軍、足利義満によって創建されました。足利家の邸宅であった京都御所の東に隣接し、義満以後、13代にわたる足利将軍の位牌を安置する塔頭が、かつて存在していました。現在も足利義満ゆかりの鹿苑寺(金閣)や足利義政ゆかりの慈照寺(銀閣)などが山外塔頭として、京都の観光名所として知られています。

相国寺承天閣(じょうてんかく)美術館は、相国寺創建600年記念事業の一環として1984年に開館。相国寺および臨済宗相国寺派に属する鹿苑寺や慈照寺などが所有する墨蹟・絵画・工芸品等の文化財を収蔵・展示し、相国寺と相国寺派の塔頭の寺宝などを鑑賞できます。今回の展覧会には、禅僧と梅の文化史をテーマとした企画と、相国寺の歴史を室町から近代までたどる企画を合わせて、約50件の宝物が展示されています。

展示は二部構成です。一部は時節柄、「梅の余薫」。古来『万葉集』で数多く詠まれた梅は、平安時代以降、桜にその座を譲ることに。しかし禅僧が好んで描き、漢詩に詠んでいたのは、厳しい寒さのなかで蕾をつけ、最初に春を告げる梅で、禅僧達は様々な思いを託してきました。相国寺、金閣寺、銀閣寺に伝来する寺宝から、梅にかかわる作品を出揃っています。

禅宗は鎌倉時代から室町時代にかけて、大陸から日本に伝来し、水墨画、茶道や作庭など、日本文化の核となる文化が禅寺より発信されました。序章「大陸の梅」には、《渡唐天神像》瑞渓周鳳賛 (室町時代 15世紀、鹿苑寺蔵)が展示されています。続く第1章が「禅僧の梅」で、禅の教えとともに水墨画も隆盛し、《墨梅図》玉?梵芳賛(室町時代 15世紀、慈照寺蔵)など独自の画境を築きました。

第2章「受け継がれる精神」では、中世に描かれた梅は、近世にも写されました。維明周奎の《雲梅・雪梅図》(江戸時代 1808年、相国寺蔵)の他、長谷川等伯の《探海騎驢図屏風》(江戸時代 1606年、相国寺蔵)や、狩野探幽の重要美術品《探幽縮図》(江戸時代 1861−73年、相国寺蔵)も出品されています。


《雲梅・雪梅図》
維明周奎筆
(江戸時代 1808年、相国寺蔵)


第3章は「梅の意匠」で、松竹梅といった吉祥イメージが好まれ、工芸に多く取り入れられました。重要文化財の《銅梅竹文透釣燈籠》(室町時代 1552年、相国寺蔵)も、その1点です。野々村仁清作の重要文化財《梅花紋大壺》(江戸時代 17世紀、慈照寺蔵)も出品されています。


重要文化財《銅梅竹文透釣燈籠》
(室町時代 1552年、相国寺


二部の「相国寺の歴史と寺宝」では、相国寺の歴史を宝物によって概観し、多種多様な作品を通覧できます。相国寺の創建と足利将軍、そして時代がうつろい織田、豊臣、徳川といった権力者たちと相国寺僧はどのように相対し、近代の廃仏毀釈の流れの中で寺域を守り続けたのか。相国寺とその塔頭である、鹿苑寺(金閣)や慈照寺(銀閣)の寺宝から近代にいたるまでの歴史の流れを辿っています。

第1章は「禅の歴史と相国寺」で、伝顔輝の《釈迦文殊普賢像筆》(室町時代 15世紀後半〜16世紀、相国寺蔵)など3件。第2章の「中世の相国寺」には、足利義満による相国寺の創建から東山御物と室町絵画、さらに足利義政とその時代を経て織田、豊臣政権までの肖像画や山水図、書状などが並んでいます。中でも重要文化財の《足利義満像》飛鳥井雅縁賛(室町時代 15世紀、鹿苑寺蔵)や、《足利義輝肖像》(室町時代 16世紀、光源院蔵》などが出色です。


重要文化財《足利義満像》飛鳥井雅縁賛
(室町時代 15世紀、鹿苑寺蔵)




《足利義輝肖像》
(室町時代 16世紀、光源院蔵》


書状では、《織田信長朱印状 口永禄十二年》(桃山時代 1569年、相国寺蔵)や、《伏見大光明寺勧進帳》(桃山時代 1594年、相国寺蔵)などの貴重な歴史資料も展示されています。この勧進帳には、伏見大光明寺の再建に寄進した徳川家康を筆頭として、毛利輝元、上杉景勝、豊臣秀保、前田利家、宇喜多秀家ら武将122名の自署の花押が記され、見どころです。

