極上の美 琳派に浮世絵、正倉院展

2015年10月21日号

白鳥正夫

美術の秋たけなわです。関西では日本が世界に誇る極上の美ともいえる琳派をはじめ浮世絵の名品、さらには年に一度公開の正倉院の宝物の饗宴です。古代から唐やはるかペルシャなどシルクロードの国々から様々な文化を受け入れてきた日本が、それらを独自の文化に受容し昇華させてきたのでした。京都に誕生した琳派400年の今年、記念特別展「琳派 京を彩る」が京都国立博物館で、その作風を継承した「琳派イメージ」展が京都国立近代美術館で、いずれも11月23日まで開催中です。また江戸時代に創造された浮世絵の多色摺木版画の「錦絵」誕生から250年の節目に里帰りの「春信一番!写楽二番! フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」が大阪のあべのハルカス美術館で12月6日まで開かれています。奈良では「千年先も、美しいままで」と謳う「第67回正倉院展」が奈良国立博物館で11月9日まで開催されます。


俵屋宗達筆
「国宝 風神雷神図屏風」右隻
(京都・建仁寺蔵)

俵屋宗達筆
「国宝 風神雷神図屏風」左隻
(京都・建仁寺蔵)

 

●琳派誕生400年記念特別展覧会「琳派 京(みやこ)を彩る」
 京都国立博物館 〜11月23日
 「風神雷神図屏風」3作そろい踏み

まず「琳派」とは、桃山末期から江戸時代にかけて京都で興り、今日まで脈々と受け継がれてきた装飾的な作風を特色とする造形芸術上の流派です。その始祖とされる本阿弥光悦(1558〜1637)が徳川家康から洛北・鷹峯の地を拝領し、「光悦村」という芸術村を1615年に開いて、今年が400年になります。刀剣の専門家で能書家の光悦と絵師の俵屋宗達(生没年不詳)が交流し、雅な王朝文化に憧れ復興し、京の都を彩った町衆文化でした。

光悦と宗達が活躍した100年後、尾形光琳(1658〜1716)、乾山(1663〜1743)の兄弟が現れ、またその100年後に酒井抱一(1761〜1828)が継いで発展、定着させたのでした。琳派の名称は光琳の名の一字をとって、大正時代に研究者によって名付けられました。このように琳派は江戸期の狩野派や円山・四条派などと違って、師弟関係ではなく私淑によって断続的に継承されたのが特徴です。


本阿弥光悦筆・俵屋宗達画
「重要文化財 鶴下絵三十六歌仙和歌巻」
(京都国立博物館蔵)

今回の展覧会は、琳派発祥の地・京都で開催される初めての本格的な展覧会で、絵画・書・陶芸・漆芸・染織など多彩なジャンルの名品から国宝5件、重要文化財36件をはじめ、一部展示替えを含めて175件の作品が展示され、琳派の誕生から継承、発展、転生などの流れを辿ることができます。

最大の見どころは、宗達、光琳、抱一の三者が描いた「風神雷神図屏風」が、10月27日から11月8日まで京都では75年ぶりのそろい踏みで、同時に見ることが出来るのです。直接の師弟関係を持たず、継承されてきた琳派の「私淑の系譜」を象徴する三作品は、一見同じような構図でありながら、三者それぞれの個性を秘めています。

宗達筆の「国宝 風神雷神図屏風」(江戸時代17世紀、京都・建仁寺蔵)は、美術の教科書でもなじみの作品で、昨春、東京国立博物館で開催された特別展「栄西と建仁寺」にも出品されていました。金地の空間に二神のみを描き、本来は赤で描かれる雷神の色を白に、青い体の風神を緑に変える独自の色彩感覚と、たらし込みで描かれた雲の表現によって躍動感を与え、両神の姿を強烈に印象付ける宗達の最高傑作です。口を大きく開け、目を見開く二神の姿は、一見恐ろしくみえて、じっくり見ているとユーモラスで親しみ深く感じます。

