夏のひと時、充実の好企画展

2018年7月14日号

白鳥正夫

地震や大雨で被災された方に、お見舞い申し上げます。季節は何事もなかったかのように、今度は暑い真夏の到来です。関西の美術館では新たな企画展が始まっています。滋賀県のMIHO MUSEUMで、夏休みスペシャル企画として子ども連れでも楽しる「赤と青のひ・み・つ 聖なる色のミステリー」が、奈良国立博物館では、修理完成記念特別展「糸のみほとけ―国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏―」がともに8月26日まで開催中です。また京都の相国寺承天閣美術館では、サンタフェリー・ダークスコレクションの「浮世絵最強列伝〜江戸の名品勢ぞろい〜」展が9月30日まで開かれています。いずれも日ごろお目にかかれない好企画展です。夏のひと時、涼しい美術館で充実の時間を過ごしてみてはいかがでしょう。


MIHO MUSEUM「赤と青のひ・み・つ 聖なる色のミステリー」  
  伊藤若冲筆の《達磨図》修復後に初公開

展覧会の仕立ては多様です。世界の美術館の名品展や印象派のモネやルノワールら巨匠らの作品展から、日本画や洋画の名だたる作家の回顧展などが次々と開催され、日常的に鑑賞できるのはありがたいことです。そうした中で、「赤」と「青」の色をテーマにしたユニークな切り口の企画展です。


重要文化財
《みみずく土偶》
(千葉県銚子市・
余山貝塚出土、
縄文時代後期、
BC1300年頃、
辰馬考古資料館蔵)
撮影:藤森武




伊藤若冲筆
《達磨図》
絹本著色一幅
(江戸時代 18世紀、
MIHO MUSEUM 蔵)



まずプレスリリースなどから企画の趣旨です。「赤」は古くから太陽や炎、血を連想させることから呪術などに使われ、「青」は鉱石の入手が難しく憧れの色だったとされ、どちらも信仰と結びつき、聖なる色とされてきたといいます。人びとが色を手に入れ、美術品に色づけを施した歴史を探り、世界の古代美術から、日本の中世、近世の美術を、2つの色に分けて、館蔵品を中心約125点が出品されています。

展示構成は、展覧会を1冊の巨大な3D絵本に見立て、語り調の文章を読みながら会場を進みます。本物の美術品が挿絵のように配置されています。大人も子どもも楽しめる体験型展覧会の工夫が凝らされています。

主な展示品を紹介します。「赤―はじまりの色」コーナーでは、わが国の重要文化財である《みみずく土偶》(千葉県銚子市・余山貝塚出土、縄文時代後期、BC1300年頃、辰馬考古資料館蔵)は、これまで出土している数多くの土偶の中でも造形的に優れた注目の一品です。災いを払うための祭祀などに使われたのではないかと考えられています。

古代中国では不老不死の薬を赤い石(辰砂)で作ったとされていますが、不老不死の仙人が住む天界を象徴する雲文が描かれた《脚付雲文耳杯》(中国前漢時代 前206−後9年)は、木に青銅鍍金や金・銀があしらわれています。古代のメソアメリカで異界との交信と関わる球戯に使われたと言う《ユーゴ》(べラクレス・メキシコ、600−900年)は、石に赤色顔料と変性黄鉄鉱で作られています。この赤色顔料はおそらく辰砂で、古代メソアメリカでは血とそこに宿る霊力を暗示するものとして尊ばれたようです。

時代は下り、修復後に初めて公開される伊藤若冲筆の《達磨図》(江戸時代 18世紀、絹本著色)は出色です。今回の修復によって、裏彩色による達磨大師の真っ赤な僧衣が明らかになり、若冲の入魂の跡が感じられます。達磨大師は、中国の少林寺で座禅という修業をあみ出したことで知られ、日本では手足のないだるま人形にもなり、幸運を招き病からの守り神とされています。


《隼頭神像》
(エジプト第19王朝初期
前1295−前1213年頃、
MIHO MUSEUM 蔵)



次いで「青―はるかなる色」コーナーに移ります。古代メソポタミアやエジプトでは、神殿や神の像などに青い色が使われています。アフガニスタンなどの高山でしか見つからなかったラピスラズリという鉱石は、金や銀にも負けない価値があったとされています。「幸運をもたらす」パワーストーンとして有名ですが、エジプトの《隼頭神像》(第19王朝時代初期 前1295−前1213年頃)の髪にラピスラズリが使われています、展示室には大きなパネルが掲げられていますが、同館のエジプト展示室に足を運べば実物を見ることができます。


《べス神形容器》
(エジプト、
紀元前7−前6世紀、
MIHO MUSEUM 蔵)




《魚形容器》
(東地中海地域
あるいはイタリア、
1世紀、
MIHO MUSEUM 蔵)



