「令和」スタート、京阪４展アラカルト

2019年5月10日号

白鳥正夫

「令和」がスタートして最初の寄稿です。新緑のさわやかな季節に、展覧会も一斉に衣替えのシーズン。京都で開催中の絵画と陶芸の味わい深い回顧展と、大阪でのクマとイヌのキャラクターがテーマの展覧会を取り上げます。美術館｢えき｣ＫＹＯＴＯで「超絶技巧を超えて 吉村芳生」、京都国立近代美術館では「京都新聞創刊１４０年記念 川勝コレクション 鐘溪窯 陶工･河井�試沽Y」展が、いずれも６月２日まで開催中です。大阪では、あべのハルカス美術館で「クマのプーさん展」が６月３０日まで、グランフロント大阪 ナレッジキャピタル イベントラボでも「スヌーピーミュージアム展」が６月１６日まで開かれています。展覧会の概要と主な作品を、一挙にまとめて掲載します。

美術館｢えき｣ＫＹＯＴＯの「超絶技巧を超えて 吉村芳生」
鉛筆画の凄さ、心を打つリアル作品

「これ、鉛筆画です。」の特大の文字。折り返し２面のチラシにはワイドに描かれた藤の花が目に飛び込んできます。中面の開催趣旨を読むと、「超絶技巧？そんな単純な言葉で説明することはできません。１年間毎日描き続けた３６５枚の自画像、１文字１文字をすべて書き写した新聞紙、１０メートルの色鉛筆画―。吉村芳生が生み出した作品は、どれも超絶リアルでありながら、見る者の度肝を抜く凄みを感じさせます」とある。これが誇大ＰＲでないことは、実際に作品を目にすると納得できます。

吉村芳生は１９５０年に山口県防府市で生まれ、地元の芸術短大卒業後、広告代理店にデザイナーとして勤務。その後、上京して創形美術学校で版画を学び、２７歳で本格的な画業に入ります。版画と鉛筆による細密描写で数多くの作品を手がけ、３０〜４０代に国内外のコンクールで高い評価を得ますが、知名度は高くありません。

１９８５年から山口市内に居を定め、主に地元の公募展などを発表の場としていた一地方画家に転機が訪れたのは、東京・六本木ヒルズの森美術館での「六本木クロッシング2007：未来への脈動」展でした。出品した作品が一躍注目を集め、その名がアートの世界で知れ渡るようになりました。

今回は初の一大回顧展で、日常のありふれた風景をモノトーンのドローイングや版画で描いた初期の作品群、色鉛筆を駆使してさまざまな花を描いた後期の作品群、そして生涯を通じて描き続けた自画像など３章で構成しています。章ごとに作風が大きく変化するのも見どころです。

《ジーンズ》 （1983年）

《新聞と自画像 2009.1.22 ジャパンタイムズ》 （2009年）

まず「ありふれた風景」の章では、《ジーンズ》（1983年）があります。写真を拡大したプリントの上に鉄筆で２.５ミリ四方のマス目を引き、その各マス目に鉛筆で細密描写した作品です。この章には、横幅約１７メートルもある《ドローイング 金網》（1977年）も展示されています。

次の章「自画像の森」。吉村の代名詞とも言える自画像が再び登場。２０００年代に入ると、新聞の上に自画像を描くシリーズ《新聞と自画像》全３６４点（2009年）などに着手します。既存の新聞紙上に自画像を描く形式と、実寸より拡大して描いた新聞紙の上に自画像を描いた形式もあります。例えばオバマ米大統領誕生が掲載された《新聞と自画像 2009.1.22ジャパンタイムズ》（2009年）を報じた紙面は、英字のアルファベットも鉛筆で一字一字描かれています。

吉村が目を通した新聞１面を拡大コピーし、カメラで自身の顔を撮影する。その紙面と表情を同じ紙に重ねて描き写す手法です。その紙面の内容に連動するかのように、吉村の自画像も変化します。初期の作品と異なり、豊かな表情は、まるで１００面相。その数や「凄い」の一語です。

最後の章は「百花繚乱」は、一転してカラフルで華やかな世界へ変わります。《未知なる世界からの視点》（2010年）は、山口県の仁保川に浮かぶような中州の風景を描いた全長１０メートル２２センチの超大作。曇天下に咲く菜の花の群生が風に揺らぐ川面を、あえて天地逆にして完成としました。もう一点《無数の輝く生命に捧ぐ》（2011−13年）も幅７メートル１４センチの大画面。東日本大震災後に書かれた作品で、犠牲者の魂を藤の花々として表現したといいます。

