連日の真夏日、美術・博物館でリフレッシュ

2019年8月10日号

白鳥正夫

連日の真夏日に外出も敬遠しがちですが、だからこそお勧めするのが涼しい美術・博物館でリフレッシュされてはいかがでしょうか。しばし暑さも忘れ、豊かな時間を過ごせます。子供たちが夏休み、勤めのある方も盆休みです。今回は京阪神と奈良、滋賀県で開催中の7つの展覧会を一挙に掲載。それぞれの趣旨や概要、主な展示品を紹介します。一人で鑑賞するもよし、家族連れで楽しむもよし、多彩なメニューの中から、お好みの美術・博物館をお訪ねください。会期を冒頭に記しておきますので確認願います。

●わくわく美術ギャラリー「いのりの世界のどうぶつえん」
 奈良国立博物館 〜9月8日(日)  
 仏像の名品や空想上の動物を表現した作品も


《犬形埴輪》
(古墳時代・6世紀、
奈良国立博物館蔵、
通期展示)



《春日鹿曼荼羅》
(鎌倉時代・14世紀、
奈良国立博物館蔵、
前期展示)

 

夏休みにうってつけの企画展です。広報チラシにも、「自由研究として、仏教美術に親しむ第一歩として、存分にお楽しみください!」と呼びかけています。通常、仏教美術と言えば、重々しい感じですが、寺社の名品展などと異なり、「どうぶつ」を表し、描いた作品を集めて展示しています。また、日本で仏教美術が本格的に生み出される以前の、くらしの中のいのりに関わる動物の造形などと合わせて、前期(〜8月18日)と後期(8月20日〜)で計65点が出品されています。

高松塚古墳壁画には四神とされる青龍・朱雀・青竜・白虎が描かれ、お寺には獅子や象の背中に座った仏様の姿を、神社の入り口には狛犬を見受けます。さらに行祭事の道具にも龍や亀、もっと以前の埴輪など、古代日本の人々は「どうぶつ」をモチーフにした造形を数多く残してきました。そこには実在の動物だけでなく、空想上の動物などもリアルに表情豊かに表現されています。これら「どうぶつ」「いきもの」にどのような祈りを託し、生み出してきたのでしょうか。

展示は、「いにしえのくらしといのり」に始まり、「ほとけさまと様々な動物」「、十二支と星座」「獅子・狛犬の世界」「地獄の中のいきものたち」といった仕分けで並べています。

画像に取り上げている、《犬形埴輪》(古墳時代・6世紀、奈良国立博物館蔵、通期展示)は、古墳の被葬者のために墳丘や古墳の周囲に立て並べられた動物埴輪の一種です。猟犬にしては体に緊張感がなく、あどけない表情をしています。

また重要文化財の《春日鹿曼荼羅》(鎌倉時代・14世紀、奈良国立博物館蔵、前期展示)は、春日大社の境内の風景のなかに白い鹿が雲に乗って浮かび、鹿の鞍から伸びた榊(さかき)の木の先に金色に輝くほとけの姿が表された幻想的な絵画です。鹿が神さまの乗りものとして表されていることが分かります。

このほか重要文化財の《釈迦三尊像》(鎌倉時代・14世紀、奈良国立博物館蔵、前期展示)や《孔雀明王像》(鎌倉時代・13世紀、奈良・法隆寺蔵、後期展示)、《獅子・狛犬》(鎌倉時代・14世紀、奈良・薬師寺蔵、通期展示)などが出品されています。

●特別陳列「報徳寺の仏像―近代を旅した仏たちー」
  奈良国立博物館 〜9月8日(日)
  知られざる仏たちと興福寺千体仏にも注目


《文殊菩薩坐像》
(鎌倉時代・13世紀、
奈良・法徳寺蔵)



《観音菩薩立像》
(飛鳥時代・ 7〜8世紀、
奈良・法徳寺蔵)

 

法徳寺は、奈良市十輪院町にある融通念仏宗のお寺です。本尊は平安時代後期にさかのぼる阿弥陀如来立像ですが、今回紹介するのは、近年この寺に寄進された仏像など27躯(く)の仏像です。さらにX線CTスキャン調査をはじめとした最新の調査成果もふまえて、その魅力に迫っています。

寄進された約30躯の仏像は、かつて一人の実業家が収集した品で、南都伝来あるいはそうと推測される作品が多く含まれていて注目されます。興福寺に伝来したとされる、いわゆる興福寺千体仏20躯をはじめ、明治39年(1906年)に興福寺の境内で撮影された古写真(同寺蔵)の中に姿が見出される地蔵菩薩立像や、鎌倉時代以降、南都を中心に広まりをみせた、いわゆる五髻(ごけい)文殊の優品である文殊菩薩坐像など、個性豊かな作品が見どころです。