青のコーナーでは、やはりエジプトの《べス神形容器》(紀元前7−前6世紀)や約3900年も前の《河馬像》(紀元前21−前17世紀)、ハトホル形ペンダント(紀元前16−前11世紀)なども展示されています、さらに珍しい真っ青の《魚形容器》(東地中海地域あるいはイタリア、1世紀)や、中国の景徳鎮の染付磁器(16−17世紀)や、日本の翡翠製勾玉(3−5世紀)やのガラス製勾玉(5−6世紀)などが並んでいます。

MIHO MUSEUM学芸部の高橋夕美恵・主任学芸員は、今回の企画展について、次のようなメッセージを寄せています。

現代の私たちは、未だかつてないほど多彩な色のなかに生きています。ありとあらゆる色を自由自在に操れるかのようです。しかし今回展示される何千年前、何百年前に作られた作品たちの“色”を見ていると、人と色との関係は、果たして本当に豊かになったのか、問い直したくなります。大人の方も子どもさんも、楽しみながら、“色のエネルギー”や古の人が色に込めた思いを感じ取って頂き、本展が、人と色との関係について改めて考える機会になれば嬉しいです。

奈良国立博物館「糸のみほとけ―国宝 綴織當麻曼荼羅と繍仏―」  綴織と刺繍による国宝など約140件


国宝《綴織當麻曼荼羅》
(中国・唐または奈良時代
8世紀、當麻寺蔵)




部分復元模造
《綴織當麻曼荼羅》
(平成30年、
京都・川島織物セルコン)



「みほとけ」と言えば、仏像や仏画を思い浮かべますが、古来から日本では刺繍や綴織など「糸」で表された仏の像が数多く作られました。大寺院の一堂の本尊にもなっています。その代表例が奈良・當麻寺の本尊である《綴織當麻曼荼羅》です。今回の企画展は今春、4年にわたった修理を終えたのを記念して、古代から近世にかけての綴織と刺繍による仏の像など約140件を一堂に集めての特別展です。仏像や仏画とも異なる「糸」の仏の世界の魅力を堪能できます。

こちらもプレスリリースなどを参考に、展覧会の趣旨や主な作品を紹介します。わが国最古の本格的寺院の飛鳥寺において、本尊である銅の丈六仏とともに丈六の繍仏が作られていますが、日本仏教の黎明期より繍仏が製作されました。飛鳥時代後期(白鳳期)に薬師寺講堂に刺繍の阿弥陀浄土図が、奈良時代には東大寺大仏殿に観音と不空羂索観音の巨大な繍仏がそれぞれ懸けられています。古代において繍仏は彫刻や仏画と肩を並べる造仏の花形ともいえる技法であり、しばしばお堂の本尊級とされる重要な尊像でもあったのです。

平安時代に繍仏や綴織の仏の製作は衰微しますが、繍仏は鎌倉時代以降再び盛んに作られるようになります。その要因は、綴織當麻曼荼羅を織ったとされる中将姫に対する女性たちの信仰でした。彼女たちは、當麻曼荼羅を織り極楽往生を遂げたとされる中将姫に自身を重ね、綴織と同じく糸の仕事である刺繍を用い、阿弥陀来迎図や種子阿弥陀三尊図などを製作したのです。

主な出陳品として、まず国宝の《綴織當麻曼荼羅》(中国・唐または奈良時代 8世紀、當麻寺蔵)は、奈良時代に高貴な中将姫の祈りによって、蓮糸を使い一晩で織り上げたと伝えられ、わが国の浄土信仰の核となった曼荼羅です。図様は極楽浄土の様子を中心に『観無量寿経』を絵解きする内容で、多数の色糸を用いた緻密な織りによって、約4メートル四方の大画面で表されています。

《綴織當麻曼荼羅》制作時の姿を理解する一つの手段として、展覧会開催にあわせ部分復元模造も展示されています。復元部分は比較的残りの良い向かって左側の菩薩の頭部です。


国宝《天寿国繍帳》
(飛鳥時代 7世紀、
奈良・中宮寺蔵)




《刺繍霊鷲山
(りょうじゅせん)
釈迦如来説法図》
(中国・唐 8世紀、
英国・大英博物館蔵)
(C)The Trustees of
the British Museum


この時期の繍仏の遺例に、国宝の《天寿国繍帳》(飛鳥時代 7世紀、奈良・中宮寺蔵)は、聖徳太子の逝去を悼む妃が太子の往生した世界を偲ぶために発願した品で、太子の時代に遡るきわめて貴重な繍仏作品です。天寿国がどの仏の浄土に当たるのかは諸説があり、いまだ定説はないそうです。

同じく国宝の《刺繍釈迦如来説法図》(奈良時代または中国・唐 8世紀、奈良国立博物館蔵)は、中央に赤い袈裟をまとい、座に腰かける釈迦如来を表しています。釈迦に対面する女性を釈迦の生母である摩耶夫人(まやぶにん)に充て、夫人が往生した※利天(とうりてん)において釈迦が説法する場面とする説などもあります。
※りっしんべんに刀