一方、光琳筆の「重要文化財 風神雷神図屏風」(江戸時代 18世紀、東京国立博物館蔵)は、宗達画に紙を重ね、敷き写したとされていますが、細かく見比べてみると、微妙な違いが分かります。画面の大きさや雲の色の濃さ、雷神の背負う金色の輪が宗達画だとはみ出していますが、光琳の作品では収まっています。


本阿弥光悦作
「重要文化財 黒楽茶碗 銘 雨雲」
(三井記念美術館蔵)

抱一筆の「風神雷神図屏風」(江戸時代 19世紀、東京・出光美術館蔵)は、宗達画を見た形跡はなく、明らかに光琳画を模写していますが、画面の大きさも異なり、やや平明な描き方とされています。抱一の「重要文化財 夏秋草図屏風」(江戸時代 19世紀、東京国立博物館蔵、〜10/25、11/10〜11/2)は、もともと光琳筆の 「風神雷神図屏風」の裏面に描かれていたそうですが、1974年分離されたとのことです。

「風神雷神図屏風」と並んで目玉作品の一つが、光悦筆・宗達画による「重要文化財 鶴下絵三十六歌仙和歌巻」(桃山時代 17世紀、京都国立博物館蔵)です。全長13メートル余の和歌巻が初めてスべて全場面展示されています。まさにこの展示コーナーのタイトル「書と料紙の交響」にふさわしいものです。両者の共作は新古今集や百人一首の和歌巻断簡も出品されていて興味を引きます。

琳派誕生から100年後の元禄の世、京都に琳派の後継者が出現します。呉服の大店に生まれた光琳と乾山の兄弟です。恵まれた環境のもと、贅沢な暮らしの中で審美眼を培った二人は絵画とやきものの名作を次々と生み出したのです。とりわけ光琳は絵画と工芸を融合させ、琳派の世界を発展させたのです。


尾形光琳画
「重要文化財 扇面貼交手筥」
(大和文華館蔵)

展示会場には、光悦作の「国宝 舟橋蒔絵硯箱」(江戸時代 17世紀、東京国立博物館、〜11/1)があれば光琳作の「国宝 八橋蒔絵螺鈿硯箱」(江戸時代 18世紀、東京国立博物館、11/3〜11/23)もあります。また光琳画による「重要文化財 秋草文様小袖」(江戸時代 18世紀、東京国立博物館蔵、10/27〜11/23)など多彩な作品が目白押しです。

乾山の作品も「重要文化財 銹絵染付金銀白彩松波文蓋物」(江戸時代 18世紀、東京・出光美術館蔵)や「重要文化財 銹絵寿老図六角皿」(江戸時代 18世紀、東京・大倉集古館蔵)など逸品ぞろいです。
このほか、光琳の「重要文化財 孔雀立葵図屏風」(江戸時代 18世紀、〜10/25)、抱一の「八橋図屏風」(江戸時代 19世紀、東京・出光美術館蔵、〜11/1)や、鈴木其一(1796〜1858)の「三十六歌仙檜図屏風」(江戸時代 19世紀)など、琳派芸術の美を堪能できます。

もう一つ光琳の子息の養子先の小西家には、光琳および雁金屋に関する文書・史料がまとまって保管されていました。この中には光琳の写生帖、画稿、意匠図案集などが多数含まれていて、その一部が展示されています。

●琳派誕生400年記念「琳派イメージ」展
 京都国立近代美術館 〜11月23日
 時代を超えて広がる琳派の世界

同じ時期に連動して、琳派400年を記念して開催されているのが「琳派イメージ」展です。こちらは琳派の装飾美の魅力に引き寄せられて、近代から現代にかけての作家たちが生み出した絵画や工芸、ファッション、グラフィック、版画等合わせて約90点の作品で「琳派」の広がりを紹介するものです。


冨田渓仙「風神雷神」左隻
(高島屋史料館蔵)

冨田渓仙「風神雷神」右隻
(高島屋史料館蔵)

そもそも琳派は「派」とついてはいますが、宗達から光琳、光琳から抱一の間がそれぞれ約100年経ているように、流派として継承されたのではなく、先人の仕事を慕う作家たちがそれぞれに私淑するという流れで、琳派は時代を超えて現代に至るまで様々なジャンルで受け継がれています。それは琳派が新鮮で、自由で、魅力的だったからと言えます。