主な出陳品(所蔵はすべて奈良・法徳寺)に、《文殊菩薩坐像》(鎌倉時代・13世紀)があります。まとまりのよい作風は、善円ら奈良を拠点に活動した仏師に通じ、春日若宮の本地仏の可能性もあるとのことです。

また《観音菩薩立像》(飛鳥時代・7〜8世紀)は、日本画家・橋本関雪の旧蔵品で、頭上に化仏(けぶつ)坐像を戴いています。他にも、《菩薩立像(興福寺千体仏)》20躯(平安時代・12世紀)や、《持国天立像・増長天立像》(鎌倉時代・13世紀)、《地蔵菩薩立像》(平安時代・11〜12世紀)などが展示されています。

●2019年夏季特別展U「紫香楽宮と甲賀の神仏―紫香楽宮・甲賀寺と甲賀の造形―」
  MIHO MUSEUM 〜9月1日(日)  
  謎の紫香楽宮にスポット、出土品など約70件


《金銅誕生釈迦仏立像》
(奈良時代、
湖南市・善水寺蔵)



《単弁蓮華文軒丸瓦》
(奈良時代・8世紀、
甲賀寺跡
【史跡紫香楽宮跡[寺院跡]
内裏野地区】出土、
甲賀市教育委員会)

 

奈良国立博物館と同様、滋賀・MIHO MUSEUMの展覧会も神仏に関わる優れた造形文化を紹介しています。夏休みの時期でもあり、ワークショップや、分かりやすいノートを提供するなど、子どもたちが近江の歴史ロマンに触れるような趣向も取り入れています。  

8世紀半ば、聖武天皇によって甲賀の地に紫香楽宮(しがらきのみや)が造営され、大仏の造像が発願されました。しかし、紫香楽宮は短期のうちに造営が中止され、発願された大仏も、還都された平城京で造営され、東大寺で再生されたのです。この謎に包まれた紫香楽宮にスポットを当て、甲賀地方に伝わる仏像や経典、木簡、出土品など約70件を出品しています。  

とりわけ紫香楽宮は、近年の発掘調査によって壮大な遺跡が確認され、井戸枠や釣鐘の型をはじめとする巨大な遺物や、7000点に及ぶ木簡や墨書土器、加えて大仏の造営とも関わる甲賀寺やその工房などが明らかになりつつあります。今回の展覧会では、最新の成果にもとづいて、紫香楽宮に関連する文化財が展示されています。  
短命に終わった紫香楽宮ですが、この地域には天平文化の創造を担った良弁僧正が関与して造営された石山寺や金勝寺などがあり、当時の最高の技術を持った工房で生み出された、写経や仏像、神像などの優れた文化財が伝えられています。さらに湖南市・善水寺や甲賀市・櫟野寺などの優れた仏像群は、これらをよく物語っています。  

また石山寺の造営には、紫香楽宮から貴族の邸宅が移築されるなど、この宮に関わる活動の記録が残されています。そして甲賀の地では、神仏への信仰に関わる優れた造形が生み出され、豊かな宗教文化が築かれていきました。造像が企図された甲賀寺や、紫香楽宮の発掘調査や木簡の分析・研究など通じ、紫香楽宮が歴史に果たした役割と、近江の優れた仏教文化を紐解いています。  

代表的な展示品に、重要文化財の《金銅誕生釈迦仏立像》(奈良時代、湖南市・善水寺蔵)や、《単弁蓮華文軒丸瓦》(奈良時代・8世紀、甲賀寺跡【史跡紫香楽宮跡[寺院跡]内裏野地区】出土、甲賀市教育委員会)、重要文化財の《紫紙金字金光明最勝王経1巻(国分寺経)》(奈良時代・天平13年[741年]、MIHO MUSEUM蔵)などがあります。(文中故人の作家は敬称略)

●ICOM京都大会開催記念「集めた!日本の前衛―山村梠セ郎の眼 山村コレクション展」 
 兵庫県立美術館 〜9月29日(日)  
 前衛美術の約140点、約20年ぶりの大公開


津高和一《母子像》
(1951年、
兵庫県立美術館蔵)



杉山知子
《"THE START
- a man and mamorigami"》
(1971年、
兵庫県立美術館蔵)

 

仏教美術から一転、現代美術しかも前衛芸術の展覧会です。兵庫県立美術館では、西宮市に在住していた企業家、山村梠セ郎(1926−1986)が収集した戦後日本の前衛美術「山村コレクション」の作品約140点を約20年ぶりに大公開しています。企画展示室に加え別棟のギャラリーも会場に、過去最大規模の出品点数です。本来なら単独で取り上げたいのですが、月1回のこのサイトの制約もあり残念です。  

