コロナ禍を見据えた展覧会も、美術館でリフレッシュ

2021年1月5日号

白鳥正夫

新しい年が明けましたが、新型コロナ禍の終息が見通せない中での「辛年」となりました。多くの人命を奪うとともに、私たちの日常を変えてしまいました。美術など文化活動も制限を強いられています。そうした動向を見据えた展覧会が開かれています。神戸市立博物館で1月24日まで開催中の特別展「つなぐ TSUNAGU―THE POWER OF KOBE CITY MUSEUM」は、感染症拡大で失われつつある「つながり」について、さまざまな時代や地域で生み出された、人々の想いがつまった同館のコレクションを通して、来館者と一緒に考えることを企図した展覧会です。また京都府立堂本印象美術館では、海外渡航が難しくなった現状を踏まえ、印象が目にした異国の風景を描いた作品を展示の企画展「憧れのヨーロッパ旅行」を3月28日まで開かれています

さらに京都国立博物館の文化財保存修理所40周年記念 特別企画「文化財修理の最先端」1月31日まで、奈良国立博物館の特別陳列「おん祭と春日信仰の美術」および特集展示「新たに修理された文化財」が1月17日まで、それぞれ催されており、合わせて取り上げます。外出自粛とはいえ、感染リスクの少ない美術館に出向いてリフレッシュされてはいかがでしょうか。


神戸市立博物館の特別展「つなぐ TSUNAGU―THE POWER OF KOBE CITY MUSEUM」
館蔵品中心に「つながり」を伝える約100点

神戸市立博物館では昨春開催が予定されていた特別展「コートールド美術館展 魅惑の印象派」が、緊急事態宣言の影響もあって、プレス内覧会のみで中止されています。大量動員を期待しての海外からの大型企画展は難しくなっています。こうした時代に、「つなぐ」という言葉をキーワードに構想されたのが今回の展覧会です。

同館には幸いにも考古をはじめ歴史・美術・古地図など幅広い分野の作品・資料が所蔵されており、そうしたコレクションを中心に「つながり」について、6つの章を立て、約100点の作品を横断的に展示しています。なお感染予防・拡大防止のため、オンラインによる事前予約制ながら、空きがある場合は、予約なしでもご入場できます。

展覧会の構成と主な展示品(所蔵の記載がない作品は神戸市立博物館蔵。記載のある作品は寄託品)を掲載します。まず1章の「過去と未来」では、過去を現在、未来へ「つなぐ」作品によって、その作品が創り出された人々が生きた時代をリアルに感じさせてくれます。重要文化財の 狩野内膳による《南蛮屏風》(桃山時代、16世紀末期〜17世紀初期)は、400年前の我が国とスペイン・ポルトガルとの交流の様子を緻密に活写しています。もう1点、《仏涅槃図》(暦応元年1338年、須磨寺蔵)は、約2500年前に釈迦が亡くなった情景を描いていて、過去から未来へつながる仏教世界です。


重要文化財《南蛮屏風》右隻
(桃山時代、16世紀末期〜17世紀初期、
神戸市立博物館蔵)




《仏涅槃図》
(暦応元年1338年、須磨寺蔵)


2章は「視えるものと視えないもの」。古来、人々は可視的な世界の背後に潜む世界に憧れ、そこに存在する人を超えたなにものかとの「つながり」を求め、様々な道具や儀式を生み出してきました。ここでは《観能図》(桃山時代 17世紀初期)や、兵庫県指定重要有形文化財の《経箱》(鎌倉時代、〔社〕有馬温泉観光協会蔵)が出品されています。さらに弥生時代に豊穣を願う祭りに使われた銅鐸や、神戸市内から出土した青銅鏡といった考古の文化財も並んでいます。

