実りの秋に開幕した充実の企画展

2016年9月20日号

白鳥正夫

秋色を深める時節です。阪神間の美術・博物館でも、「実りの秋」に向け装いを新たにしています。今回は興味をそそる三つの展覧会を紹介します。まず「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」があべのハルカス美術館で、2016年NHK大河ドラマ特別展「真田丸」が大阪歴史博物館で、いずれも11月6日まで開催中です。また神戸では、神戸開港150年プレイベント「松方コレクション展―松方幸次郎 夢の軌跡―」が神戸市立博物館で11月27日まで開かれています。それぞれに工夫をこらし、多くの人に楽しんでいただけるような展示内容になっています。

「大妖怪展」は美術史の名品など約130件


伊藤若冲《付喪神図》
(江戸時代
福岡市博物館蔵)

《稲生物怪録絵巻 下巻
(部分》
(江戸時代、
個人蔵・
三次市教育委員会寄託)

《老婆の幽霊》
(明治末〜大正、
福島・金性寺蔵)

妖怪と言えば、『ゲゲゲの鬼太郎』に代表される漫画家・水木しげるが描いた数々の作品が一大妖怪ブームをもたらせ、ゲームソフトの『ポケットモンスター』や『妖怪ウォッチ』などでアニメを始めとするメディアミックス作品群が人気を博しています。古の時代、縄文人が作り出した土偶にも、今日の妖怪表現に通じるところが見受けられるといいます。
 
今回の「大妖怪展」は、時代とともに形を変えて生み出されている妖怪現象を、平安・鎌倉時代の地獄絵や室町時代の絵巻、江戸時代の浮世絵など国宝や重要文化財を含む名品を集め美術史の観点から捉えると同時に、縄文時代の《土偶》から『妖怪ウォッチ』まで約130件の展示品で網羅的に取り上げた展覧会です。江戸東京博物館で先行開催され21万人の入場だったそうです。
 
日本人が古くから解明できない不思議な幻覚や出来事に対して、異界への恐れや不安感を抱き、また慈しみ娯楽の対象として、近年では愛すべきキャラクターとして様々な妖怪が造形化され、数々の妖怪を創り出してきたのでした。この展覧会を監修した萬美術屋の安村敏信・元板橋区立美術館長は「多くの妖怪たちは私たちの生活の中に、現実のものとして存在し、共存し合ってきた」と話しています。
 
展示構成は4章に分けられていますが、時系列ではなく、第1章が「江戸の妖怪大行進」。前期(〜10月10日)と後期(10月12日〜)で展示替えがあり、明記しないものは全期鑑賞できます。妖怪の絵を享受していたのは、室町時代まで一部の富裕層でした。浮世絵が最初は肉筆画で貴族や豪商らしか入手できませんでしたが、版画が出回るようになって、一気に庶民の間に広まりました。妖怪を題材にした刊本や浮世絵も江戸時代中期に入って花開き、整備された街道によって、江戸から地方へと普及したのです。

最初の江戸の章は、6つのコーナーに細分化されています。まず「これが江戸の妖怪だ!」に出品されているのが、江戸中期に京で活躍した伊藤若冲(1716−1800)や江戸後期の浮世絵の代表格・葛飾北斎(1760?−1849)ら名だたる絵師の作品です。目には見えないものを想像で描かなければならず腕の見せどころ。若冲の《付喪神(つくもがみ)図》(福岡市博物館蔵、前期)は目玉を持つ奇妙な生き物が描かれています。北斎の《天狗図》(個人蔵、前期)や弟子の高井鴻山(1806−83)の《妖怪図》(高井鴻山記念館蔵、後期)が出品されています。
 
次に「物語になった妖怪たち」では、増殖した妖怪が物語になり活躍する様子を紹介しています。女の生首に腕がつながった《稲生物怪録(いのうもののけろく)絵巻》(作者不詳、個人蔵・三次市教育委員会寄託)や伝土佐吉光(生没年不詳)の《百鬼(ひゃっき)ノ図》(国際日本文化研究センター蔵、後期)、《六道(ろくどう)絵》(作者不詳、東京・長徳寺蔵)などが展示されています。


歌川国芳《相馬の古内裏》
(江戸時代、個人蔵)

