展覧会、多彩に再開

2020年7月12日号

白鳥正夫

世界的な新型コロナ禍、日本も第二波、第三波の感染拡大の不安があるものの、緊急事態宣言が解除され、美術・博物館が軒並み再開し、多彩な展覧会が戻りつつあります。奈良国立博物館では御大典記念 特別展「よみがえる正倉院宝物 再現模造にみる天平の技 」が9月6日まで開かれています。姫路市立美術館は「志村ふくみ展 いのちを織る」を、大阪・あべのハルカス美術館でも「ムーミン展THE ART AND THE STORY」を、いずれも8月30日まで開催中です。こうした時代も、美術・博物館では作品の保存・継承・研究とともに公開が大きな役割です。入場に当たって、検温をはじめマスクの着用や手指消毒などが必要ですが、困難を乗り越えての開催を支援し、日常とは異なる空間で豊かな時間を過ごしてはいかがでしょうか。

奈良国立博物館の御大典記念 特別展「よみがえる正倉院宝物 再現模造にみる天平の技 」
 人間国宝らが精巧に模造した正倉院宝物を公開

天皇陛下の御即位をはじめとする皇室の御慶事を記念し、正倉院宝物の精巧な再現模造品を一堂に公開する展覧会です。これまでに製作された数百点におよぶ模造作品の中から、人間国宝らが手がけた選りすぐりの約90件が展示されています。再現された天平の美と技に触れ、継承された日本の伝統技術の意義を実感していただこうと企画されました。奈良国立博物館での開催(当初4月18日〜6月14日)が一時危ぶまれましたが、奈良を皮切りに、名古屋、沖縄、福岡、新潟、北海道、東京などに巡回予定です。会期中展示替えがあります。

正倉院宝物とは、奈良・東大寺の倉であった正倉院正倉に伝えられた約9000件におよぶ品々。聖武天皇ゆかりの品をはじめ、その多くが奈良時代の作で、調度品、楽器、遊戯具、武器・武具、文房具、仏具、文書、染織品など、多彩な内容を誇ります。中には、西域や唐からもたらされた、国際色豊かな品々も含まれています。しかし、1300年近くという長い時代を経て現在に伝わる正倉院宝物は、きわめて脆弱であるため、毎年秋に奈良国立博物館で開催される「正倉院展」で一部が展覧される以外はほとんど公開されていません。

正倉院宝物の模造製作は、明治時代から殖産興業政策や、宝物の大規模な修理と一体の事業として取り組まれた。その後、1923年(大正12年)の関東大震災からの復興や、1928年(昭和3年)の昭和天皇の御即位が契機となり、帝室博物館により再現模造事業が企画されたのです。その時の文書には、罹災(りさい)に備え模造の重要性が再認識されています。

正倉院宝物の本格的な模造製作は、明治時代に奈良で開催された博覧会を機に始まります。当初、模造製作は修理と一体の事業として取り組まれ、1972年(昭和47年)からは、正倉院事務所により、宝物の材料や技法、構造の忠実な再現に重点をおいた模造製作が行われるようになりました。以来、人間国宝ら伝統技術保持者の熟練の技と、最新の調査・研究成果との融合により、芸術性・学術性の高い優れた作品が数多く生み出されてきました。

今回の展示は作品の種別に分けられ、「楽器・伎楽」「仏具・箱と几・儀式具」「染織」「鏡・調度・装身具」「刀・武具」「筆墨」の6章で構成されています。主な模造作品を、プレスリリースなどを参考に取り上げます。

まずは楽器・伎楽で、西域文化の意匠が特徴の《模造 螺鈿紫檀(らでんしたんの)五絃琵琶》(正倉院事務所蔵)の美しさが際立っています。原宝物は正倉院宝物を代表する優品として知られています。漆芸の人間国宝・北村昭斎(しょうさい)さんらが実際に演奏可能な楽器として再現することを重視し、8年がかりで完成させました。


《模造 螺鈿紫檀五絃琵琶》表
(正倉院事務所蔵)


 

《模造 磁鼓》(正倉院事務所蔵)は、陶製のつつみの胴で、原宝物は5片に割れたものを漆で接合しています。

《模造 酔胡王面》(正倉院事務所蔵)も目を引きます。酔胡王は酔ったペルシアの王のことで、劇中では多数の従者とともに登場し、酔っぱらった所作を演じたとされています。桐材を用いて高い鼻を強調した彫りの深い顔立ちを造り出し、原宝物では失われていた髭や色鮮やかな冠帽が再現されています。《伎楽人形 呉公》(奈良国立博物館蔵)は、呉公役の面と装束です。


《模造 酔胡王面》
(正倉院事務所蔵)


仏具では、《模造 黄銅合子》(正倉院事務所蔵)が出品されています。仏前で香を焚くための香合の模造。蓋のつまみ部分が美しい五重相輪の塔形に造られています。模造の製作を通じて、塔には50枚以上の座金が用いられていることや、塔の各層に暈繝(うんげん)彩色やガラス玉の装飾が施されていることが確認されました。原宝物ではほとんど失われている装飾を再現しています。