3章は「場と記憶」で、神戸にゆかりのある資料を中心に、「場」と「記憶」を「つなぐ」物語とイメージが感じられる作品が展示されています。平安時代の貴公子、在原行平と須磨の海女の悲恋を描いた月岡芳年の《中納言行平朝臣左遷須磨浦逢村雨松風二蜑戯図》(明治時代 19世紀後期)や、異国情緒にあふれる川西英の《港俯瞰(異人館)》(昭和35年 1960年)などが出品されています。


月岡芳年
《中納言行平朝臣左遷須磨浦逢村雨松風二蜑戯図》
(明治時代 19世紀後期、神戸市立博物館蔵)


4章は「人と世界」。宇宙の中心に聳え立つ須弥山の壮大なイマジネーションに圧倒される神戸市指定有形文化財の《両部曼荼羅》(鎌倉時代 妙法寺蔵)から、江戸時代に世界の広さを知らしめる重要文化財の《四都図・世界図屏風》(江戸時代 17世紀初)が注目です。


重要文化財《世界図屏風》
(江戸時代 17世紀初期、神戸市立博物館蔵)


5章は「人と人」で、失われつつある「人」と「人」の「つながり」を回復するヒントとも考えられる《オースチン夫妻の結婚式(「ハンセル氏個人アルバム」より)》(大正6年10月10日)や、鶴に乗った寿老人に熱狂する中国の仙人たちを描いた蘭溪若芝(らんけいじゃくし)の《群仙星祭図》(寛文9年 1669年)なども。そして最後の6章は「心の奥へ」で、満開の桜の下で人々が舞い踊る《花下群舞図》(桃山時代 17世紀初期)といった人々が「つながる」作品に、ほのぼのとします。そしてこの展覧会は、人と人がふれあい、語らい、つながる日常が一日も早く取り戻されることを伝えているのです。


《花下群舞図》右隻
(桃山時代 17世紀初期、神戸市立博物館蔵)





京都府立堂本印象美術館の企画展「憧れのヨーロッパ旅行」

印象の目に映った新鮮な光景や風景約80点

新型コロナウイルスの変異種の対応もあって、出入国の緩和が停止されるなど、海外旅行は当面制限されています。そもそも海外への渡航が困難な戦後まもなく、日本画壇の重鎮として活躍していた堂本印象は1952年、初めて渡欧の機会を得たのでした。半年かけてヨーロッパ各国を回り、スケッチをはじめ帰国後に数々の作品を描き遺しています。今回の企画展は、旅の成果を、本画、スケッチ、工芸など約80点の作品で振り返っています。

堂本印象(1891〜1975)は京都生まれ。京都市立美術工芸学校卒業後西陣織の図案描きに従事していましたが、日本画家を志して京都市立絵画専門学校(現:京都市立芸術大学)に入学。1919年に第一回帝展で初入選して以来、約60年にわたる画業を通して風景、人物、花鳥、神仏など多様なモティーフの表現に挑戦し続けました。1950年代半ばからは、日本画家による抽象画という、それまでに見られなかった前衛的な表現に取り組み、画壇に強烈な足跡を残しています。

印象の渡欧は、京都から特急列車で東京へ向かい、羽田からプロペラ機で約50時間かけてイタリア・ローマに到着した後、さらにフランス、スペイン、ドイツ、スイスなどを訪問しました。印象は約半年間の滞在中、美術館やあたらしい同時代作家の展覧会にも足を運び、西洋古典美術のみならず現代美術の動向にも直に触れ、自身の今後進むべき道を確信して帰国したのです。
 
主な出品作に、パリの地下鉄の車内を描いた《メトロ》(1953年)があります。現在の日本でもあるふれた光景ですが、アベックや母子、新聞を読む男たちは、印象にとって表情のない都会の風俗として描かれています。《窓》(1953年)はフランス郊外の風景ながら、両端の窓に老人と母に抱えられる赤ちゃんの姿を配し、生と死の間の世俗を寓意的に捉えています。


堂本印象《メトロ》
(1953年、京都府立堂本印象美術館蔵)