展覧会の本章に入る前で紹介されているのが、神坂雪佳(1866〜1942)の「光悦村図」(昭和初期)です。琳派の創始者・本阿弥光悦が秋景色を眺める構図で、画面右には、工芸品を作る準備の職人や、何かの制作をいている者、画面中央には、女性を従えた帯刀の客人が光悦を訪ねる様子が描かれています。

雪佳は、日本画とともに図案に関心を抱き琳派研究に傾倒し、デフォルメやクローズアップ、トリミングを用いた大胆な構図やたらし込み技法など琳派の影響を受けました。染織や陶芸・漆芸など暮らしを装う工芸品などでモダンな作品を手がけ、京都における近現代の琳派を牽引しました。

「光悦村図」のほか「杜若図屏風」(大正末〜昭和初期)は尾形光琳の代表作「国宝 燕子花図屏風」(根津美術館蔵)へのオマージュ作品で、金字に濃緑の茎に群青と白のカキツバタの花が鮮やかに描かれています。まさに近代の琳派を象徴する作品です。さらに「寿老図」(昭和13年、京都国立美術館蔵)や、雪佳が図案を担当し、実弟の祐吉(1886〜1938)が制作した漆芸作品など数多く出品されています。


神坂雪佳
「杜若図屏風」左隻

神坂雪佳
「杜若図屏風」右隻

会場構成は3章に分かれ、第1章の「琳派モティーフ」では、冨田渓仙(1879〜1936)の「風神雷神」(大正6年、高島屋史料館蔵、11月3日から展示)が着目されます。風神と雷神が宗達らの作品と逆に配され、彩色明るく、よりユーモラスに描かれています。

第2章の「金銀・装飾」では、欽や銀といった光る素材の多用やパターンの反復、大胆な構図の作品といった特徴を、下村観山(1873〜1930)の「木の間の秋」(明治40年、東京国立近代美術館蔵)をはじめ福田平八郎、上村淳之らの絵画、6代清水六兵衞の陶器などで紹介しています。
 
第3章の「広がる琳派イメージ」では、鮮烈な色彩と型にとらわれない自由な表現の池田満寿夫(1934〜97)の「光琳の庭」「宗達の森」(いずれも1961年、京都国立美術館蔵)やアンリ・マティス(1869〜1954)のフォービズム作品等で検証しています。

●「春信一番!写楽二番! フィラデルフィア美術館浮世絵名品展」
 あべのハルカス美術館 〜12月6日
 スター浮世絵師の作品150点


鈴木春信「やつし芦葉達磨」
(Gift of Mrs. Emile Geyelin
in memory of Anne
Hampton Barnes, 1960

琳派と並び海外でも評価の高い浮世絵。250年前に多色摺の版画が誕生しました。色鮮やかで錦のように美しいことから「錦絵」と呼ばれ人気を博します。本展はアメリカ北東部のフィラデルフィア美術館が所蔵する4000点以上の浮世絵コレクションから150点を厳選しての名品展です。これまで一部作品が里帰りしただけで、日本でまとまった形で紹介されたことは初めてです。「浮世絵の全体像」を鑑賞できる展覧会内容となっています。多数求められるように、版画が考案されました。当初は墨板だけで摺られた「墨摺すみずり」でしたが、やがて筆で彩色する作品を経て、錦絵が誕生することになったのです。
 
展示は5章建てで、「錦絵以前:浮世絵版画の始まり」「錦絵の誕生:春信の浮世絵革命」「錦絵の展開:清長、歌麿、写楽」「錦絵の成熟:北斎・広重」「上方の錦絵:流光斎・長秀」と続きます。タイトル通り春信と写楽が主役で、春信は30点、写楽は11点揃っています。


東洲斎写楽
「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」
(フィラデルフィア美術館蔵)   
Philadelphia Museum of Art:
The Samuel S. White 3rd
and Vera White Collection,
1956

まず浮世絵革命の立役者・鈴木春信(1725?〜70)の一品「やつし芦葉達磨」(1765〜67年)は、なんとも優雅な作品です。図録の解説によると、達磨が芦の葉に乗ってインドから東方(中国)に渡ったという伝説を元に、朱衣の達磨を紅一色の衣を纏う美人に置き換えて描いたそうです。
 
