版画とガラス、お勧めの2展覧会

2020年10月7日号

白鳥正夫

新型コロナの終息は見通せません。こうした時期ゆえ感染リスクの少ない美術館でじっくり鑑賞するのはいかがでしょうか。こうした趣旨にぴったりの展覧会を取り上げます。和歌山県立近代美術館の「開館50周年記念 特別展 もうひとつの日本美術史 近現代版画の名作2020」は、これまで日本の美術の歴史を語るうえであまり光が当てられることのなかった版画に焦点を当て、もうひとつの近現代日本美術史を捉え直そうとする試みです。一方、神戸市立博物館では、特別展「和(なごみ)のガラス―くらしを彩ったびいどろ、ぎやまん」が開かれています。江戸から明治時代にかけて、人々が味わい、楽しんでいた和ガラスの魅力に触れる機会です。版画とガラスという表現世界に注目した2つの展覧会は、いずれも11月23日まで開催されています。コロナ禍での美術の秋にお勧めです。

和歌山県立近代美術館で「開館50周年記念 特別展 もうひとつの日本美術史 近現代版画の名作2020」
 明治から平成、70作家の360点余で辿る

版画は、今でこそ美術表現の一分野として重要な位置づけがなされていますが、絵画と比べ軽視されてきたことも否めません。絵画は主に平面上の紙や布などに描いたもので唯一なのに対し、版画は凹凸を用いて紙などに刷るため同一の作品が複数制作されることも要因でしょう。例えば1964年の東京オリンピックに際して、国立近代美術館(現在の東京国立近代美術館)で開催された芸術展示「近代日本の名作」展では、自国の美術の歴史を語る文脈において、版画には十分に光が当てられませんでした。

日本古来の木版画で刷られた浮世絵が明治の文明開化で廃れましたが、欧米のジャポニスムで再評価されたのです。逆に江戸時代までの浮世絵から脱して、西欧から銅版やリトグラフ、シルクスクリーンなどの技術を取り入れ、日本独自の現代版画を確立したのです。

1970年に日本で5番目の近代美術館として設置された和歌山県立近代美術館は、1985年から隔年で和歌山版画ビエンナーレ開催していました。5回で終えたもの、それ以来日本有数の充実した近現代版画のコレクションで知られています。
 
今回の展覧会は、福島県立美術館との共催です。同館は1984年の開館に際し、戦後を代表する版画家の斎藤清から主要作品の寄贈を受け、美術館活動が始まったのでした。今年は本来なら2度目のオリンピックが開かれていた年、しかも戦後75年という節目の年に、地方都市にある二つの県立美術館のコレクションを中心に、地方から見えるもうひとつの近現代日本美術史を編み直そうとする企画展です。出品作品は、明治から平成にかけて70作家の360点余に及びます。期間中、展示替えがあります
 
展示構成は、第1章から順に「版画」前夜─印刷のなかの美術、版に向かう画家たち─『方寸』の時代、自己を刻む─創作版画という青春、「日本」の版画を求めて─新版画という挑戦、自立する版画─日本創作版画協会のころ、版画の東西─震災、都市、モダニズム、社会のなかで─日本版画協会のころ、版画の戦後─再生、そして世界へ、版への問い─版画の「現代」、版に託す─私、心、イメージの10章立てです。
 
伝統的な手摺り木版の制作は、浮世絵と同じで、絵師・彫師・摺師の三人の共同作業で仕上げます。2章には、自ら原画を描き、版を刻み、刷り上げた山本鼎の《漁夫》があります。1904年に『明星』に発表され、盟友の石井柏亭は「刀は乃ち筆なり」と評し、日本近代版画の幕開けとされています。

この章には山本の作品を始めとして、竹久夢二の作品も4点展示されています。その中で、《港屋絵草紙店》(1904年、千葉市美術館蔵)は、夢二が開店し復刻木版画などを販売した港屋を描いた作品です。夢二は浮世絵版画の伝統を受け、彫りや摺りの職人に細かく指示したと言います


竹久夢二《港屋絵草紙店》
(1904年、千葉市美術館蔵)