《未知なる世界からの視点》（2010年）

《無数の輝く生命に捧ぐ》部分（2011−13年）

膨大な時間を費やして制作された、写真と見紛うほどの圧倒的な描写力は、見る者の心を打ちます。会場には、制作過程が分かるような資料も展示されています。吉村が意味と無意味の間で探り続けた、描くこと、表現すること、生きることとは何かのメッセージを感じてほしい。ともあれ画家の執念で描いた吉村作品の凄さを、目撃してください。

京都国立近代美術館の「京都新聞創刊１４０年記念　川勝コレクション　鐘溪窯　陶工・河井�試沽Y」展
自在な発想から出された名品約２７０点

近代日本を代表する陶工の河井�試沽Y作品初期から最晩年にいたるまでの代表的な陶芸作品を網羅した展覧会です。京都国立近代美術館では、４２５点にも上る川勝コレクションを所蔵しており、その中から河井作品の名品約２７０点を展示するとともに、河井と交遊関係のあった富本憲吉、バーナード・リーチ、濱田庄司らの所蔵作品を併せて出品しています。

河井�試沽Yは、１８９０年島根県安来市に生まれ。島根県立大一中学校（現在の県立松江北高等学校）を卒業後、学校長の推薦により東京高等工業学校窯業科（現在の東京工業大学）に無試験入学しました。１９１４年、京都市立陶磁器試験場に技手として入り、釉薬の達人と呼ばれた小森忍のもとで窯業研究を行いました。２年後には、東京高等工業学校の後輩である濱田が同じく陶磁器試験場に入り、以後二人は小森とともに釉薬の研究に励みました。

１９１７年に試験場を辞めた�試沽Yは、清水六兵衛（後の六和）の釉薬顧問をつとめ、１９２０年には実業家・山岡千太郎の好意で五条坂鐘鋳町の清水六兵衛の窯を譲り受け、その窯に鐘溪窯（しょうけいよう）と名付け、生涯そこで作陶を続けました。ちなみに鐘溪窯は、近くの方広寺の梵鐘と音羽川の渓流に由来しています。現在、河井�試沽Y記念館になっています。

１９２１年に鐘溪窯で焼いた作品で第一回創作陶磁展を東京の高島屋で開催し、絶賛を博しました。この時、東京高島屋宣伝部長であった京都府出身の故川勝堅一氏（1892〜1979）と知り合い、意気投合し生涯の親交を結んだのです。川勝は河井が１９６６年に没するまで最大の後援者であり、コレクションが築かれたのでした。　
１９２４年には濱田の紹介で柳宗悦を知り、翌年には柳、濱田とともに紀州へ木喰上人の遺跡を訪ねる旅の車中で、民衆の手になる工芸品を指して民衆的工芸、略して「民藝」という言葉をつくります。以後、柳、浜田らと民藝運動に傾注したのでした。

展示は、序章と３章構成です。章ごとの趣旨と代表作を画像で紹介します。まず序章は「川勝コレクションの名品」です。「これは、川勝だけの好きこのみだけでもなく、時として河井自らが川勝コレクションのために作り、また、選んだものも数多いのである」と、川勝氏が回想しています。ここでは《辰砂菱花紋扁壺》（1941年）など２０点が並んでいます。

《辰砂菱花紋扁壺》 （1941年）

第１章は「彗星出現」で、中国・朝鮮陶磁を模した色合い豊かな初期の花瓶などで絶賛された大正期の作品《孔雀緑人形図壺》（1923年）など６５点が出ています。第２章「民藝運動の中で」では、日常のそこここに存在する何気ないモノに込められた、作った人々の心性に近づこうとする傾向が強くなります。《白地辰砂草花図鉢》（1942年）などと、富本憲吉、バーナード・リーチ、濱田庄司の作品も加え１２８点が展示されています。

《孔雀緑人形図壺》 （1923年）

《白地辰砂草花図鉢》 （1942年）

第３章は「この世このまま大調和」は、河井著『火の誓い』にある言葉で、創作活動の自由を謳歌しています。体内からあふれ出る創造の喜びが、自在の発想となり、時には怪奇な造形まで生み出します。この章では《呉須筒描陶板「手考足思》（1957年）など６８点が出品されています。

《呉須筒描陶板「手考足思》 （1957年）

大阪・あべのハルカス美術館の「クマのプーさん展」 　
冒険の名場面描いた鉛筆画など２００点以上

A.A.ミルンと クリストファー・ ロビン・ミルン およびプー・ベア （ハワード・コスター撮影、 1926年） © National Portrait Gallery, London.