東洲斎写楽(1763〜1820)と言えば、チラシやポスターにもなっている役者の大首絵です。「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」(1794年)はじめ、ずらり10点が並びます。写楽が描いた相撲絵6枚の中で一品「碁盤を持ち上げる大童山」も添えられています。

このほか、錦絵誕生以前の鳥居派の役者絵などの初期浮世絵をはじめ、一筆斎文調、勝川春章の役者絵や美人画、黄金期の鳥居清長、喜多川歌麿、加えて葛飾北斎、歌川広重の風景画から上方浮世絵まで、代表的なスター絵師たちの名品がずらり並び、浮世絵の歴史が学べるようなラインナップです。
 
●「第67回正倉院展」 奈良国立博物館 〜11月9日
 天平の袈裟や楽器など63件の出陳


「紫檀木画槽琵琶 背面」(南倉)

江戸時代に創出された華麗な琳派や浮世絵。それ以前、日本美術の源流ともいえる宝物が奈良の正倉院で大切に保存されています。第二次世界大戦後、例年秋に開かれる正倉院展でその一部が公開され、今年は67回目となります。本年の正倉院展には、北倉9件、中倉22件、南倉29件、聖語蔵(しょうごぞう)3件の、合わせて63件の宝物が出陳されます。そのうち初出陳は12件です。今年は2009年から12年に宮内庁正倉院事務所で実施した特別調査の成果を示す宝物が出陳されているのが特色です。
 
聖武天皇ゆかりの北倉からは、七条?色紬袈裟が出陳されます。袈裟は『国家珍宝帳』のトップに掲げられるもので、仏教に深く帰依した聖武天皇の信仰を伝える宝物として注目されます。また彫石横笛や彫石尺八は、石でできた珍しい管楽器で、表面に美しい浮彫文様が施されています。東大寺伝来の紫檀木画槽琵琶や漆鼓などとともに天平の調べに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


「密陀絵龍虎形漆櫃長側面」(南倉)

また本年は年中行事に関わる宝物が多数出陳されます。銀・銅・鉄で作られた大きな針や赤・白・黄色の縷(る)は、手芸・裁縫の上達を祈る乞巧奠(きつこうでん)という七夕(たなばた)の行事に使われたと考えられています。他に斑犀尺(はんさいのしゃく)、木尺(もくしゃく)も出陳され、古代のものさしにも注目です。
このほか蘇芳(すおう)地金銀絵箱や密陀絵(みつだえ)龍虎形漆櫃に施された流麗な絵画や東南院古文書の第三櫃第三十三巻も出陳され、天平の生活様式や社会を想像し、宝物の魅力を鑑賞できます。

 


 

しらとり まさお
文化ジャーナリスト、民族藝術学会会員、関西ジャーナリズム研究会会員、朝日新聞社元企画委員
1944年、新居浜市生まれ。中央大学法学部卒業後、1970年に朝日新聞社入社。広島・和歌山両支局で記者、大阪本社整理部員。鳥取・金沢両支局長から本社企画部次長に転じ、1996年から2004年まで企画委員を努める。この間、戦後50年企画、朝日新聞創刊120周年記念プロジェクト「シルクロード 三蔵法師の道」などに携わる。

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発行:三五館
「反戦」と「老い」と「性」を描いた新藤監督への鎮魂のオマージュ

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第二章 「太陽はのぼるか」の全文公開
第三章 生きているかぎり生きぬきたい

人生の「夢」を持ち続け、100歳の生涯を貫いた新藤監督。その「夢」に交差した著者に、50作目の新藤監督の「夢」が遺された。幻の創作ノートは、朝日新聞社時代に映画製作を企画した際に新藤監督から託された。一周忌を機に、全文を公開し、亡き監督を追悼し、その「夢」を伝える。
新藤兼人、未完映画の精神 幻の創作ノート
「太陽はのぼるか」