3章では、夢二の影響を受けた画学生らの木版画の創作が出品されています。結核に冒され忍び寄る死と闘った田中恭吉の《焦心》私輯『月映』所収(1914年、和歌山県立近代美術蔵)や、『月映』同人の恩地孝四郎、藤森静雄らの作品が並んでいます。


田中恭吉《焦心》
私輯『月映』所収
(1914年、和歌山県立近代美術蔵)


4章では、浮世絵の復興を目指した版元の渡邊庄三郎の動向などを追っています。橋口五葉は自らの工房を持ち今様の浮世絵として、《化粧の女》(1918年、和歌山県立近代美術蔵)などを発表します。この章には、渡邊のもとで活躍した絵師の川瀬巴水や伊藤深水の作品が展示されています。吉田博の《帆船 朝》〈瀬戸内海集〉(1926年、千葉市美術館蔵,10月27日より後期展示)も印象に残る作品です。


橋口五葉《化粧の女》
(1918年、和歌山県立近代美術蔵)



吉田博《帆船 朝》
〈瀬戸内海集〉
(1926年、千葉市美術館蔵,
10月27日より後期展示)

5章に入ると、日本創作版画協会が結成され、1920年代に組織された春陽会や国画創作協会の展覧会にも版画が出品されるようになり、発表の場が広がりました。この章には、戸張孤雁の《女学生》(1920年)や、 川上澄生の《春の伏兵》(1924年、いずれも和歌山県立近代美術館蔵)が出品されています。

7章では、日本創作版画協会と洋風版画会が結集して日本版画協会が設立されます。多様な版画が制作されますが、軍国主義が台頭します。今回の展覧会チラシの表紙を飾る硲伊之助の《南仏の田舎娘》(1931年頃、和歌山県立近代美術蔵)が出ています。


硲伊之助《南仏の田舎娘》
(1931年頃、和歌山県立近代美術蔵)


8章の冒頭に、棟方志功の大作《二菩薩釈迦十大弟子》(1939年、千葉市美術館蔵)が目に飛び込んできます。同じ作品が青森の棟方志功記念館にも所蔵され、この作品(後期展示)はサンパウロやヴェネツィアのビエンナーレでも版画部門の最高賞や大賞に輝いています。


棟方志功《二菩薩釈迦十大弟子》
(1939年、千葉市美術館蔵)


他にも自らの戦時体験を原点に、社会や人間を鋭く表現した版画・彫刻家の浜田知明の《初年兵哀歌(歩哨)》(1951年)や、斎藤清の《凝視(花)》(1950年、いずれも福島県立美術館蔵)、村井正誠の《風》(1962年)、福井良之助《けし(2)》(1959年、いずれも和歌山県立近代美術館蔵)など注目です。


斎藤清《凝視(花)》
(1950年、いずれも福島県立美術館蔵)


最後に和歌山県立近代美術館の山野英嗣館長が図録の結びに次のような文章を寄せていますので引用しておきます。

本展覧会は、紹介する作家数も多く、これだけの構成で、日本の「近現代」版画の様相を再確認し、再考するはじめての機会だろう。そして、「版画」作品による「もうひとつの日本美術史」が編み出されることを期待させる。季刊『版画芸術』の編集に30年以上かかわってこられた松山龍雄氏は「『日本』の「版画」は、日本美術の中で独自性を保ち、さらに国際的にも高い評価を勝ち得ている」と断言する。

 

神戸市立博物館の特別展「和(なごみ)のガラス―くらしを彩ったびいどろ、ぎやまん」
 多彩な“びいどろ”“ぎやまん”約160件


日本にヨーロッパ製のガラス器がもたらされたのは17世紀です。徳川幕府の鎖国政策の下、長崎の出島に来航した南蛮船を通じて輸入されました。陶磁器や漆器と異なり、光を透し、響きあうガラスに、当時の人々は魅了され憧れたのでした。日本でガラスの製造が始まったのは17世紀半ば、長崎からと考えられています。創意工夫を重ね、日本独自のガラス器を生み出します。盃や徳利、皿などの飲食器はもち」ろん、櫛・かんざしなどの装身具や装飾品、室内を彩る調度品に広がり、その製造法は大坂、京、江戸へと普及します。

