見て楽しめる多様な展覧会3題

2019年4月10日号

白鳥正夫

5月からの新元号「令和」が発表され、このサイトも「平成」最後となりました。15年余の寄稿を通じて、アートの世界の多様さや奥深さに驚きの連続でした。この間、美術・博物館も増え、展覧会企画もまるで手品や玉手箱のように際限なく展開しています。今回は「平成」の時代を象徴した美しさだけでなく、見て楽しめる展覧会3題を紹介します。大阪市立東洋陶磁美術館ではユニークな文房具をテーマにした特別展「文房四宝 清閑なる時を求めて」が6月30日まで開催。兵庫陶芸美術館では「瀬戸ノベルティの魅力―世界に愛されたやきものたち―」が6月2日まで、兵庫県立美術館では世界に普及の「不思議の国のアリス展」が5月26日までそれぞれ開かれています。いずれも展示に工夫が凝らされていて、作品に見とれながら会場を回ることができます。

大阪市立東洋陶磁美術館特別展「文房四宝 清閑なる時を求めて」 実用性とともに観賞的な価値、約150点

「文房四宝」とは聞き慣れない言葉ですが、筆・墨・硯・紙の4つの文房具のことです。中国では古来、文人たちが実用性とともに観賞的な価値を求め、座右に選び抜いた文房具を集めたのです。これらの品々は、現代の私たちをも清閑な時へと誘うものといえます。この展覧会では、日本有数の文房具コレクションを中心に、中国の明時代から清時代を中心に伝わる「文房四宝」と、印材・筆架・筆筒・水滴・玉などを加え文房具約150点を一堂に集め展示しています。  

企画の趣旨を美術館の資料から引用します。文人とは、皇帝も含めた高級官僚であることを基本とし、知性をもって政治を行う教養と仁徳を兼ね備えた人々を指しました。文人は書・文学・音楽・芸術のみならず、治山治水にも秀でていなくてはなりませんでした。

こうした多岐にわたる知識体験を得るため「万巻の書を読み、万里の道を旅する」ことが必要とされました。文房は唐時代に読書のための部屋であり、書斎を指すようになり、これら文人の修練の場でもあったのです。「文房四宝」は、この文房に備えられた大切な道具としての意味を持ち、一人心静まるわずかな安らぎの場を求めたのでした。  


《堆朱具利文筆》
(明時代初期)

会場では、「四宝」ごとに展示されています。出品作のいくつかを紹介します。まず《堆朱(ついしゅ)具利文(ぐりもん)筆(ひつ)》(明時代初期)です。 長さ25センチほどで、やや太めの筆に、朱・黄・黒の三色の堆朱に具利文を表しています。具利文は筆帽と筆菅に同じパターンを繰り返していますが、筆菅の下方は伸びやかに変化しています。筆菅中央に少しくぼみをもたせ、手中に納まりやすくなっており、彫りの深い力強い表現に元時代の雰囲気を残した筆です。  

《彩漆金銀象嵌(ぞうがん)花鳥文筆》(明時代・万暦年間1573-1620)は、一見して豪華な筆です。黒漆の地に太湖石と花鳥文が色漆で描かれ、花の部分を金銀の薄板で象嵌し、4羽の鳥を白漆で表現しています。実用性より、当時の文人たちの美意識が窺える一品です。  

次に《御印墨(ぎょいんぼく)》(清時代)は、皇帝の御印を模して、宝珠の周りに二重の獅子が刻され、側面には龍、鳳凰、麒麟、亀が配されています。高さが約10センチもあり大きく重く、こちらも実用より観賞用として作られたと思われます。  


《御印墨》(清時代)


《竹節(ちくせつ)硯(けん)》(清時代初期)は、石の形を生かした半筒形の硯です。竹の切り口の繊維や芽や節の作りは、精緻に富んでいます。墨池(ぼくち)と墨堂(ぼくどう)に、魚脳凍(ぎょのうとう)と呼ばれる白い斑文がみられ、しっとりとした端渓(たんけい)の特徴ある作となっています。裏には清時代の文人呉楚奇(ごそき)を始め4人の銘が刻されています。