山村は、自身の言葉によれば「アブストラクト(=抽象)と人間くさい前衛のはざ間」との方針で、まだ評価の定まらない新しい表現を自分の眼で確かめ、いち早く集めました。こうして「山村コレクション」は、抽象のパイオニアから、世界の「具体」、そして80年代のニュー・ウェイブまで、パワフルな前衛美術の数々を収集し、個人の収集品とは思えぬ質量を備えるに至ったのです。  

山村の没後、兵庫県立近代美術館(当時)へ 68 作家の167点が一括収蔵され、現在兵庫県立美術館の現代美術レクションの核となっています。今回の展覧会では、山村がどのように作品を集めコレクションを形成していったのか、収集の経緯を関係者への聞き取りや文献資料などから読み解くとともに、晩年の山村が失われた実験的作品の再制作に乗りだした野心的なプロジェクトを、作品と関連資料により紹介しています。  

山村による戦後美術コレクションの第1号である津高和一の《母子像》(1951年)と、幅約9メートルもある杉山知子の大作《"THE START - a man and mamorigami"》(1984年)の2作を掲載しましたが、吉原治良の《作品》(1966年)はじめ、斎藤義重の《ペンチ》(1967年)、元永定正の《ヘランヘラン》(1975年)、白髪一雄の《黄帝》(1963年)、篠原有司男の《女の祭》(1966年)など、なじみの作家の大作が目白押しです。会場に足を運び、そのスケールを味わってください。  

東京国立西洋美術館では、神戸の川崎造船所(川崎重工業の前身)や神戸新聞社の初代社長を歴任した松方幸次郎(1866−1950)の集めた「松方コレクション展」が9月23日まで開催中です。先に京都国立近代美術館でも、京都府出身の川勝堅一(1892〜1979)収集の「河井試沽Y展」もありました。こうしたコレクションが美術館の核となっているのを目の当りにし、山村といい、松方、川勝ら収集家の夢と情熱が、後世にいかに大きな功績を遺したのに思いを馳せました。

●2019年度 コレクション展U 小企画「美術の中のかたち―手で見る造形  八田豊展 流れに触れる」 
 兵庫県立美術館 〜11月10日(日)  
 視力を失った作家の美しい12作品触れて鑑賞


自作に触れて制作について話す
八田豊さん



八田豊
《流れ02-60、72》
(2002年、作家蔵)

 

通常、展覧会場では作品に触れることができません。兵庫県立美術館では、視覚に障害をもつ人にも美術館に来て作品を鑑賞する機会をもっていただきたいとの趣旨で、1989年から「美術の中のかたち―手で見る造形」展を催しており、30回目の今年は、視力を失った八田豊さん(1930−)の作品12点(いずれも作家蔵)を展示しています。  

八田さんは、福井県に生まれ、越前在住です。金沢美術工芸専門学校(現・金沢美術工芸大学)を卒業後、油彩画や金属板に幾何学模様を刻みこむ作品を制作していました。1980 年代前半に失明するも数年後に制作を再開し、90年代からは地元越前市の名産品である和紙やその原料の楮(こうぞ)を使った平面作品「流れ」シリーズに着手しています。

出品作品は、いずれも「流れ」シリーズで、指先から伝わる感覚のみを頼りに、細かく割いた楮等を平面に貼りつけたものです。幅が2メートル以上の大作も出品されています。作家はこの展覧会を前に、「楮は絵の具やパルプと違って、手で確認できる。楮が私を導くんです。材料と遊ぶ感覚で制作しています」との言葉を寄せています。

色彩感覚が無くても、美術作品が作れることを会場で確かめてください。そして目にも美しいこれらの作品に触れることで、素材そのものの手触りや、その制作の軌跡をたどり、作家が手で見た風景をぜひ追体験してみてはいかがでしょうか。

●開館10周年記念「イラストレーター・灘本唯人の全貌 ―男と女のレシピ―」
  BBプラザ美術館 〜9月16日(月・祝)
  自由奔放でユーモアあふれる作品が約110点


灘本唯人の自画像
(1993年、個人蔵)



灘本唯人
《『いっすんぼうし》
絵本原画
(日本ブリタニカ株式会社 
1978年、個人蔵)

 

兵庫県立美術館とミュージアムロードで結ばれているBBプラザ美術館では、日本のイラストレーションの先頭を走り続けた神戸市出身の、粋な副題を冠した展覧会が開かれています。自由奔放でユーモアあふれる初期から晩年までの約110点の作品と30点以上の資料が展示されています。