「妖怪大図鑑」のコーナーは、名前が付けられ図鑑まで登場し、全国で見つかった珍幻獣をまとめた《姫国山海録》(東北大学附属図書館蔵)や《百妖図》(大屋書房蔵、後期)などが部分紹介されています。「幽霊画の世界」では、掛軸に描かれた幽霊が現われます。勝川春草(1726−92)の《雨中幽霊図》(千葉・徳願寺蔵、前期)や《老婆の幽霊》(福島・金性寺蔵、前期)、歌川芳延(1838−90)の《海坊主》(明治時代、東京・全生庵蔵、前期)などがずらり並びます。
 
続く「錦絵の妖怪」には、歌川国芳(1797−1861)の《相馬の古内裏(ふるだいり)》(個人蔵)が目を引きます。妖術で巨大な骸骨の化け物が出現する構図です。このコーナーでは北斎の《百物語》(中外産業株式会社蔵)や、月岡芳年(1839−92)の《百器夜行》(国際日本文化研究センター蔵、前期)などの作品がそろい踏みです。


重要文化財の伝・土佐光信
《百鬼夜行絵巻(部分)》
(室町時代、京都・真珠庵蔵)

最後の「版本の妖怪」では、鳥山石燕(1712−88)の《画図百鬼夜行》(川崎市民ミュージアム蔵)は、まさに妖怪図鑑の決定版といえ、大流行します。ここでも北斎の有名な《北斎漫画》(東京都江戸東京博物館蔵)が茶目っ気たっぷりに描かれています。
 
第2章は「中世にうごめく妖怪」で、妖怪が造形化され、絵巻物の中で大暴れします。室町時代に描かれた伝土佐吉光の《百鬼夜行絵巻》(京都・真珠庵蔵、後期)は後世に描かれる妖怪の着想の源になったとされています。同じく重文の《是害房(ぜがいぼう)絵巻》(泉屋博古館蔵、後期)には、唐から来日した是害房の説話が取り上げられています。《土蜘蛛草紙絵巻》(国際日本文化研究センター蔵)も迫力があります。
 
第3章「妖怪の源流 地獄・もののけ」は2つのコーナー。「地獄にうごめくものたち」に国宝の《辟邪絵 神虫》(平安〜鎌倉時代、奈良国立博物館蔵、前期)が出展されています。鬼を食う恐ろしい怪物が表現され、こちらも後世に影響を与えました。同じく国宝の《六道絵 衆合地獄図》(鎌倉時代、滋賀・聖衆来迎寺蔵、後期)は、邪淫の罪を犯した者が堕ちる地獄がリアルに描かれ見逃せません。

もう1つが「縄文人の不安の造形化」で、重文の《みみずく土偶》(縄文時代後期、兵庫・辰馬考古資料館蔵)など4点が出品されています。縄文時代に作られた土偶の頭の形や表情に、古代人が自然に対する畏れや無邪気な心情を造形化したとされ、妖怪の仲間入りをしています。
 
結びの第4章「妖怪転生」には、現代に生きる妖怪として『妖怪ウォッチ』のキャラクターたちが愛嬌をふりまいています。美術名品に混じっての展示にいささか違和感がありましたが、主催者の意図は、大人から子どもまで楽しめる展覧会仕立てということでしょう。

国宝や重文、初公開の地図も集め「真田丸展」


《真田信繁(幸村)画像》
(高野山・蓮華定院蔵)

「真田丸展」は、NHK大河ドラマの番組と連動して開催する展覧会です。国宝6点や重要文化財5点および新発見資料・展示初公開品、真田信繁(幸村)ゆかりの品や歴史資料などによって信繁の人間像と、彼が生きた時代を浮き彫りにしています。主舞台の大阪での開催とあって限定公開品53点も出展され、計170点を超す展示です。期間中、展示替えがあります。

動乱の戦国時代、大坂の陣で「真田丸」と呼ばれる出城を作って天下人・徳川家康に対抗し、後世「日ノ本一の兵(つわもの)」と称えられる信繁の物語です。展示はドラマの流れに沿って5つの章で構成されています。パンフレットなどから、その構成と主な展示品を紹介します。

まずプロローグの「真田信繁」では、大坂の陣で活躍し、たぐいまれな勇将として名を馳せた信繁の《真田信繁(幸村)画像》(高野山・蓮華定院蔵、〜10月3日)と、数少ない所用の品々を展示しています。