堂本印象《窓》
(1953年、京都府立堂本印象美術館蔵)



このほか《ローマの宿の朝》や《ドイツの朝》、《サン・ミッシェル》や《ベニスのグランカナル》(いずれも1952年)など、印象の目に新鮮な風景として映ったのでしょう。還暦を過ぎた印象が、ようやく叶った憧れのヨーロッパ旅行を、作品を鑑賞しながら味わってはいかがでしょうか。


堂本印象《ベニスのグランカナル》
(1952年、京都府立堂本印象美術館蔵)


なお京都現代作家展として三瀬夏之介・東北芸術工科大学教授の「おにの神さん/奇景」が併催されていて、《奇景》では善悪を超えた人間と自然の交感、交歓を伝えたく描いたという大作が展示されています。


三瀬夏之介「おにの神さん/奇景」展の展示風景
作品は《奇景》(部分、2003年〜)




京都国立博物館の文化財保存修理所40周年記念 特別企画「文化財修理の最先端」

若冲の《石燈籠図屏風》に墨書など新発見

公営修復施設としては日本で初めて京博敷地内に開設された文化財保存修理所では、伝統の技を受け継ぐ専門家らが文化財の修理にあたっています。今回の展覧会では、歴史上貴重な品々はどのように時代を超えて今に伝えられているかにスポットを当て、近年の修復成果の中でも伊藤若冲による《石燈籠図屏風》など、特に注目される作例を厳選し、展示しています。日ごろお目にかかれない文化財修理の最先端を鑑賞できる絶好の機会です。


伊藤若冲《石燈籠図屏風》左隻
(江戸時代 18世紀、京都国立博物館蔵)




伊藤若冲《石燈籠図屏風》右隻
(江戸時代 18世紀、京都国立博物館蔵)



日本の文化財は大半が脆弱な有機物を素材につくられており、約100年に一度は定期的な修理が必要です。文化財の修理はそれぞれの作品の特性に応じて最適と考えられる修理方汚れの新の修復成果を交えながら、文化財を後世に残していくことの大切さを伝えています。
 
展示は5つの章で構成されています。1章が「表具の価値―文化財としての表装―」で、表装に焦点をあてて紹介しています。表装に際して絵に相応しい染織品を取り合わせられます。重要文化財の伝李公麟筆 による《維摩居士像》(中国・南宋時代 13世紀、京都国立博物館蔵)は、経年の汚れを除去し、大名家ゆかりの表装は維持しつつも汚れの激しい上下を新調しています。
 
2章は「修理がもたらした奇跡―修復で得られた発見―」で、仏像の胎内や絵の裏など、普段見ることができない部分に、制作の秘密を示すような発見があります。《不動明王立像》(平安時代 12世紀、愛知県美術館〔木村定三コレクション〕)の胎内から14世紀前半の仏画断片が見つかっています。
 
この章に、ハイライトの伊藤若冲の《石燈籠図屏風》(江戸時代 18世紀、京都国立博物館蔵)が出品されています。立ち並ぶ石燈籠をメインモチーフにした珍しい作品ですが、解体修理中にいくつかの墨書・印が確認され、若冲自身と見られる書入れも見出されています。


《石燈籠図屏風》の大縁下から見出された墨書・印

3章は「最新の修復成果―ベストな修理を目指して―」。染織分野の修理では、作品ごとにまったく異なる修理方法が採用される場合も少なくありません。近年の注目すべき修理の中から、国宝の《病草紙》(平安〜鎌倉時代 12世紀)はさまざまな奇病を図説しており、21段が現存しています。このうち「眼病治療」など9段が京都国立博物館蔵で、これらを1段1巻の巻子装に改める修理がなされました。
 