《竹節硯》(清時代初期)

 

「四宝」の一つである紙も出品され、和紙とは異なる趣があります。こちらは展示替えがあります。諸具では、《朱漆卓》(清時代)が目を引きます。朱色が鮮やかで華やかな卓です。卓のすばらしさとともに、卓上の文房飾りが大事なのです。その飾り方によって、文人たちの教養の高さや見識がわかるとも言われています。


《朱漆卓》(清時代)

 
また《呉之?(ごしばん)銘竹刻探芝図筆筒》(清時代・康煕44年1705)は、松と岩肌、水流を彫り込んだ簡素な構図ながら、深山幽谷の趣が感じられます。銘にある呉之?は、清時代を代表する竹刻家でした。さらに印も、《玉印》(漢時代)はじめ、《田黄獅子鈕長方印》(明時代後期)や、《鶏血平頂四方印》(清時代中期)など数多く出品されています。


《呉之?銘竹刻探芝図筆筒》
(清時代・康煕44年1705)

 

兵庫陶芸美術館の「瀬戸ノベルティの魅力―世界に愛されたやきものたち―」
職人の技が発揮された作品160点余

2年前に「明治有田 超絶の美―万国博覧会の時代―」が開催された同じ会場で、今度は大正時代以降、愛知県の瀬戸で作られ、世界に向けて輸出された、やきものの人形や動植物などの置物の展覧会「瀬戸ノベルティの魅力」が開かれています。「明治」の有田同様に、「大正」の瀬戸で作られた陶磁器は、ともに殖産興業の産地として位置づけられますが、日本の職人の技が発揮された、素晴らしい工芸美術品といえる作品が多く存在しています。今回の展覧会では、選りすぐりの瀬戸ノベルティ作品約160点余りが、まとまって関西で初めて展示されています。

「ノベルティ」とは現在、主に販売促進の目的で購入した商品に付属、またはもらえるおまけのような物に使われています。「瀬戸ノベルティ」は、その意味合いとは異なり、その名が生まれたのは、やきものを意味する「せともの」の語源となった窯業地の瀬戸でした。大正3年(1914年)に第一次世界大戦が起こり、当時ノベルティが人気を博していたアメリカでは、最大のノベルティ生産国であるドイツからの輸入が途絶えたのです。代わりに白羽の矢が立ったのが瀬戸で、石膏の型によって作られた輸出用ノベルティの生産が始まりました。

その後、欧米をはじめとした世界中に多数輸出され、戦後には最盛期を迎えました。ヨーロッパの17〜18世紀風の衣装を身にまとった華やかで優雅な人形、ハロウィンなどアメリカ文化を題材にしたもの、さらに、可憐なエンゼル人形や、写実的な表現の動植物などさまざまなノベルティが作られました。

昭和30〜50年代は、瀬戸のノベルティメーカーが300社を超え、全盛期を迎えました。しかし主に輸出向けに作られていたため、これまで日本国内では、その存在がほとんど知られていませんでした。さらに1980年代以降の円高によって輸出が伸びず衰退を余儀なくされ、その技術が失われつつあるといいます。

海外の多くの人々のくらしに彩りを添えてきた「瀬戸ノベルティ」に再度脚光を当てたこの展覧会では、誕生から近作までの作品を一堂に展示しています。手の指先まで美しく表現された大型の人形、迫力ある鷲など秀逸な作品の数々が並んでいます。

展示は、「瀬戸ノベルティの誕生とエレガントなドレスデン人形」に始まり、「瀬戸ノベルティができるまで」の5章立てです。作品の魅力は会場で確かめていただきたいのですが、代表作を画像とともに取り上げます。

まず《エンゲージ》(1955年頃、丸山陶器株式会社製・横山美術館蔵)は、女性が差し出した左手の指に、男性が指輪をはめる瞬間を精巧に表現しています。女性がかぶる丸く膨らんだ帽子や、男の二角帽子は18世紀後半に流行したスタイルを取り入れています。