発売日:2013年5月29日
定価:1,575円(税込)
発行:三五館
第一章 アートを支え伝える
第二章 多種多彩、百花繚乱の展覧会
第三章 アーティストの精神と挑戦
第四章 アーティストの精神と挑戦
第五章 味わい深い日本の作家
第六章 展覧会、新たな潮流
第七章 「美」と世界遺産を巡る旅
第八章 美術館の役割とアートの展開

新聞社の企画事業に長年かかわり、その後も文化ジャ−ナリスとして追跡する筆者が、美術館や展覧会の現況や課題、作家の精神や鑑賞のあり方、さらに世界の美術紀行まで幅広く報告する
展覧会が10倍楽しくなる!
アート鑑賞の玉手箱

発売日:2013年4月10日
定価:2,415円(税込)
発行:梧桐書院
・国家破綻危機のギリシャから
・「絆」によって蘇ったベトナム絹絵 ・平山郁夫が提唱した文化財赤十字構想
・中山恭子提言「文化のプラットホーム」
・岩城宏之が創った「おらが街のオケ」
・立松和平の遺志,知床に根づく共生の心
・別子銅山の産業遺産活かしまちづくり

「文化とは生き方や生き様そのものだ」と 説く著者が、平山郁夫、中山恭子氏らの文 化活動から、金沢の一市民によるベトナム 絹絵修復プロジェクトまで、有名無名を問 わず文化の担い手たちの現場に肉薄、その ドラマを活写。文化の現場レポートから、 3.11以降の「文化」の意味合いを考える。
ベトナム絹絵を蘇らせた日本人
「文化」を紡ぎ、伝える物語

発売日:2012年5月5日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
序 章 国境を超えて心の「家族」がいる
第一章 各界識者と「共生」を語る
第二章 変容する共産・社会主義
     世界の「共生」
第三章 ミニコミ誌『トンボの眼』から
    広がる「共生」の輪

私たちは誰しも一人では生きていけな
いことをわかっていながら、家族や地域、国家 や国際社会のことに目を向けなくなっている。「人のきずなの大切さと、未来への視点」自らの体験を通じた提言としてまとめた。これからの生き方を考える何がしかのヒントになればと願う。
無常のわかる年代の、あなたへ
発売日:2008年3月17日
定価:1,680円(税込)
発行:三五館
アートの舞台裏へ
発売日:2007年11月1日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:アートの世界を長年、内と外から見てきた体験を織り交ぜ、その時折の話題を追った現場からの報告。これから長い老後を迎える団塊の世代への参考書に、若い世代にも鑑賞のあり方についての入門書になればと思う。
アートへの招待状
発売日:2005年12月20日
定価:1,800円(税込)
発行:梧桐書院
内容:本書を通じて白鳥さんが強調するのは「美術を主体的に受け止める」という、鑑賞者の役割の重要性である。なぜなら「どんな対象に興味を感じ、豊かな時を過ごすかは、見る者自身の心の問題だ」からである。
(木村重信さんの序文より)
「大人の旅」心得帖
発売日:2004年12月1日
定価:本体1,300円+税
発行:三五館
内容:「智が満ち、歓びの原動力となるそんな旅を考えませんか。」
高齢化社会のいま、生涯をかけてそれぞれの「旅」を探してほしい。世界各地の体験談に、中西進先生が序文を寄せている。
「文化」は生きる「力」だ!
発売日:2003年11月19日
定価:本体1400円+税
発行:三五館
内容:50歳を前にして企画マンを命じられた新聞人が、10年間で体感し発見した、本当の「文化」のかたちを探る。平山郁夫画伯らの文化財保存活動など幅広い「文化」のテーマを綴る。
夢をつむぐ人々
発売日:2002年7月5日
定価:本体1,500円+税
発行:東方出版
内容:新藤兼人、中野美代子、平山郁夫など、筆者が仕事を通じて出会った「よき人」たちの生き方、エピソードから、ともにつむいだ夢を振り返るエッセイ集。
夢追いびとのための不安と決断
発売日:2006年4月24日
定価:1,400円+税
発行:三五館
内容:「本書には、日本列島の各地でくり広げられている地道な地域再興の物語が、実地踏査にもとづいて報告されている」と山折哲雄先生が序文を寄せている。
   

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