《頭形兜》
(高野山・蓮華定院蔵)

第1章は「武田と真田」です。信濃国小県郡真田郷を本拠とする真田家は、武田家の家臣として次第に頭角を現します。主家滅亡後、織田・北条・徳川・上杉等の大勢力の狭間で、幾多の難局を乗り切り、生き残りを図ります。真田家が信仰した四阿山関係の資料や武田家関連の資料から、真田家の出自を探ります。《川中島合戦図屏風》(岩国美術館蔵、左右隻展示替え)や《真田昌幸画像》(桃山時代、高野山・蓮華定院蔵、〜10月3日)などが出品されています。

第2章「第一次上田合戦から小田原合戦」は、築城間もない上田城を舞台にした「第一次上田合戦」で家康に勝利を収め、「真田」の名は一躍天下に知れわたります。秀吉による天下統一が進む中、真田家の守る名胡桃城が北条家に奪われる事件をきっかけに「小田原合戦」が行われ、天下は秀吉のものとなります。大勢力の狭間で生き残りをかけて戦う真田家の動静を示す古文書の数々が、当時の様子を示しています。ここでは《弁(信繁)知行宛行状 諏訪久三宛》(個人蔵)や、ともに国宝の《石田三成・増田長盛連署状 上杉少将宛》(〜10月10日)と《羽柴秀吉書状 上杉少将宛》(いずれも米沢市上杉博物館蔵、10月12日〜)などの出品です。


《大阪冬役真田丸図》
(前田育徳会[尊経閣文庫]蔵)

第3章「関ヶ原合戦と真田」は、父・昌幸と信繁は西軍に、兄・信之は東軍に属し、親子兄弟が敵味方に分かれて戦う事態に。昌幸・信繁親子は上田城に立て籠もり、徳川本隊を率いて東山道を進む徳川秀忠と対決。秀忠を関ヶ原合戦に遅参させる戦功をあげます。合戦の経過を絵巻物とした《関ヶ原合戦絵巻》(東京都江戸東京博物館蔵)などで、その様子を伝えています。

第4章は「真田家と桃山文化」で、《二十四孝図屏風》(大阪歴史博物館蔵、左右隻展示替え)や《真田信之書状 西山左京宛》(高野山・蓮華定院蔵、〜10月3日)扇面、書見台、小袖・具足下着などが出品されています。


《大坂図屏風》
(大阪歴史博物館蔵)

第5章は「大坂冬の陣・夏の陣」。関ヶ原合戦後、昌幸と信繁は高野山・九度山に幽閉の身となり、昌幸は生涯を終えます。大坂冬の陣に参陣した信繁は大坂城東南に不落の出丸「真田丸」を築いて徳川方を撃退するものの、夏の陣では奮戦空しく闘死を遂げます。この章がもっとも展示品が多く、展示の中核をなしています。

ともに初公開となる《大阪冬役真田丸図》(〜10月10日)と《大坂御陣真田丸之図》(いずれも前田育徳会 尊経閣文庫蔵、10月12日〜)はじめ、《大坂夏の陣図屏風》(岐阜市歴史博物館蔵、10月12日〜)、国宝の《某(なにがし)条書案(前欠)》(島津家文書、東京大学史料編纂所蔵、10月19日〜)、《大坂図屏風》(大阪歴史博物館蔵)、豊臣方諸将の武具・甲冑、大砲などを展示し、大坂の陣を生々しく再現します。

最後のエピローグは「信繁から幸村へ」。大坂冬の陣・夏の陣における信繁の戦いぶりは、江戸時代以降、文芸や絵画をはじめ様々な作品の題材となります。信繁の活躍は真田幸村の名で、400年経った今も語り継がれています。《黒本尊霊験略記》(武蔵野文化協会蔵)や《難波戦記(大阪府立中之島図書館 中西文庫蔵》などが紹介されています。

「松方コレクション展」に名品約160点


クロード・モネ
《ヴェトゥイユ》
(1902年、
国立西洋美術館蔵)

パブロ・ピカソ
《読書する婦人》
(1920年、
パリ国立近代美術館・
ポンピドゥー・
センター蔵)
(C) Centre Pompidou,
MNAM-CCI, Dist. RMN-
Grand Palais / Philippe
Migeat / distributed
by AMF