《エンゲージ》
(1955年頃、丸山陶器株式会社製・横山美術館蔵)



《胡蝶蘭》(1989年、株式会社丸利商会製・瀬戸蔵ミュージアム蔵)は、絶妙なしなりの茎はブロンズに着色していますが、花やつぼみ、葉、石などは磁器で、本物そっくりに写実的につくられています。


《胡蝶蘭》
(1989年、株式会社丸利商会製・瀬戸蔵ミュージアム蔵)


《アン王女》(1991年、テーケー名古屋人形製陶株式会社製・瀬戸蔵ミュージアム蔵)は、王女の衣装のレース生地を泥状の粘土をしみこませ、人形の体に貼り付けた高度な技術を駆使しています。


《アン王女》
(1991年、テーケー名古屋人形製陶株式会社製・
瀬戸蔵ミュージアム蔵)



このほか《マドモアゼル》(1996年、テーケー名古屋人形製陶株式会社製・愛知県陶磁美術館蔵[テーケー名古屋人形製陶株式会社寄贈])や、《八頭立て馬車》(1950年、光和陶器株式会社製・瀬戸蔵ミュージアム蔵)、《果物持ち田舎子供人形》(1960年、丸山陶器株式会社製・瀬戸蔵ミュージアム蔵[丸山陶器株式会社寄贈])など、時間を忘れて一点一点じっくり味わいながら観賞できます。


《マドモアゼル》
(1996年、テーケー名古屋人形製陶株式会社製・
愛知県陶磁美術館蔵
[テーケー名古屋人形製陶株式会社寄贈] )



《八頭立て馬車》
(1950年、光和陶器株式会社製・瀬戸蔵ミュージアム蔵)

 

兵庫県立美術館の「不思議の国のアリス展」神戸展  
日本初公開32点含む200点余の出品


チャールズ・ラト ウィッジ・
ドッドソン
「アリス・リデルの肖像」複製
(原版1862年、
From The New York Public Library)

イギリスの作家、ルイス・キャロルの名作『不思議の国のアリス』は誕生から約150年を迎え、すでに170の言語に翻訳され、初版から毎年出版を重ねる世界的ベストセラーです。少女アリスが迷い込む不思議な世界とキャラクターは、今もなお国や地域、年齢を問わず多くの人を魅了し続けています。この展覧会は、作品が生まれた原点から、様々な分野に影響を与え続けるこの物語の魅力を、日本初公開32点を含む200点を超す作品や資料で紹介しています。  

『不思議の国のアリス』の物語は、主人公の少女アリスがある日河原の土手で、人語を話しながら走り去る奇妙な白いウサギを見かけます。 好奇心旺盛なアリスは、そのウサギを追って樹の根の洞穴へと落ちてしまい、地下の奇妙な国で冒険をしていくことになります。ハートの女王やトランプ兵、チェシャ猫や眠りネズミ、ドードー鳥などユニークなキャラクターが登場します。

作家のルイス・キャロル(1832−98)の本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドッドソンです。数学者で論理学者、写真家で詩人でもあります。幼いころより創作意欲に富み、数学者として書物を著す一方、詩や物語も書く青年でした。

オックスフォード大学のクライスト・チャーチの数学講師だったキャロルが、大学校に新しく赴任してきたリデル学寮長の娘、アリス・リデルに出会ったことで、彼の人生を大きく変えたのです。

『不思議の国のアリス』は、アリス姉妹に即興で語り聞かせた話が物語の原形となっています。キャロル自身が描いた「アリス」の貴重なスケッチや、挿絵によって後のアリス像を決定付けた英国の人気画家ジョン・テニエルの下絵などを出展。また米国出身のイラストレーター、チャールズ・サントーレら、現代の人気作家たちによる挿絵で物語のストーリーを伝えています。