灘本唯人(1926-2016)は、山陽電鉄宣伝部の嘱託から、早川良雄デザイン事務所に入る。1967年に独立し上京。独特のデフォルメされた、ユニークで人間味溢れるイラストレーションで頭角を現します。この間、日本初のイラストレーター組織「東京イラストレーターズ・クラブ」を結成(1970年解散)、さらに「東京イラストレーターズ・ソサエティー」を結成し初代会長を務めています。

3年前に90歳で亡くなりましたが、手がけた仕事は企業広告、イベントポスターのデザイン、小説の装丁、雑誌の表紙絵や絵本など多岐にわたります。とりわけ今年6月に逝去された田辺聖子さんの『川柳でんでん太鼓』(小説時代 講談社)の挿絵8点組をはじめ、『愛の風見鶏』のカバー、『ああカモカのおっちゃんU』の装幀など数多く担当し、それらの作品や書籍、資料なども展示されています。

会場には、洗練された洒脱で流麗な線・艶っぽい色彩で描かれたイラストレーション作品がずらり並び、特に人物の風姿表現が巧みで、時代物からモダンな女性まで変幻自在の画業を振り返ることができます。

●「THE ドラえもん展 OSAKA 2019」
  大阪文化館・天保山 〜9月23日(月・祝)  
  現代アーティスト28組30人の「ドラえもん」


《あんなこといいな 
出来たらいいな》
(2017年)



森村泰昌さん
イケジュンコさんの
インスタレーション

 

最後に取り上げる展覧会は、親子で楽しめる夏休みスペシャル企画です。『ドラえもん』は、藤子・F・不二雄による日本の児童漫画・SF漫画作品に登場する主人公(未来からやってきたネコ型ロボット)の名前で、テレビアニメ化、映画化、舞台化なども行われ、一大人気キャラクターです。といっても今回の展覧会はドラえもんの物語ではなく、「あなたのドラえもんをつくってください」とのテーマで、日本を代表するアーティスト28組30人と「ドラえもん」が出会う特別展です。  

ドラえもんは1970年の誕生以来、日本中にたくさんの夢を届けてくれました。 いま世界を舞台に活躍する現代アーティストたちの中にも、ドラえもんと出会い、 夢を膨らませてきた方々がたくさんいます。アーティストたちは、誰も見たことのない「ドラえもん」、世界にひとつだけの新しい「ドラえもん」を作り上げました。ジャンルを超えた独創性豊かな現代アートであるとともに、 「ドラえもん」への想い溢れる作品が出品されています。

今を時めく現代美術家の村上隆さんは、花をモチーフに縦3メートル、幅6メートルもの大作《あんなこといいな 出来たらいいな》(2017年)を、会場入り口に出品。大画面には、ドラえもんやのび太くんが散りばめられています。大阪出身の現代美術家の森村泰昌さんはコイケジュンコさんと共作で、《空(くう)を越えるドラス》など作家がモデルになったインスタレーションを展開しています。  

他にも会田誠、梅佳代、しりあがり寿、奈良美智、蜷川実花、福田美蘭、増田セバスチャン(50音順・敬称略)らそうそうたるアーティストの作品が次々と並んでいます。監修の美術史家の山下裕二さんは、図録の文章で次のように結んでいます。 20世紀から国民的キャラクターとなった「ドラえもん」と、21世紀になってから急にすそ野を広げた「現代美術」「現代アート」との幸福なコラボレーションとして語り継がれることを期待したい。

 



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

新刊
「シルクロードを界遺産に」と、提唱したのは故平山郁夫さんだ。シルクロードの作品を数多く遺し、ユネスコ親善大使として文化財保存活動に邁進した。

社長業を投げ捨て僧侶になった小島康誉さんは、新疆ウイグル自治区の遺跡の修復や調査支援を30年も続けている。

シベリアに抑留された体験を持つ加藤九祚さんは90歳を超えて、仏教遺跡の発掘ロマンを持続する。

玄奘の意志に導かれアフガン往還半世紀になる前田耕作さんは、悲劇のバーミヤンの再生に情熱を燃やす。
シルクロードの現代日本人列伝
―彼らはなぜ、文化財保護に懸けるのか?

世界文化遺産登録記念出版
発売日:2014年10月25日
定価:1,620円(税込)
発行:三五館
「反戦」と「老い」と「性」を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ

第一章 戦争を許さず人間愛の映画魂
第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

◆本の購入に関するお問い合わせ先
三五館(03−3226−0035) http://www.sangokan.com/
東方出版(06−6257−3921)http://www.tohoshuppan.co.jp/
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