このほか《刺繍霊鷲山(りょうじゅせん)釈迦如来説法図》(中国・唐 8世紀、英国・大英博物館蔵)や、重要文化財の《刺繍阿弥陀三尊像》(平安〜鎌倉時代 12〜13世紀、石川・西念寺蔵)、同じく重要文化財の《刺繍大日如来像》(鎌倉時代 13〜14世紀、京都・細見美術館蔵)、《中将姫坐像》(室町時代 永禄元年、當麻寺蔵)なども出品されています。

相国寺承天閣美術館「浮世絵最強列伝〜江戸の名品勢ぞろい〜」展
  北斎や広重などの名作約160点初公開


喜多川歌麿
《歌撰恋之部 物思恋》
大判錦絵
(寛政5〜6年
1793-94、前期)   
以下4点、
(C)Lee E. Dirks Collection




歌川国政
《二代目中村仲蔵の松王丸》
大判錦絵
(寛政8年 1796年)



葛飾北斎
《冨嶽三十六景
神奈川沖浪裏》
大判錦絵
(天保2年 1831年頃、
前期)

北斎や春信らの企画展がこのところ相次いで開催されましたが、この展覧会はタイトル通り、浮世絵の祖・菱川師宣、美人画の喜多川歌麿、役者絵の東洲斎写楽、そして葛飾北斎や歌川広重など代表的な浮世絵師の優品のみを一堂に集めています。それを可能にしたのが米国サンタフェ在住のリー・ダークスで、空軍士官として日本に駐留したのを契機に日本文化に関心を持ち、浮世絵版画の名品を収集してきました。今回の展覧会では、浮世絵の祖・菱川師宣、美人画の喜多川歌麿、役者絵の東洲斎写楽、そして葛飾北斎や歌川広重など名だたる浮世絵師の名作約160点が里帰りし、初公開です。

リー・ダークス氏は1935年、インディアナポリスに生まれ育ちます。最初に日本美術に関心を持ったのは、1958年から61年まで、米空軍士官として来日した際、浮世絵版画に特に興味を抱いたのです。服務後は、ダウ・ジョーンズなどの米国大手新聞社で記者や経営幹部として活躍します。2000年頃から浮世絵のコレクションを始め、初期浮世絵から明治・大正時代に至るまでの250年間に及ぶ素晴らしい浮世絵コレクションを構築したのです。

17世紀後半に生まれた墨一色の墨摺絵に始まり、墨摺絵に筆で彩色した丹絵や紅絵、墨に膠(にかわ)を混ぜて漆のような光沢を出した漆絵へと発展します。18世紀前半には、これらの筆彩色に替わって、紅や緑などの色版を重ねる版彩色が生まれ、18世紀後半には多色摺の錦絵が誕生します。錦絵創生期に最も活躍したのが、可憐な美人画で有名な鈴木春信です。

寛政期(1789〜1801)に入ると、浮世絵版画の様式や表現はさらに多様化し、喜多川歌麿は、上半身を描く大首絵の様式を用いて女性を描き、謎多い東洲斎写楽や歌川豊国役者絵が好評を博します。文化・文政期(1804〜30)には、私的な出版物として制作される摺物も増え、錦絵はより細密な描写へと発展します。とりわけ北斎は約70年という長い画歴の中で、浮世絵版画ばかりではなく、摺物、版本の挿絵、絵手本、絵本、肉筆など、次々に新しい画域に挑みました。

天保期(1830〜44)以降は、浮世絵界は歌川派の絵師たちによって牽引されていきました。多くの門人を擁した歌川豊国が没した後は、美人画・役者絵では国貞、武者絵・戯画では国芳、名所絵では広重が活躍します。

こうした浮世絵の流れを網羅的に集めているのがリー・ダークス氏のコレクションの特徴です。前期(〜8月5日)と後期(8月8日〜)で展示替えです。

主な展示に、無款(鳥居清倍カ)の《市川役者の鬼打豆》(宝永末〜正徳期1709-15年頃、後期)、《お百度参り》(明和2年 1765年、後期)、 喜多川歌麿の《歌撰恋之部 物思恋》(寛政5〜6年 1793-94、前期)、歌川国政の《二代目中村仲蔵の松王丸》(寛政8年 1796年)、葛飾北斎の《冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏》(天保2年 1831年頃、前期)、歌川国芳の《亀喜妙々》(嘉永元年 1857年、前期)、歌川広重の《名所江戸百景 亀戸梅屋舗》(安政4年 1848年、後期)など保存状態の良い作品がずらり並んでいます。


歌川国芳《亀喜妙々》大判錦絵三枚続
(嘉永元年 1857年、前期)






しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

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第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
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第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

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