第3章は徳川政権下の「近世の相国寺」。まず《徳川家康像》加藤栄蔵信清筆(江戸時代 18世紀、相国寺蔵)が目を引きます。この章には、伊藤若冲の《群鶏蔬菜図押絵貼屏風》六曲一双(江戸時代 18世紀、相国寺蔵)や、狩野派の《列祖像三十幅》(江戸時代 17世紀、相国寺蔵)のうち三幅が出品され、狩野探幽の《初祖達磨大師》も注目です。このほか世継希僊の《梅荘顕常頂相 自賛》(江戸時代 18世紀、慈雲院蔵)も展示されています。


《群鶏蔬菜図押絵貼屏風》(左隻)
伊藤若冲筆(江戸時代 18世紀、相国寺蔵)


第4章の「年中行事」に吉山明兆の《白衣観音像》(室町時代 15世紀、相国寺蔵)、第5章の「近代の相国寺」に《石竹図》玉?梵芳画賛(室町時代 15世紀、相国寺蔵)などが出品され、第6章の「工芸の至宝」で終わります。

奈良国立博物館の特別陳列「お水取り」
二月堂本尊光背の頭光や縁起など67件

お水取りは東大寺二月堂で行われる仏教法会で、正式には修二会(しゅにえ)と言われ、春を告げる風物詩です。3月1日から14日間にわたる本行では、心身を清めた僧(練行衆)が本尊の十一面観音の前で宝号を唱え、荒行によって罪過を懺悔し、天下安穏などを祈願します。天平勝宝4年(752年)に東大寺の実忠和尚(じっちゅうかしょう)が初めて執行して以来、一度も絶えることなく約1260年にわたって実施され続けてきたのです。

この年中行事に連動する奈良国立博物館の「お水取り」は、実際に法会で用いられた法具や、歴史と伝統を伝える絵画、古文書、出土品などを展示しています。今年は《二月堂縁起》など、重要文化財19件を含む67件が出陳されています。

主な出陳品に、重要文化財の《二月堂本尊光背 頭光》(奈良時代 8世紀、東大寺蔵)があります。修二会の本尊である十一面観音像(大観音)は秘仏中の秘仏で、厨子に納まって見ることができません。江戸時代の寛文7年(1667)年に二月堂の火災で本尊(大観音)が破損した際、断片となった光背が持ち出されました。展示品はこの光背の断片を復元的に配置したものです。銅製で表面には精緻な線刻画が施されています。


重要文化財《二月堂本尊光背 頭光》
(奈良時代 8世紀、東大寺蔵)


同じく重要文化財の《十一面観音像》(鎌倉時代 13世紀、東大寺蔵)は、雲にのり、海上を飛来する十一面観音を描いた画像。観音の浄土「補陀(ふだ)落山」から海を渡って飛来したという説話を想起させる図像です。

チラシの表面を飾る《二月堂縁起(断簡)》(室町時代 16世紀、東大寺蔵)は、修二会の創始や二月堂観音の利益を表した絵巻の残欠を貼り継いだものです。その内容は、二巻本の二月堂縁起(室町時代 1545年、東大寺蔵)の下絵に相当していて、これらは勧進を目的として制作されたとみられています。


《二月堂縁起(断簡)》部分
(室町時代 16世紀、東大寺蔵)


さらに重要文化財の《香水杓(こうずいしゃく)》(鎌倉時代 1253・55年、東大寺蔵)や、重要文化財《二月堂神名帳》(室町時代、1528年、東大寺蔵)、《華厳経(二月堂焼経)》(奈良時代 8世紀、奈良国立博物館蔵)、《二月堂声明》(室町時代、個人蔵)、《鬼面文鬼瓦》(奈良時代)といった「お水取り」や二月堂に関連した展示品がずらり並んでいます。


重要文化財《香水杓》
(鎌倉時代 1253・55年、東大寺蔵)


このほか杉本健吉の《修二会画帖》(1957年)も出品されていました。漆黒の闇の中で、炎によって浮かび上がる修二会の情景を、見事な筆さばきで仕上げています。「お水取り」の様子を順次撮った写真パネルも壁面に展示しています。

博物館ロビーには、「籠松明」が展示されています。竹の先に松の板と杉の葉を束ねて藤蔓で結わえており、火をつけた松明が二月堂の欄干で振られると、火の粉が舞い参詣者の歓声があがり、ハイライトともいうべき行事が繰り広げられます。

奈良国立博物館では、「お水取り」とともに特別陳列「帝国奈良博物館の誕生―設計図と工事録にみる建設の経緯―」が同時開催されています。現在の奈良国立博物館なら仏像館は、明治27年(1894年)12月に竣工し、翌年4月に開館しました。設計は明治時代を代表する建築家で当時宮内省内匠寮技師だった片山東熊(1854〜1917)が担当し、奈良県に誕生した最初の西洋建築として知られています。近年の設計図と工事録の分析により、堅牢性を重視したことや、窓からの採光の工夫、雨仕舞への配慮などが分かり、建設の経緯について資料を通して展観しています。


特別陳列「帝国奈良博物館の誕生」の展示

 