クマのぬいぐるみでハチミツ好きの「プー」と、森の仲間たちとの日常が１０のエピソードによって創作されている児童小説『クマのプーさん』は１９２６年にイギリスで出版されて以降、５０以上の言語に翻訳され、５０００万部以上のシリーズ本が出版されています。この展覧会は、物語を書いたＡ.Ａ.ミルン（1882〜1956）と挿絵を担当したＥ.Ｈ.シェパード（1879〜1976）の貴重な作品とともに、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館（�X＆Ａ）の所蔵する原画をはじめ、各国から集めた写真や思い出の品々など２００点以上により、世界中で愛される「プーさん」の創作の舞台裏をさぐる展覧会です。 　

Ｅ.Ｈ.シェパードは１９７３年、鉛筆で描いたプーさんの２７０点以上にもおよぶ原画と資料をヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に寄贈しました。今回の展覧会は、この貴重なコレクションを中心にして企画された初めての「クマのプーさん展」で、母国イギリス（ロンドン）とアメリカ（アトランタ、ボストン）を巡回し、日本ではBunkamuraザ・ミュージアムに続き、あべのハルカス美術館での開催です。 　

見どころは、『クマのプーさん』とその続編『プー横町にたった家』（1928年）の合わせて２０ 編の短編からプーさんの冒険の名場面をぬくもりあふれる鉛筆画やペン画で紹介しています。また「クマのプーさん」誕生秘話です。シェパードは原画とともに、制作資料や写真、手紙なども寄贈していて、ミルンとその家族の物語など、プーさん誕生の秘密にも迫っています。 　

『クマのプーさん』の冒頭で、ミルンの息子のクリストファー・ロビンが、クマをつれて２階からおりてきて、おとうさんにお話をせがみます。そこでミルンは、森で経験したいくつもの冒険のひとつを話してやります。お話が終わると、階段は、お風呂とベッド、つまり現実の世界へもどる、象徴的な存在になります。 　

『クマのプーさん』の代表的な場面の原画「バタン・バタン、バタン・バタン、頭を階段にぶつけながら、クマくんが二階からおりてきます」（第1章、E.H.シェパード、鉛筆画、1926年、V&A所蔵）が出品されています。

「バタン・バタン、バタン・バタン、頭を階段にぶつけながら、 クマくんが二階からおりてきます」 （『クマのプーさん』第1章、E.H.シェパード、鉛筆画、 1926年、V&A所蔵 ） © The Shepard Trust

『プー横町にたった家』の原画では、「ながいあいだ、三人はだまって、下を流れてゆく川をながめていました」（第6章、E.H.シェパード、鉛筆画、1928年、ジェームス・デュボース・コレクション）などが展示されています。

「ながいあいだ、三人はだまって、 下を流れてゆく川をながめていました」 　　 （ジェームス・デュボース・コレクション） © The Shepard Trust

グランフロント大阪 ナレッジキャピタル イベントラボの「スヌーピーミュージアム展」 　
『ピーナッツ』原画やアニメ、グッズ約２００点

メインビジュアル © Peanuts Worldwide LLC

『クマのプーさん』同様に世界的に知られている漫画『ピーナッツ』に登場するイヌのスヌーピーの展覧会が大阪にやってきました。東京・六本木に昨年秋まで２年半の期間限定で開設されていたスヌーピーミュージアムで催された５回の展覧会を凝縮した展覧会です。スヌーピーファンの聖地として知られるアメリカ・サンタローザのシュルツ美術館が所蔵する数多くの原画やグッズ、アニメ映像など約２００点が展示されています。 　

作者のチャールズ・Ｍ・シュルツ（1922〜2000）が、約５０年にわたって描き続けた新聞連載コミック『ピーナッツ』の魅力を紹介し、スヌーピーやチャーリー・ブラウン、ウッドストックなどの個性豊かな仲間たちが紡いだ物語が展開します。今回の展覧会では愛や友情などをテーマに展示し、ジーン・シュルツ夫人が選ぶお気に入りの作品などが出品されています。