チャールズ・サントーレの
「『不思議の国のアリス』第5章より
《イモ虫からの忠告》」(2014-17年)
(C) 2017 Charles Santore


展覧会は大きく3章に分けて構成しています。プレスリリースなどを参考に各章のあらすじと主な出品を取り上げます。

第1章が「始まりの話 ― アリス誕生」です。キャロルは1862年のある夏の午後、アリスと2人の姉妹を連れてボートでの遠出に出かけた3姉妹からお話をするようせがまれます。そこで生まれた物語が『不思議の国のアリス』の原点となった『地下の国のアリス』です。当時の人気画家ジョン・テニエルに、出版に向けて挿絵を依頼したのでした。

その後、1865年に『不思議の国のアリス』が出版されると、キャロルは一躍人気作家になり、この時のテニエルの挿絵が、後のアリス像を決定づけることになります。この章では、チャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン 「アリス・リデルの肖像」複製(原版1862年、ニューヨーク公共図書館)や、ジョン・テニエル 「『不思議の国のアリス』挿絵のための下絵 《いったい、わたしはこれからどう なってしまうの》(1864-65年、ローゼンバック博物館・図書館)、数多くの初版本、挿絵などが展示されています。

第2章は「アリスの物語 ― 不思議の国への招待」。『不思議の国のアリス』と、その後に書かれた『鏡の国のアリス』も、同じ12章からなっている。ふたつの物語は、アリスを助けたり、困らせたり、怒らせたりする魅力的な登場人物にあふれています。この二つの物語が、現在活躍中の世界的に有名な7名のアーティストによって、色鮮やかに描かれ、物語を読んだことがない人でも、知らず知らずのうちにアリスの世界に引き込まれます。ここではチャールズ・サントーレの「『不思議の国のア リス』第5章より 《イモ虫からの忠告》」(2014-17年)、ジョン・ヴァーノン・ロードの「『鏡の国のアリス』第6章より 《ハンプティ・ダンプティ》」 (2011年)などが、ずらり並んでいます。

最後の第3章は「アートの国 ― 世界が愛する永遠のアリス」で、本にとどまらず、映画、アニメーション、舞台などさまざまな分野で、多くのクリエーターたちが創作意欲を刺激しています。多種多様な「アリス」を一堂に集め、この物語の不思議な魅力に迫っています。

アーサー・ラッカムはじめ、エリック・カール、ヤン・シュヴァンクマイエル、サルバドール・ダリ、マリー・ローランサンに加え、日本からも草間彌生、清川あさみ、山本容子らが独自の「アリス」を創りだしています。草間彌生の《こんにちは》(1989年、松本市美術館蔵)や、山本容子 「Hop, Step, Hop, Step」 (2007年)、清川あさみの「涙の池」 (2013年)も出品されています。


草間彌生《こんにちは》
(1989年、松本市美術館蔵)



各国で発行の『不思議の国のアリス』の展示

 



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

新刊
「シルクロードを界遺産に」と、提唱したのは故平山郁夫さんだ。シルクロードの作品を数多く遺し、ユネスコ親善大使として文化財保存活動に邁進した。

社長業を投げ捨て僧侶になった小島康誉さんは、新疆ウイグル自治区の遺跡の修復や調査支援を30年も続けている。

シベリアに抑留された体験を持つ加藤九祚さんは90歳を超えて、仏教遺跡の発掘ロマンを持続する。

玄奘の意志に導かれアフガン往還半世紀になる前田耕作さんは、悲劇のバーミヤンの再生に情熱を燃やす。
シルクロードの現代日本人列伝
―彼らはなぜ、文化財保護に懸けるのか?

世界文化遺産登録記念出版
発売日:2014年10月25日
定価:1,620円(税込)
発行:三五館
「反戦」と「老い」と「性」を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ

第一章 戦争を許さず人間愛の映画魂
第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

◆本の購入に関するお問い合わせ先
三五館(03−3226−0035) http://www.sangokan.com/
東方出版(06−6257−3921)http://www.tohoshuppan.co.jp/
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