4章は「彫刻の修理」で、接合部の緩み等に起因する構造的な問題を解消するための本格的な解体修理と、彩色を主体とした表面層の修理とに大別されます。国宝の《五智如来坐像》(平安時代 9世紀、京都・安祥寺蔵)や、重要文化財の《宝誌和尚立像》(平安時代 11世紀、京都・西往寺)などが展示されています。
 
最後の5章は「修理 いまむかし―過去から未来へ―」で、近代以前の過去の修理を振り返りながら、現在の修理と比較しています。ここでは、国宝の《十二天像のうち風天》(江戸時代 元禄5年、京都国立博物館蔵)や、重要文化財の《浄土曼荼羅図》1面(鎌倉時代 13世紀、滋賀・常楽寺蔵)、《春日宮曼荼羅図》1幅(南北朝時代 14世紀、京都・西寿寺)など、貴重な文化財が数多く解説展示されています。



奈良国立博物館の特別陳列「おん祭と春日信仰の美術」および特集展示「新たに修理された文化財」

祭礼を描いた絵巻、神鹿の美術に焦点

奈良の歳末を彩る春日若宮おん祭は、春日大社の摂社(せっしゃ)である若宮社の祭礼で、885年目を迎えました。一年に一度、常の住まいを離れて御旅所(おたびしょ)の御假殿(おかりでん)に遷座(せんざ)される若宮神の前に、芸能などを奉納します。この展覧会は、おん祭の歴史と祭礼並びに春日大社への信仰に関わる美術を紹介する、恒例の企画です。今回は、おん祭を描いた絵画や祭礼にまつわる品々や、春日信仰の中で数多く生み出された神鹿(しんろく)の美術に焦点を当てています。
 
主な出陳品として、おん祭の様子を描いた3巻からなる長大な《春日若宮御祭礼絵巻》(江戸時代 17世紀、春日大社蔵)の中巻・下巻(会期中巻き替え)が展示されています。国宝の《若宮御料古神宝類 銀鶴》(平安時代 12世紀、春日大社蔵)は、春日大社の摂社である若宮神社に奉納された品々の一つです。高さ13センチと小型ながら、羽根を広げて上方を望む姿がとても優美です。100円の普通切手の絵柄に登場し、2015年まで発行されていたのでなじみがあります。


《春日若宮御祭礼絵巻》下巻
(江戸時代 17世紀、春日大社蔵)




国宝《若宮御料古神宝類 銀鶴》
(平安時代 12世紀、春日大社蔵)



《鹿島立神影図》(南北朝時代 14世紀、奈良国立博物館蔵)は、春日大社第一殿の祭神、武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、白鹿に乗って常陸国を発ち、春日の地に至ったという伝説を描いています。神鹿の造形では、多くの《春日鹿曼荼羅》や、《春日神鹿舎利厨子》、《紅葉鹿蒔絵小鼓胴》、《神鹿鞍》などが出陳されています。


《鹿島立神影図》
(南北朝時代 14世紀、奈良国立博物館蔵)


 
併催中の「新たに修理された文化財」は、京都国立博物館の文化財修理同様、奈良国立博物館でも文化財をさらに未来へと継承していくために、絵画・彫刻・書跡・工芸・考古の各分野の収蔵品(館蔵品・寄託品)について、毎年計画的に修理を実施しています。展示は近年修理を受けた収蔵品の中から選りすぐった作品を展示公開し、あわせてその修理内容をパネルで紹介するものです。今回は11件が出陳されています。
 
重要文化財の《道宣律師像》(鎌倉時代 14世紀、奈良国立博物館蔵)は、本紙料絹の欠損を改善するため、表装を解体し裏打紙を取り替えています。同じく重要文化財の《弥勒菩薩坐像 》(薬師寺蔵)が国庫補助によって、《能面》(正福寺蔵)が奈良県の補助でそれぞれ修理され、8面のうち3面が展示されています。



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

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「反戦」と「老い」と「性」を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ

第一章 戦争を許さず人間愛の映画魂
第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

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