トゥールーズ=
ロートレック
《庭に座る女》
(1891年、
オルセー美術館蔵)
(C)RMN-Grand Palais
(musée d'Orsay) /
Hervé Lewandowski /
distributed by AMF

ポール・セザンヌ
《ジョルジョーネの
「田園の合奏」より》
(1878年、
ルーブル美術館素描画室蔵)
(C) RMN-Grand Palais
(musée d'Orsay) / Tony
Querrec / distributed
by AMF

「松方コレクション展」は、神戸や日本の近代産業の発展に尽力した松方幸次郎のコレクションを紹介する展覧会です。国内に散在する西洋絵画だけではなく、フランスに残された松方氏蒐集の作品群やアメリカに移った作品の一部、ベルギーのブランディン美術館からの出品、さらには門外不出とされる東京国立博物館所蔵の写楽、歌麿などの浮世絵も特別出展され画期的ともいえる内容です。
 
松方幸次郎(1865〜1950年)は鹿児島生まれで、川崎造船所(川崎重工業の前身)や神戸新聞社の初代社長などを歴任した実業家として活躍します。当時は本格的な西洋美術に触れることができなかった日本人のために上質な美術作品を紹介したいと考え、私財を投じて多くの美術品を収集したのです。

「松方コレクション」は、松方が1916年から18年にかけての欧州滞在時に知り合ったベルギー出身のイギリスの画家フランク・ブラングィンがアドバイザーを務め、イギリス絵画を中心とする、1000点以上の作品を収集します。
 
また1918年にフランスの宝石商アンリ・ヴェヴェールが持っていた浮世絵約8000点を一括購入。同じ年、リュクサンブール美術館館長(後のロダン美術館館長)のレオンス・ベネディットの仲介で、ロダンの代表作を一括購入しています。さらに1921年から翌年、ロンドンやパリ、ベルリンにも滞在します。この時、当時健在であった印象派の巨匠モネとも直接に交渉し作品を購入しています。
 
松方が収集し、戦後フランスから日本へ寄贈返還された膨大な「松方コレクション」の絵画や彫刻を保存・公開する施設として、国立西洋美術館が1959年に建設されます。この国立西洋美術館を含む「ル・コルビュジエの建築作品」が今年、ユネスコの世界文化遺産に登録されたのでした。

今回の展覧会では、主な作品だけでもクロード・モネの《ヴェトゥイユ》(1902年、国立西洋美術館蔵)はじめ、パブロ・ピカソの《読書する婦人》(1920年、パリ国立近代美術館・ポンピドゥー・センター蔵)、トゥールーズ=ロートレックの《庭に座る女》(1891年、オルセー美術館蔵)、ポール・セザンヌの《ジョルジョーネの「田園の合奏」より》(1878年、ルーブル美術館素描画室蔵)、ポール・ゴーギャン)の《水飼い場》(1891年、オルセー美術館蔵)、オーギュスト・ロダンの《永遠の青春》(1881〜84年、国立西洋美術館蔵)など名品ぞろいです。

 



しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

新刊
「シルクロードを界遺産に」と、提唱したのは故平山郁夫さんだ。シルクロードの作品を数多く遺し、ユネスコ親善大使として文化財保存活動に邁進した。

社長業を投げ捨て僧侶になった小島康誉さんは、新疆ウイグル自治区の遺跡の修復や調査支援を30年も続けている。

シベリアに抑留された体験を持つ加藤九祚さんは90歳を超えて、仏教遺跡の発掘ロマンを持続する。

玄奘の意志に導かれアフガン往還半世紀になる前田耕作さんは、悲劇のバーミヤンの再生に情熱を燃やす。
シルクロードの現代日本人列伝
―彼らはなぜ、文化財保護に懸けるのか?

世界文化遺産登録記念出版
発売日:2014年10月25日
定価:1,620円(税込)
発行:三五館
「反戦」と「老い」と「性」を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ

第一章 戦争を許さず人間愛の映画魂
第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

◆本の購入に関するお問い合わせ先
三五館(03−3226−0035) http://www.sangokan.com/
東方出版(06−6257−3921)http://www.tohoshuppan.co.jp/
「ぶんかなびで知った」といえば送料無料に!!
 

 

もどる