展示は５章構成です。第１章が「もういちど、はじめましてスヌーピー。」で、知っているようで意外に知らない、スヌーピーのスタイルや性格の変遷、知られざる魅力を解き明かしています。第２章の「ピーナッツ・ギャング・オールスターズ！」では、チャーリー・ブラウンやウッドストックなど、スヌーピーを囲むキャラクターのチャームポイントや関係性を紹介します。 　

「ピーナッツ」原画（部分） 1972年3月20日　 ©Peanuts Worldwide LLC

第３章は「恋ってすばらしい。」で、ルーシーとシュローダー、スヌーピーの結婚など、繰り返し描かれた恋の定番エピソードの数々を披露。第４章の「ともだちは、みんな、ここにいる。」では、キャラクターたちが織りなす個性的な友情を紹介しています。最後の第５章「愛しのピーナッツ。」には、シュルツ氏夫人が愛する原画の数々が並んでいます。

しらとり まさお 文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員 1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード　三蔵法師の道」などに携わる。

新刊 「シルクロードを界遺産に」と、提唱したのは故平山郁夫さんだ。シルクロードの作品を数多く遺し、ユネスコ親善大使として文化財保存活動に邁進した。 社長業を投げ捨て僧侶になった小島康誉さんは、新疆ウイグル自治区の遺跡の修復や調査支援を３０年も続けている。 シベリアに抑留された体験を持つ加藤九祚さんは90歳を超えて、仏教遺跡の発掘ロマンを持続する。 玄奘の意志に導かれアフガン往還半世紀になる前田耕作さんは、悲劇のバーミヤンの再生に情熱を燃やす。 シルクロードの現代日本人列伝 ―彼らはなぜ、文化財保護に懸けるのか？ 世界文化遺産登録記念出版 発売日：2014年10月25日 定価：1,620円（税込） 発行：三五館
｢反戦｣と｢老い｣と｢性｣を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ 第一章　戦争を許さず人間愛の映画魂 第二章　｢太陽はのぼるか｣の全文公開 第三章　生きているかぎり生きぬきたい 人生の｢夢｣を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その｢夢｣に交差した著者に、50作目の新藤監督の｢夢｣が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その｢夢｣を伝える。 新藤兼人、未完映画の精神　幻の創作ノート 「太陽はのぼるか」 発売日：2013年5月29日 定価：1,575円（税込） 発行：三五館
第一章　アートを支え伝える 第二章　多種多彩、百花繚乱の展覧会 第三章　アーティストの精神と挑戦 第四章　アーティストの精神と挑戦 第五章　味わい深い日本の作家 第六章　展覧会、新たな潮流 第七章　「美」と世界遺産を巡る旅 第八章　美術館の役割とアートの展開 新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する 展覧会が10倍楽しくなる！ アート鑑賞の玉手箱 発売日：2013年4月10日 定価：2,415円（税込） 発行：梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから ・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想 ・中山恭子提言｢文化のプラットホーム｣ ・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」 ・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心 ・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり 「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。 ベトナム絹絵を蘇らせた日本人 「文化」を紡ぎ、伝える物語 発売日：2012年5月5日 定価：1,680円（税込） 発行：三五館
序　章　国境を超えて心の「家族」がいる 第一章　各界識者と「共生」を語る 第二章　変容する共産・社会主義 　　　　 世界の「共生」 第三章　ミニコミ誌『トンボの眼』から 　　　　広がる「共生」の輪 私たちは誰しも一人では生きていけな いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。 無常のわかる年代の、あなたへ 発売日：2008年3月17日 定価：1,680円（税込） 発行：三五館
アートの舞台裏へ 発売日：2007年11月1日 定価：1,800円（税込） 発行：梧桐書院 内容：アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。	アートへの招待状 発売日：2005年12月20日 定価：1,800円(税込) 発行：梧桐書院 内容：本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。 （木村重信さんの序文より）
「大人の旅」心得帖 発売日：2004年12月1日 定価：本体1,300円＋税 発行：三五館 内容：「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」 高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。	「文化」は生きる「力」だ！ 発売日：2003年11月19日 定価：本体1400円＋税 発行：三五館 内容：50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々 発売日：2002年7月5日 定価：本体1,500円＋税 発行：東方出版 内容：新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。	夢追いびとのための不安と決断 発売日：2006年4月24日 定価：1,400円＋税 発行：三五館 内容：「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。