大阪市立東洋陶磁美術館の特別展「黒田泰蔵」
静謐な白磁の美を追求した作品約60点

歴史的な展覧会から一転、この時期にとっておきの個展を紹介します。終息の見通せないコロナ禍、鬱陶しい気分を一時忘れ、心洗われるような作品世界です。静謐な白磁の造形で知られる黒田泰蔵の展覧会には、イセ文化基金と大阪市立東洋陶磁美術館の所蔵品を中心に約60点が展示されています。

黒田泰蔵は1946年、滋賀県神崎郡能登川町(現東近江市)生まれ。生後8ヶ月で父が死去し、幼少期から苦労を重ね、20歳の時パリに渡り、陶芸家の島岡達三に知遇を得て、陶芸を学ぶことを勧められます。同年、島岡に紹介された陶芸家に会うためニューヨークへ渡航するも、翌年にカナダへ。

モントリオール郊外の町ノース・ハトレーにあった陶芸家ボーダンのアトリエで働きながら陶芸を学びます。1980年に帰国、翌年に伊豆の静岡県松崎町に築窯し、82年に初個展を開きます。白磁の作品を初めて発表した1992年からは、創作の中心となり、世界各地の美術館やギャラリーで展示活動を展開しています。

筆者が黒田泰蔵のことを知ったのは、兄でビジュアルデザイナーの黒田征太郎が2009年に広島で行った即興公開制作のパフォーマンスを取材した際です。征太郎の資料を調べていて、泰蔵の経歴や作品にも及んだのです。公立美術館で初めての展覧会でまとまった作品を見て、静謐な美を放つ白磁の新鮮さに驚き、作品の確かな存在感を印象づけられました。

プレスリリースを参考に、主な作品を画像とともに掲載します。まず《円筒》(2016年、イセ文化基金蔵)は、黒田作品を代表する造形です。轆轤(ろくろ)の回転運動によって、垂直に引き上げられた円筒形は、円と直線で構成されるシンプルなかたちです。


黒田泰蔵《円筒》白磁
(2016年、イセ文化基金蔵)
Photograph by T. MINAMOTO


次に《壺》(2019年、大阪市立東洋陶磁美術館蔵〔孫泰蔵氏寄贈〕)は、黒田の「梅瓶」として知られるかたちです。白磁の制作を始めた45歳の頃に「轆轤」成形、うつわ、単色」という条件を決めて制作するようになったと言い成形、うつわ、単色」という条件を決めて制作するようになったと言い成形、うつわ、単色」という条件を決めて制作するようになったと言います。かたちとしてのうつわは、必ずしも実用を前提としておらず、作家は、そのかたちを美しい抽象的な形態として捉えています。


黒田泰蔵《壺》白磁
(2019年、大阪市立東洋陶磁美術館蔵〔孫泰蔵氏寄贈〕)
Photograph by T. MINAMOTO


《割台皿》(2018年、イセ文化基金蔵)は、小さな高台から、ゆるやかな曲線を描いて上部にかけて広がり、天板には焼成前に意図的に大きな割れ目が入れられています。力を加えられて鋭く裂けた切り口の表現は、他の作品とは逆のアプローチを模索する作家の試みかもしれません。


黒田泰蔵《割台皿》白磁
(2018年、(2018年、イセ文化基金蔵)
Photograph by T. MINAMOTO


会場では、現在静岡県伊東市にある自然豊かなアトリエや、併設されている安藤忠雄設計のギャラリーに作品を配した様子を映像などで見ることができます。(https://youtu.be/z8n5-s4OzKoでも公開)。チラシにも謳われている「黒田泰蔵さんの白は、真理を求めてやまない心の色である。 ―安藤忠雄」の文言は、黒田作品を語る、言い得て妙なる言葉です。


アトリエに併設されている安藤忠雄設計のギャラリー内部
Photograph by T. MINAMOTO


 



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

新刊
「シルクロードを界遺産に」と、提唱したのは故平山郁夫さんだ。シルクロードの作品を数多く遺し、ユネスコ親善大使として文化財保存活動に邁進した。

社長業を投げ捨て僧侶になった小島康誉さんは、新疆ウイグル自治区の遺跡の修復や調査支援を30年も続けている。

シベリアに抑留された体験を持つ加藤九祚さんは90歳を超えて、仏教遺跡の発掘ロマンを持続する。

玄奘の意志に導かれアフガン往還半世紀になる前田耕作さんは、悲劇のバーミヤンの再生に情熱を燃やす。
シルクロードの現代日本人列伝
―彼らはなぜ、文化財保護に懸けるのか?

世界文化遺産登録記念出版
発売日:2014年10月25日
定価:1,620円(税込)
発行:三五館
「反戦」と「老い」と「性」を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ

第一章 戦争を許さず人間愛の映画魂
第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

◆本の購入に関するお問い合わせ先
三五館(03−3226−0035) http://www.sangokan.com/
東方出版(06−6257−3921)http://www.tohoshuppan.co.jp/
「ぶんかなびで知った」といえば送料無料に!!
 

 

もどる