《模造 黄銅合子》
(正倉院事務所蔵)


 

また《模造 蘇芳(すおう)地金銀絵箱》(正倉院事務所蔵)は、仏前に捧げる供物を入れた献物箱で、箱自体に貴重材を用いられ、華麗な装飾が施されています。蘇芳染めで紫檀風に仕上げたこの箱は、金銀泥の文様が不明瞭でしたが、模造によって宝相華(ほうそうげ)唐草のなかで奏楽する童子の姿が鮮やかによみがえりました。

染織もすばらしいです。《模造 赤地唐花文錦》(正倉院事務所蔵)は、仏殿を荘厳する幡ばんに使われていた錦。唐花文様は、中国から伝来しました。緯錦(ぬきにしき)の技法で文様を織り表しています。幅が古代の通常の錦に較べて2倍(約115センチ)あり、天平期の高度な織り技術がうかがえます。《模造 七条織成樹皮色袈裟》(正倉院事務所蔵)の「七条」は袈裟の形式、「織成」は技法名、「樹皮色」は多色が入り交じる色合いをそれぞれ表しています。光学顕微鏡で細部を観察して復元したといいます。


《模造 赤地唐花文錦》文様部分
(正倉院事務所蔵)


このほか鏡・調度・装身具では、宝物中でも希少な漆地螺鈿を施した《模造 螺鈿玉帯箱》(東京国立博物館蔵)や、鏡背を七宝で飾った《模造 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡》(正倉院事務所蔵)も目を見張ります。刀・武具では、《模造 金銀荘横刀(かざりのおうとう)》(奈良国立博物館蔵)や《模造 金銀鈿荘唐大刀(かざりのからたち》(正倉院事務所蔵)があり、筆墨でも、《模造 続修正倉院古文書 第20巻》(国立歴史民俗博物館製作)などが並んでいます。


《模造 螺鈿玉帯箱》
(東京国立博物館蔵)



《模造 黄金瑠璃鈿背十二稜鏡 背》
(正倉院事務所蔵)

正倉院宝物の種類はじつに多種多様です。明治・大正・昭和・平成と続き今日にいたる再現模造事業では、継承された伝統の技に加え、CTスキャンなどの最新の技術が融合することにより、内部構造までも再現した逸品が次々と製作されています。今回の模造展では、特殊な技法や素材に焦点を当て、模造製作の際の映像や関連資料なども紹介されており、再現模造事業を通じて継承された日本の伝統技術も注目です。

姫路市立美術館の「志村ふくみ展 いのちを織る」
 『源氏物語』シリーズなど約60年の足跡

草木からの自然染料で染められた糸によって織り上げられた作品で知られる志村ふくみの初期から近年にいたる約60年におよぶ創作の歩みと、その芸術の核心に迫る展覧会です。野山の草木から採取した染料で染めた糸と、独自の図案で織りあげられた作品の数々には、鮮やかさや繊細さ、独特の気品が漂います。作家の故郷にある滋賀県立近代美術館のコレクションを中心とした主要な紬織着物100点と、織物の生地見本を貼った裂帖や染糸などを展示します。ただし前期(〜8月2日)と後期(8月4日〜)でほぼ作品が入れ替わります。

志村は1924年、滋賀県近江八幡市生まれです。32歳の時、若い頃に柳宗悦の民芸運動に共鳴して織物を習っていた母の小野豊の影響で、織物を始めます。1957年の日本伝統工芸展に初出品で入選し、4度も受賞を重ねます。1990年には田舎の手仕事だった紬織を「芸術の域に高めた」と評価され、紬織で国指定重要無形文化財保持者(人間国宝)の保持者に認定されました。

2014年に第30回京都賞を受賞し、翌年には文化勲章を受章しました。また随筆の名手としても知られ、『一色一生』で大佛次郎賞を、『語りかける花』で日本エッセイスト・クラブ賞をそれぞれ受賞しています。

今回の展覧会の見どころは、紫式部の『源氏物語』をテーマに制作した紬織着物のシリーズです。従来、染織品で文学作品をテーマとする場合、その場面に現れる人物や植物を染や織、刺繍などで描写してきました。しかし志村は、文中での草木や衣装などの色の記述に着目し、色のグラデーションや抽象的な文様により、それぞれの場面を表現しています。本展では、《夕顔》や《松風》(ともに2003年、前期)など前期・後期あわせて14点が出品されます。


《夕顔》
(2003年、滋賀県立近代美術館蔵)


展示は時系列に3章で構成されています。第1章は「近江八幡にて」(1956年〜1967年)で、染織家・志村ふくみが誕生し、自立するまでの10年の軌跡をたどっています。ここでは、やや黄味のある独自の赤で表現された《茜》(1967年、後期)をはじめ、日本伝統工芸展初入選となった《方形文綴織単(ひとえ)帯》(1957年、個人蔵、通期)、《秋霞》(1958年、通期)、《鈴虫》(1959年、前期)などが並んでいます。


《茜》
(1967年、滋賀県立近代美術館蔵)


