「訪日外国人」  藤嶽彰英


 000年度、日本人の海外旅行者数1,800万人に比べると、訪日外国人観光客は約475万人で、約4分の1と少ない。地理的には日本は離れ小島であり、生活必需物価や交通費、宿泊費などが高いとか、言葉の問題などの理由が挙げられている。あちらの人は大阪人と類似しておよそ無駄使いが嫌いだ。無闇に高い高速道路の通行料金や時間の無駄遣使いである大渋滞に出会うと、もうこりごりという表情を露骨に出す。そして、こう口走る。
 「あなたたちは税金を払っていないのですか。そう、払っているの。だったらそのうえこんなに高い通行料金をとられて、どうしてみんな黙っているのですか」と、目をむく。
「それを食い物にしていた悪代官や貪欲なダニたちを、純ちゃんが間もなくばっさりやってくれますから、暫くお待ち下さい」というほかない。
ともあれ、外客受け入れ数は世界で36番目、アジアの中でも9番目という数字が、この国が是非とも訪ねたいところ、憧れの国でないことを如実に物語っている。
 光は21世紀の基幹産業となる。パリ・ローマのような文化都市に一度は行ってみたいと思うし、世界の一流アーチストや知識人がその感性や雰囲気を求めて集まる都市、できたら息子や娘を将来住ませたいと思わせる。そういう一流のところがこれからの「国際観光都市」だ。大阪はどうか。その魅力は世界に発信されているだろうか。ほとんど知られていないというのが現実だ。
 本はそんなに魅力がない国かというと、そうではない。「来てみたらわかるのだけれど、それまでの、つまり出発までのチョイスの段階での明確なイメージがないのよ」と言う。「大阪」は残念ながら影が薄い。
 「大阪は海と川のある町」といえば「その川にどんな魚が泳いでいるの?緑の島はいくつあるの?恋人と夕陽をみながらデートして、食事のあと、どんなにエキサイティングなナイトライフが楽しめるの?」とたたみこんでくる。「勝手にしなさい」といいたくなったが、それを言ってはお終いか。
 て、あなただったら、どう答えますか。このテーマを旅行業者的発想から脱皮して、日本という国に、世界の一流のアーチストや実業家、学者を招来するために、私たち府民はこんな役割を果たしますと宣言したいものです。


イラスト:中原暁子

「Osakaあらかると」VOL.43 より

 

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