当時のガラスは、ポルトガル語でガラスを意味するヴィドロを語源とする“びいどろ”や、当時、ヨーロッパカットガラスを意味していた“ぎやまん”などと呼ばれていました。

今回の展覧会では、江戸時代から明治時代の人々のくらしを彩った約160件の“びいどろ”“ぎやまん”を出品しています。見るものを和ませる和ガラスの魅力に迫るとともに、箱書きや文献資料を読み解くことで、当時の人々がどのようにガラスを味わい、楽しんでいたのかにも焦点を当てています。展示は、「プロローグ―和のガラス」と、「エピローグ―“びいどろ”“ぎやまん”からガラスへ」の他に、4章で構成されています。
 
第1章の「和ガラスのかたち―びいどろの製法」では、江戸時代どのように製造されていたのをテーマにしています。宙吹き、型吹きなどの成形技法や、ぎやまん彫り、蒔絵、彩絵などの装飾技法を文献資料とともに取り上げています。
 
《「硝子」『彩画職人部類』(上巻)》(1770年12月刊行)には、ガラス器を成型する2人の職人の姿が捉えられています。18世紀のガラス製造の様子を描いた貴重な書物です。《ぎやまん彫り緑色梅枝文手付水注》(1772-1844年、神戸市立博物館蔵〔びいどろ史料庫コレクション〕)は、緑色の把手の曲線が美しく表現されています。


「硝子」『彩画職人部類』(上巻)》
(1770年12月刊行))




《ぎやまん彫り緑色梅枝文手付水注》
(1772-1844年、神戸市立博物館蔵
〔びいどろ史料庫コレクション〕)

第2章は、「くらしのなかの和ガラス―『たべる』『のむ』『かざる』『いやす』」で、それぞれの用途に沿った作品が展示されています。《彩絵朝顔文ガラス風鈴》(1772-1868年、斉藤コレクション)は、江戸情緒たっぷりの作品で、ガラス管の舌が触れる部分を、あえて粗く処理することで、音をより響かせる工夫が凝らされています。


《彩絵朝顔文ガラス風鈴》
(1772-1868年、斉藤コレクション)


第3章は、「和製ぎやまん―手彫り切子のかがやき」。江戸末期の薩摩藩や長州藩などの雄藩では、殖産興業の一つとしてガラス製造をはじめ、薩摩切子、萩切子など、西洋製のカットガラスに引けをとらない切子を製造するようになります。手彫りならではの柔らかさ、温もりに満ちた和製ぎやまんのかがやきの逸品が出品されています。

《手彫り薩摩切子青緑色被せガラス蓋物》(1851-58年、神戸市立博物館蔵〔びいどろ史料庫コレクション〕)は、青緑色の被せガラスと透明ガラスの境目にみられる暈しが魅力的です。また《手彫り薩摩切子紫色被せガラス壺》(1851-58年、個人蔵)は、胴部の紫色のガラスが鮮やかです。


《手彫り薩摩切子青緑色被せガラス蓋物》
(1851-58年、神戸市立博物館蔵
〔びいどろ史料庫コレクション〕)




《手織り薩摩切子紫色被せガラス壺》
(1851-58年、個人蔵)

第4章は、「伝わる和ガラス」です。びいどろ、ぎやまんの中には、器がぴったりと収まる箱が設えられ、その箱に書付が残る作例も少なくありません。「いつ、どこで、だれが」入手したのかなどの作品の情報を知る上で貴重です。箱に文字を書き付ける意味を考えた時、その器を手にした嬉しさ、喜びの意を付して記録に残したのかもしれません。これらは、私たちに当時の人々がどのようにしてガラス器を愛で、楽しんでいたのかを今に伝えてくれています。
 
《型吹き彩絵鯛文ガラス盃》(1790年箱書き、神戸市立博物館蔵)には、「御隠居様」から「御用人相勤罷登侯節」に拝領したと、記されています。


《彩絵型吹き鯛文ガラス盃》
(1790年箱書き、神戸市立博物館蔵)


神戸市立博物館のびいどろ史料庫コレクション(2011年寄贈)を担当している中山創太学芸員は、和ガラスの魅力について「透明度が低く、左右のバランスが均一ではなく、ゆがみのある作例も少なくはない。完成されていない、素朴な造形に惹き付けられるのかも知れない」と、言及しています。



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

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定価:1,620円(税込)
発行:三五館
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第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

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定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

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