第2章は「嵯峨T」 (1968年〜1989年)では、糸も織りも深まった発展期の作品の《聖堂(みどう)》(1989年、前期)や、《湖上夕照》(1979年、前期)、《梔子熨斗目(くちなしのしめ)》 (1970年、後期)などが並びます。


《聖堂(みどう)》
(1989年、滋賀県立近代美術館蔵)



《雪輪屏風》左隻
(2003年、滋賀県立近代美術館蔵)

第3章は「嵯峨U」(1990年〜)には、『源氏物語』シリーズなど日本文化や古典などを追求した新境地の作品のほか、志村自らが裂を手に取り、配置や配色を考えながら制作した六曲の金屏風《雪輪屏風》(2003年、展示替え)も出品されています。

なお会期中、美術館前の庭園においてアートプロジェクト「たまはがねの響」のテーマで音と光のインスタレーションを催しています。庭園には12の彫刻があり、後方に世界遺産・国宝「姫路城」が望めます。夜間はライトアップされた「姫路城」が夜空に浮かび、菅野由弘氏による「星雲光響2020」が生み出す、幻想的な音響空間が楽しめます。


「姫路城」を背景に音吐光のアートプロジェクト
「たまはがねの響」


このプロジェクトは、兵庫県指定伝統工芸品「明珍火箸」、なかでも日本刀に使用する玉鋼(たまはがね)を素材とした玉鋼火箸がとりわけ深遠な響きを奏ででることから発想されました。音響工学の観点から「明珍火箸」の音色を追究する作曲家・菅野由弘氏と「明珍火箸」の制作者・明珍敬三氏の出会いにより実現したといいます。

大阪・あべのハルカス美術館の「ムーミン展THE ART AND THE STORY」
 小説全9作の挿絵原画など約500点展示

世界で愛され、多くのファンを魅了し続けるムーミンとその仲間たちは、フィンランドの芸術家トーベ・ヤンソンから生み出されました。そのキャラクターは小説から絵本、人形など様々なアートに広がっています。「ムーミン」の小説全9作に描かれた挿絵の原画をはじめ、絵本の原画や企業広告、商品など約500点を展示し、その多彩なアートと奥深い物語の魅力を紐解く展覧会です。

フィンランドと日本の外交関係樹立100周年を記念した今回の展覧会では、フィンランドのタンベレ市にある世界で唯一のムーミン美術館の所蔵品はじめ、トーベが来日した時の写真や資料、翻訳者との交流を通して日本との関係を改めて振り返っています。数々の作品のほか、ムーミンフィギュアなどムーミンキャラクターズ社保有の貴重なコレクションも並んでいます。展覧会は大分、金沢、名古屋で開かれ、大阪会場後も札幌、熊本、静岡に巡回予定です。

作者であるトーベ・ヤンソン(1914-2001)は、スウェーデン系フィンランド人彫刻家の父とスウェーデン人画家、商業デザイナーの母の長女としてヘルシンキで生まれます。自然に絵を覚え、15歳で政治風刺を中心とする挿絵を描き始めます。10代から20代にかけてはストックホルムの工芸専門学校、ヘルシンキの芸術大学、パリの美術学校などへ通っています。

ムーミンシリーズは、ムーミンパパが行方不明になり、ムーミンママとムーミントロールがいくつもの危機に遭遇する場面が描かれた『小さなトロールと大きな洪水』(1945年)からスタートし、『ムーミン谷の彗星』や『たのしいムーミン一家』と続き、『ムーミン谷の十一月』(1970年)で終了します。別の小説の執筆し、作家として世界的に有名ですが、本国フィンランドでは画家とし高く評価されています。トーベは2度来日していて、86歳で没しています。


トーベ・ヤンソン《「ムーミン谷の彗星」挿絵》
(1946年、1968年改作、ムーミン美術館蔵)


展示は、「第1章 ムーミン谷の物語」から始まり、「第2勝ムーミンの誕生」「第3章 トーベ・ヤンソンの創作の場所」と続きます。最初期のムーミントロールの原画は、私たちが見慣れた姿と異なり、細長い耳、などを持っています。創作が進むにつれ、変化する様子を原画で確認できます。


トーベ・ヤンソン《イースターカード 原画》
(1950年代、ムーミンキャラクターズ社蔵)



トーベ・ヤンソン
《スウェーデンの日刊紙
「スヴェンスカ・ダーグブラーデット」広告》
(1957年印刷、ムーミンキャラクターズ社蔵)

「第4章 絵本になったムーミン」「第5章 本の世界を飛び出したムーミン」「第6章 舞台になったムーミン」と展開し、最後の「第7章 日本とトーベとムーミン」が注目です。自然を愛したトーベの躍動感あふれる「原画と浮世絵を比べて展示しています。その類似性から葛飾北斎らの浮世絵から影響を受けたことが見てとれ興味深いです。


トーべの原画と浮世絵を比べて展示




しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

新刊
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定価:1,620円(税込)
発行:三五館
「反戦」と「老い」と「性」を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ

第一章 戦争を許さず人間愛の映画魂
第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

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